弥彦競輪場で開催されている開設72周年記念「ふるさとカップ(GIII)」は、7月30日に3日目が行われた。ファイナルをかけた準決では、熾烈なバトルが展開された。S級S班の平原康多、吉田拓矢をはじめ、地元の諸橋愛ら関東勢は、大挙4人が決勝に進んだ。シリーズもいよいよ大詰め、7月31日の最終日には激戦を勝ち抜いた9人による決勝が行われる。
なお、31日の弥彦競輪場では、武田玲奈、地元選手のトークショー、場内予想会、先着1000名様への来客者プレゼントなどをご用意して、お客様のご来場をお待ちしておりますが、「競輪・オートレースにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」に沿った開催となりますので、ご協力とご理解をお願いいたします。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

成田和也選手

小松崎大地選手
末木浩二が切って、打鍾手前で上田尭弥が叩く。九州勢後位は、受けた甲越勢と中国勢で併走になる。隊列が短くなった隙を逃さず、小松崎大地がカマして出る。最終ホームで上田を叩き切った小松崎に、成田和也(写真)、佐々木雄一がしっかり続く。福島勢後位に切り替えた荒井崇博が3コーナーから猛然とまくり追い込むがわずかに届かず、小松崎をタイヤ差でとらえた成田が決勝一番乗りを決めた。
「(小松崎の仕掛けは)ちょっと早かったけど、しっかり前に出てくれたので、あとは自分がしっかり残せればと思っていました。余裕はなかったんですけど、佐々木君もいてくれたのでラインで(決めたい)って思いはあった。(小松崎)大地が強いので、ギリギリなんですけど抜き損じは嫌だなと。体も脚も悪くないですし、昨日(2日目)は自分の未熟さが出た。調子が上がっているわけじゃないけど、今回は初日からいい状態なので」
一瞬の隙を逃さず仕掛けた小松崎大地(写真)が、別線を封じて2着に粘った。
「チャンスはワンポイントしかないと思っていたし、そこは絶対に逃さないようにと思っていた。ペースというか、計算通りに運べた。もう少し力量があればライン3人で決まったと思う。(佐々木)雄一さんに仕事をしてもらったから残れたと思っています。長い距離を踏む覚悟で臨んだし、それで勝ち上がれたので良かった。調子は悪くはないと思う。弥彦は走りやすいし、相性もいい」
荒井崇博が3着。目標が叩かれても自ら踏み上げた脚色は、近況の好調ぶりを表していた。
「(上田が)駆けなきゃダメだよね。一番強いやつ(小松崎)が先行してんだもん。(1着まで)突き抜けたと思ったけど、雰囲気だけだった。まあ、しょうがない。小松崎を抜けば3着だなと思ってた。日に日に疲れているし、歳だから回復はしない。あとは余力がどれだけあるかだね」
「(小松崎の仕掛けは)ちょっと早かったけど、しっかり前に出てくれたので、あとは自分がしっかり残せればと思っていました。余裕はなかったんですけど、佐々木君もいてくれたのでラインで(決めたい)って思いはあった。(小松崎)大地が強いので、ギリギリなんですけど抜き損じは嫌だなと。体も脚も悪くないですし、昨日(2日目)は自分の未熟さが出た。調子が上がっているわけじゃないけど、今回は初日からいい状態なので」
一瞬の隙を逃さず仕掛けた小松崎大地(写真)が、別線を封じて2着に粘った。
「チャンスはワンポイントしかないと思っていたし、そこは絶対に逃さないようにと思っていた。ペースというか、計算通りに運べた。もう少し力量があればライン3人で決まったと思う。(佐々木)雄一さんに仕事をしてもらったから残れたと思っています。長い距離を踏む覚悟で臨んだし、それで勝ち上がれたので良かった。調子は悪くはないと思う。弥彦は走りやすいし、相性もいい」
荒井崇博が3着。目標が叩かれても自ら踏み上げた脚色は、近況の好調ぶりを表していた。
「(上田が)駆けなきゃダメだよね。一番強いやつ(小松崎)が先行してんだもん。(1着まで)突き抜けたと思ったけど、雰囲気だけだった。まあ、しょうがない。小松崎を抜けば3着だなと思ってた。日に日に疲れているし、歳だから回復はしない。あとは余力がどれだけあるかだね」
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吉田拓矢選手

