前橋競輪場で開催されている令和6年能登半島地震復興支援競輪・大阪・関西万博協賛・開設74周年記念「三山王冠争奪戦(GIII)」は、6月3日に3日目を迎えた。S級S班3人をはじめ精鋭が激突した準決では、見ごたえのバトルが展開された。地元の小林泰正が無傷の3連勝、佐々木悠葵は3着で決勝に進出した。関東勢は、小林、佐々木のほかにも眞杉匠、平原康多、森田優弥と大挙5人が優出を果たした。6月4日のシリーズ最終日は、スピードバトルを勝ち抜いた9人による決勝の号砲が鳴らされる。また、S級特進をかけて「レインボーカップA級ファイナル」が一発勝負で行われる。
記念シリーズは、最終日の6月4日もさまざまなイベントで、みなさまのご来場をお待ちしております。「白井美早子さん・高木真備さん」のトークショー、前橋銘菓や場内食事補助券などの先着プレゼント、選手OBによる予想会、選手会群馬支部のブース、群馬・前橋物産展、マエバシガールズアクリルキーホルダーガチャなどが予定されています。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

窓場千加頼選手

佐々木悠葵選手
青板バック過ぎにすんなりと坂井洋が先頭に立ち、窓場千加頼(写真)は4番手に下げる。坂井が先行態勢を取り、深谷知広は4番手を窓場と併走。赤板で深谷が窓場をキメにかかるが、決着はつかない。坂井は先行の腹を固めてペースを上げて逃げる。打鐘過ぎに外の深谷が遅れて、4番手は窓場が取り切る。窓場は構えることなく、最終ホーム手前から発進。佐々木悠のブロックを乗り越えた窓場がまくり切る。付けた村田雅一を寄せつけず、窓場がそのまま押し切った。
「(関東勢が押さえて出て、中団の)あそこでしっかりと止まっていった。そこはしっかりとレースの中で判断しました。佐々木(悠)君も自力がある選手なので、早めに(仕掛けて)行って関東勢を翻ろうできればと。深谷(知広)さんの巻き返しも怖かった。坂井君の先行も掛かっていたし、深谷さんの圧もあった。キツかったけど、いいところで仕掛けられた。トレーニングを積めているんで、体はいい状態でいられている。村田さんを連れてワンツーが決まって良かった」
中団を取り切ってまくりを打った窓場マークの村田雅一は、1車身をキープしたままの流れ込み。
「(窓場は)深谷君をまくれるか力勝負したいって感じでした。僕は任せていました。展開的には違ったけど、(窓場が)むちゃくちゃ強くて歯を食いしばって付いていった。(窓場)千加頼とは結構、走っている。ちぎれるっていう感覚はなかったけど、今日(3日目)の感じだと1枚むけたかなと。(調子は)付いていっただけなんで、なんともいえない。ただ、最近の調子だと離れたかもしれないので良かった。付いていって勝ち上がることができたんで、自分をホメてあげたい」
深谷にもレースをさせず、坂井が敢然と駆けて流れをつくる。番手の佐々木悠葵(写真)は、近畿勢にはのみ込まれたものの、切り替えて3着に追い込んだ。
「坂井さんがすごく気持ちを入れてくれて、すごい先行でした。ありがたいです。(窓場のまくりは)止まるかと思ったけど、すんなりだと強いですね。(今シリーズに)入る前は(地元記念っていう意識が)あったけど、自分は立場的にそういう感じじゃないので、あまり意識をしないでやっています。入る前に強めに練習してしまって、疲れが残っているのがある。今日(3日目)は完全に坂井さんのおかげ。いつになるかわからないけど、恩返しをしたい」
「(関東勢が押さえて出て、中団の)あそこでしっかりと止まっていった。そこはしっかりとレースの中で判断しました。佐々木(悠)君も自力がある選手なので、早めに(仕掛けて)行って関東勢を翻ろうできればと。深谷(知広)さんの巻き返しも怖かった。坂井君の先行も掛かっていたし、深谷さんの圧もあった。キツかったけど、いいところで仕掛けられた。トレーニングを積めているんで、体はいい状態でいられている。村田さんを連れてワンツーが決まって良かった」
中団を取り切ってまくりを打った窓場マークの村田雅一は、1車身をキープしたままの流れ込み。
「(窓場は)深谷君をまくれるか力勝負したいって感じでした。僕は任せていました。展開的には違ったけど、(窓場が)むちゃくちゃ強くて歯を食いしばって付いていった。(窓場)千加頼とは結構、走っている。ちぎれるっていう感覚はなかったけど、今日(3日目)の感じだと1枚むけたかなと。(調子は)付いていっただけなんで、なんともいえない。ただ、最近の調子だと離れたかもしれないので良かった。付いていって勝ち上がることができたんで、自分をホメてあげたい」
深谷にもレースをさせず、坂井が敢然と駆けて流れをつくる。番手の佐々木悠葵(写真)は、近畿勢にはのみ込まれたものの、切り替えて3着に追い込んだ。
「坂井さんがすごく気持ちを入れてくれて、すごい先行でした。ありがたいです。(窓場のまくりは)止まるかと思ったけど、すんなりだと強いですね。(今シリーズに)入る前は(地元記念っていう意識が)あったけど、自分は立場的にそういう感じじゃないので、あまり意識をしないでやっています。入る前に強めに練習してしまって、疲れが残っているのがある。今日(3日目)は完全に坂井さんのおかげ。いつになるかわからないけど、恩返しをしたい」
<11R>

平原康多選手

森田優弥選手
松本秀之介が切ったところを森田優弥が出るが、埼玉勢を追った松井宏佑の巻き返しが早い。赤板1センター過ぎに松井が叩き切り、森田が飛び付く。遅れ気味の山賀雅仁は、平原康多(写真)のけん制で浮いて後退。後方になった新田祐大は、打鐘4コーナーから踏み込む。逃げる松井の後ろで車間を空けた森田は、詰める勢いで新田を合わせる。新田は平原がブロック。松井に抵抗されながらも、番手から出た森田がねじ伏せる。切り替えて中割りを試みた佐藤慎太郎を許さず、平原が追い込んだ。
「(山賀が)離れるとかイレギュラーは読めないので、競走の中で森田君のセンスが光ったと思う。新田君が来てたので、(佐藤)慎太郎さんが内に入ってくるのもわかったし、準備していた。自分の感じは良くなっている。昨日(2日目)はお客さんに迷惑を掛けたけど、自分のやることはできている」
松井の番手を奪取した森田優弥(写真)は、平原との息の合ったコンビプレーで新田を不発にした。
「遅かったら突っ張ろうと思ったけど、(松井の番手に)タイミングが合って良かった。松井さんも踏み上がっていったので余裕はなかったけど、平原さんのけん制もあったので良かった。気持ちも入っているし、体と自転車もかみ合っている。日に日にマッチしています」
新田の余力を確認して佐藤慎太郎は、最終2コーナーで平原の後ろにスイッチ。直線では埼玉勢の間を突っ込んだ。
「メンバー的にスピードレースになりそうで怖かったが、その通りになった。前からの方がいいということだった。山賀君の外をう回したのが新田君的にはキツかったと思う。でも、早く行ってくれて気をつかってくれたのかなと。平原君のところで合ってしまったのがポイント。森田がうまかった。残り4分の1周だったので(新田を)入れられなかったし、自分だけでもと。新田君のダッシュで削られた割には余裕があるのかなと」
「(山賀が)離れるとかイレギュラーは読めないので、競走の中で森田君のセンスが光ったと思う。新田君が来てたので、(佐藤)慎太郎さんが内に入ってくるのもわかったし、準備していた。自分の感じは良くなっている。昨日(2日目)はお客さんに迷惑を掛けたけど、自分のやることはできている」
松井の番手を奪取した森田優弥(写真)は、平原との息の合ったコンビプレーで新田を不発にした。
「遅かったら突っ張ろうと思ったけど、(松井の番手に)タイミングが合って良かった。松井さんも踏み上がっていったので余裕はなかったけど、平原さんのけん制もあったので良かった。気持ちも入っているし、体と自転車もかみ合っている。日に日にマッチしています」
新田の余力を確認して佐藤慎太郎は、最終2コーナーで平原の後ろにスイッチ。直線では埼玉勢の間を突っ込んだ。
「メンバー的にスピードレースになりそうで怖かったが、その通りになった。前からの方がいいということだった。山賀君の外をう回したのが新田君的にはキツかったと思う。でも、早く行ってくれて気をつかってくれたのかなと。平原君のところで合ってしまったのがポイント。森田がうまかった。残り4分の1周だったので(新田を)入れられなかったし、自分だけでもと。新田君のダッシュで削られた割には余裕があるのかなと」
<12R>