諸橋愛選手
後ろ攻めから組み立てた吉田拓矢(写真)は、赤板で切って北日本勢を受けて4番手。吉田は打鍾で仕掛ける素振りを見せるが踏みとどまり、佐藤一伸が腹をくくって逃げる。関東勢を追っていた東口善朋が内から4番手に進出し、吉田は一本棒の5番手で最終周回に入る。8番手から巻き返しを狙った島川将貴に合わせて、吉田は2コーナー手前から一気にまくる。佐藤の番手から出た飯野祐太すらも一瞬でのみ込み、そのまま1着のゴールを駆け抜けた。
「初手が後ろは失敗でしたね。とりあえず、動かないと始まらないと。(打鍾で)行けるところもあったけど、(佐藤)一伸さんに見られて行けなかった。勝ち上がりが不格好でしたね。気持ちいい駆け方で決勝にいきたかった。ノブさん(鈴木庸之)が落車もしてしまっているし、申し訳なかった。(状態は)今日(3日目)が一番良かった。もういじるところもないし、気持ちは高めていきたい」
吉田のまくりに続いた諸橋愛(写真)が2着。大事な地元記念ファイナルへの切符をつかんだ。
「(吉田は)ジャンで行くと思ったけどね。前が流し過ぎていたので。あそこからしっかりまくるのはヨシタク(吉田)の強いところ。今日のは差せない。それくらいヨシタクがいい感じ。(今回は)レース勘だけだったので、体調面の問題はなかった。だいぶいつも通りになってきた。ここからなので。とりあえず(決勝に)乗れて良かった。(優勝を)狙ってきているけど、獲れるもんじゃない。でも狙っていく」
関東ライン3番手の鈴木は、最終3コーナーで東口に押し上げられて落車。佐藤の番手から出た飯野祐太が3着に入った。
「一伸の判断で行ってくれた。(最終)1コーナーの時は島川が見えたけど、そのあとに一伸との車間を確認したら、もうヨシタクが来ていた。自分の脚力的に、自分のタイミングで出ていっても、のみ込まれていた。横を見たら、もうヨシタクがいたので。(状態は)良くも悪くもなく普通です。ラインに助けられた」
「初手が後ろは失敗でしたね。とりあえず、動かないと始まらないと。(打鍾で)行けるところもあったけど、(佐藤)一伸さんに見られて行けなかった。勝ち上がりが不格好でしたね。気持ちいい駆け方で決勝にいきたかった。ノブさん(鈴木庸之)が落車もしてしまっているし、申し訳なかった。(状態は)今日(3日目)が一番良かった。もういじるところもないし、気持ちは高めていきたい」
吉田のまくりに続いた諸橋愛(写真)が2着。大事な地元記念ファイナルへの切符をつかんだ。
「(吉田は)ジャンで行くと思ったけどね。前が流し過ぎていたので。あそこからしっかりまくるのはヨシタク(吉田)の強いところ。今日のは差せない。それくらいヨシタクがいい感じ。(今回は)レース勘だけだったので、体調面の問題はなかった。だいぶいつも通りになってきた。ここからなので。とりあえず(決勝に)乗れて良かった。(優勝を)狙ってきているけど、獲れるもんじゃない。でも狙っていく」
関東ライン3番手の鈴木は、最終3コーナーで東口に押し上げられて落車。佐藤の番手から出た飯野祐太が3着に入った。
「一伸の判断で行ってくれた。(最終)1コーナーの時は島川が見えたけど、そのあとに一伸との車間を確認したら、もうヨシタクが来ていた。自分の脚力的に、自分のタイミングで出ていっても、のみ込まれていた。横を見たら、もうヨシタクがいたので。(状態は)良くも悪くもなく普通です。ラインに助けられた」
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横山尚則選手

平原康多選手
赤板1センターで菊池岳仁と村上博幸が接触して、菊池が落車するアクシデントが発生。目標不在となった平原康多は村上に内をすくわれて、打鍾で7番手で態勢を整える。先頭の三谷竜生はペースを落としたままでいると、平原は打鍾3コーナー過ぎにカマして出る。三谷も反応して踏み上げるが、最終ホームでは横山尚則(写真)とともに2車できれいに出切る。平原の掛かりの前に別線は反撃できず、最後は番手絶好の横山が差し切った。
「道中で菊池君が転んだのはしょうがないし、そのあとに平原さんと連結を外さないように集中して付いていました。平原さんとは自分が前で連係したことはあるんですけど、後ろに付くのは難しいと実感したし、強いの一言でした。(平原は)アクシデントや、村上さんの動きだったりで脚を消耗したんだと思うし、それが自分が抜けた要因。(自分は)落ち着いてレースに挑めています」
平原康多(写真)は突然のアクシデントにも動じず、さすがの対応力と、力の違いを見せて決勝進出を決めた。
「まずは(菊池が)転んだところを避けられて良かった。村上さんのタイヤがバキバキになっていたから、来ないと思ったらしゃくられてしまってタイミングが遅れました。自力って形になった以上は、横山には世話になったこともあるし、彼と決める気持ちで走った。徐々に良くなっていますね。調子が悪かったら反応できていない」
村上博幸が車体故障で、援軍を失った三谷竜生だったが、3番手に飛び付いて3着を確保した。
「(落車の)音がして確認したら(村上)博幸さんがいなくて。誰が何人落車したのかはわからなかったし、平原さんがカマして来たのが見えたのでとりあえず飛び付いた。飛び付けて良かった。落車の音でスピードを緩めたし、そこから飛び付いたのでしんどかった。アクシデントがあった中で対応して決勝に乗れたので、調子がいい証拠じゃないですかね」
「道中で菊池君が転んだのはしょうがないし、そのあとに平原さんと連結を外さないように集中して付いていました。平原さんとは自分が前で連係したことはあるんですけど、後ろに付くのは難しいと実感したし、強いの一言でした。(平原は)アクシデントや、村上さんの動きだったりで脚を消耗したんだと思うし、それが自分が抜けた要因。(自分は)落ち着いてレースに挑めています」
平原康多(写真)は突然のアクシデントにも動じず、さすがの対応力と、力の違いを見せて決勝進出を決めた。
「まずは(菊池が)転んだところを避けられて良かった。村上さんのタイヤがバキバキになっていたから、来ないと思ったらしゃくられてしまってタイミングが遅れました。自力って形になった以上は、横山には世話になったこともあるし、彼と決める気持ちで走った。徐々に良くなっていますね。調子が悪かったら反応できていない」
村上博幸が車体故障で、援軍を失った三谷竜生だったが、3番手に飛び付いて3着を確保した。
「(落車の)音がして確認したら(村上)博幸さんがいなくて。誰が何人落車したのかはわからなかったし、平原さんがカマして来たのが見えたのでとりあえず飛び付いた。飛び付けて良かった。落車の音でスピードを緩めたし、そこから飛び付いたのでしんどかった。アクシデントがあった中で対応して決勝に乗れたので、調子がいい証拠じゃないですかね」