小林泰正選手

眞杉匠選手
青板バックで先頭に立った町田太我が主導権を握り、3番手で三谷竜生と山田諒が併走。2センターから山田が前に踏むが、町田も突っ張りペースを上げる。両者で脚を使ったところを見逃さず、赤板で眞杉匠が仕掛ける。眞杉が町田を叩いて打鐘。小林泰正(写真)は抜かりなく追走も、木暮安由は切り替えた橋本強にさばかれる。4番手に三谷竜生で最終ホームを通過する。逃げる眞杉の掛かりが良く、三谷も動けない。車間を取って万全の態勢の小林が、ゴール前で眞杉を交わした。
「(眞杉は)緩んだら行くって先行基本の感じだった。あとはどれだけ眞杉をサポートできるかでした。(山田が)中途半端になって(眞杉は)行きやすくなって、いい仕掛けだった。ジャン、ホームで(後ろを確認したら)7番車(橋本)だったんで、やられたなって。(余計に眞杉を)サポートしないと自分もやられちゃうなって。(二次予選に続き)同期のおかげで1着を取れているけど、調子もいいです。去年(の前橋記念)はここ(決勝)まで上がれなかった。もちろん優勝を狙って頑張りたい」
ライン決着を目論んだ眞杉匠(写真)は逃げて2着。木暮までは引き込めずも、眞杉の先行力が光った。
「(周回中の)並びは理想的だった。(町田と山田で踏み合って)決着がついてからと。そこを目がけて行きました。早め、早めに(仕掛けて)行かないと、(ラインの)3人で決めるのはキツいと思っていた。町田とやり合いになるのはわかっていたんで。この2日間でだいぶ良くなりました。今日(3日目)は(自転車を)いじってないですけど。このあともやるとしたら微調整くらいです」
打鐘3コーナーで関東3番手に切り替えた橋本強が3着に入った。
「(町田は)眞杉君にいいところで叩かれた。町田君が退避した感じに見えたんで、前に踏ませてもらいました。あそこでスイッチしないと(勝負権が)ないかなっていうのがあった。小林君も車間を切って余裕そうだったんで、内を空けないようにでした」
「(眞杉は)緩んだら行くって先行基本の感じだった。あとはどれだけ眞杉をサポートできるかでした。(山田が)中途半端になって(眞杉は)行きやすくなって、いい仕掛けだった。ジャン、ホームで(後ろを確認したら)7番車(橋本)だったんで、やられたなって。(余計に眞杉を)サポートしないと自分もやられちゃうなって。(二次予選に続き)同期のおかげで1着を取れているけど、調子もいいです。去年(の前橋記念)はここ(決勝)まで上がれなかった。もちろん優勝を狙って頑張りたい」
ライン決着を目論んだ眞杉匠(写真)は逃げて2着。木暮までは引き込めずも、眞杉の先行力が光った。
「(周回中の)並びは理想的だった。(町田と山田で踏み合って)決着がついてからと。そこを目がけて行きました。早め、早めに(仕掛けて)行かないと、(ラインの)3人で決めるのはキツいと思っていた。町田とやり合いになるのはわかっていたんで。この2日間でだいぶ良くなりました。今日(3日目)は(自転車を)いじってないですけど。このあともやるとしたら微調整くらいです」
打鐘3コーナーで関東3番手に切り替えた橋本強が3着に入った。
「(町田は)眞杉君にいいところで叩かれた。町田君が退避した感じに見えたんで、前に踏ませてもらいました。あそこでスイッチしないと(勝負権が)ないかなっていうのがあった。小林君も車間を切って余裕そうだったんで、内を空けないようにでした」
<最終日9R「レインボーカップA級ファイナル」>

末廣快里選手
3車のラインができあがった埼玉勢の番手は片折亮太。前回の福井では2日目に失格を喫しているだけに、こう振り返る。
「(前回の失格は)自分の実力不足です。ルールの範囲内で動ければ良かったんですけど…。(今期の成績は)デキすぎかなっていう感じもあります。(今回は)自分なりに仕上げてきました」
前回の伊東を3連勝の完全V。今年すでに7度の優勝を遂げている渡邉豪大は、城戸俊潔とのタッグを選択した。
「自分の調子がいいっていうより、前が強くてこういう結果になっている。調子自体はそこまでっていう感じですかね。(前回の)伊東で持病の腰痛が出て、絶好調っていう感じではなく普通だった。(レインボーカップは)城戸の後ろに付かせてもらいます。城戸君はダッシュがあるイメージですね」
来期がA級1班の末廣快里(写真)は、この一発勝負で3着以内に入りS級特進を果たしたい。
「その前まで感じが悪かったけど、前回(小田原)で戻せたかなっていうのがあります。(2月に)落車してから、それが響いて良くなかった。一から体とポジションをつくり直して、それが前回に出た感じです。(前回のあとは)2週間くらい空いたんでバンクにも積極的に入って、戦えるように準備はしてきた。今回でS級を決めて、早くS級の舞台を経験したい」
「(前回の失格は)自分の実力不足です。ルールの範囲内で動ければ良かったんですけど…。(今期の成績は)デキすぎかなっていう感じもあります。(今回は)自分なりに仕上げてきました」
前回の伊東を3連勝の完全V。今年すでに7度の優勝を遂げている渡邉豪大は、城戸俊潔とのタッグを選択した。
「自分の調子がいいっていうより、前が強くてこういう結果になっている。調子自体はそこまでっていう感じですかね。(前回の)伊東で持病の腰痛が出て、絶好調っていう感じではなく普通だった。(レインボーカップは)城戸の後ろに付かせてもらいます。城戸君はダッシュがあるイメージですね」
来期がA級1班の末廣快里(写真)は、この一発勝負で3着以内に入りS級特進を果たしたい。
「その前まで感じが悪かったけど、前回(小田原)で戻せたかなっていうのがあります。(2月に)落車してから、それが響いて良くなかった。一から体とポジションをつくり直して、それが前回に出た感じです。(前回のあとは)2週間くらい空いたんでバンクにも積極的に入って、戦えるように準備はしてきた。今回でS級を決めて、早くS級の舞台を経験したい」