『大宮競輪東日本発祥57周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:1月7日
 



『若生武則の大宮競輪東日本発祥57周年記念(GIII)レポート』 3日目編

こんにちは。KEIRINマガジンの荒木です。
今日は「東日本発祥57周年記念大宮競輪・倉茂記念杯」が開催されました。
風が強く直線の長い大宮バンクらしく、追い込みや捲りがよく決まっていましたね。
明日の決勝戦もそんな展開になるのか!? 
大注目の一戦は是非本場にてお楽しみ下さい。では、レポートです。


■決勝展望

●並び
細切れ戦となった決勝戦。注目の並びは...
岡部芳幸-有坂直樹-金古将人
平原康多-川口満宏
矢口啓一郎-長谷部純也
三宅達也-山口富生

展望
 ラインの先導役を務める4選手が全て捲りタイプで主導権の行方が大きな注目を集めることになりそうだが、平原か矢口が先行策を取ってくる可能性が高そうだ。
 平原は準決勝でのレースを見ても分かる通り、抜群のダッシュの持ち主で、得意のカマシがツボにはまってしまえば500バンクといえども逃げ切りは十分にある。ただ、矢口もダッシュ力では平原に負けてはいない。他のラインを上手く封じることが出来れば念願のS級初優勝の可能性も一気に高まるところ。
 そして、唯一3者での連係となった北日本ラインだが、細切れ戦であるため、位置取り巧みな岡部芳幸が中団を確保出来る公算が高く、そうなると上位独占も一考しておきたい。
 また、三宅-山口の西日本ラインは三宅の動向が浮沈の鍵を握ることになるが、その三宅は年末の立川FIで優勝、準決勝Cでも逃げ切るなど、調子そのものは悪くないだけに、侮れないところ。


※選手の並びについては、新聞や選手紹介等でご確認下さい。
※展開・並びはあくまで私的な想定であることを予めご了承下さいますようお願いいたします。


■ダッグアウトから

<8R準決勝C>
  井上昌己の捲りを自らブロックして逃げ切った三宅達也
「本当は井上君の番手で勝負しようかと思ってたけど、あまり にも来なかったから先行になりました。先行は久しぶりだった けど、上手くペース配分が出来ましたね。バック過ぎに井上君 が捲ってきたのが分かったから自分でブロックしたけど、ああ いうレースで勝てたのが嬉しいですよ」

  その井上は惜しくも2着で決勝進出を逃す。
「今日はレースがちょっと消極的でしたね。500バンクというのもあったし、1着権利だったから仕掛けが遅くなってしまって...。ただ、自分の得意な展開だったから、それで負けるというのは力不足としかいいようが無いですね」


<9R準決勝B>
  巧みなコース取りで直線鋭く伸びた有坂直樹が1着
「最終バックで金古将人の捲りに付いていこうと思ったけど、 落車がありそうな気配があったし、実際にそうなったからすかさず内に行きました。自分でも流れは見えてると思うし、仕上がりは上々だと思いますよ」

  最終バック3番手から捲った金古が2着入線
「ラインの1番前を任されるのは苦しいですね(苦笑)。 ただ、ラインの1番前ということで、朝から緊張感があったし、今日はそれがいい結果に結びついたんだと思います」


<10R準決勝A>

  最終バック3番手から捲った矢口啓一郎が大外伸びて1着
「浦山一栄さんが仕掛けた後も余裕はあったし、それだけの練習はしてきたつもり。初日が終わった時点で気持ち的に開き直ることが出来ていたんですけど、今日はちょっと失敗してしまいましたね。(先行の)浦山さんが一番掛かってる時に捲ることになってしまって、後閑信一さんに迷惑をかけちゃいました から。僕としては連勝出来てはいますけど、ワンツーを決めることが出来なかったので悔しい。明日は後関さんの分も優勝しないといけないですね」

  先行した浦山マークの川口満宏が3着で優出
「浦山君はいつも頑張ってくれて本当に嬉しいですね。直線では浦山君もたれてなかったし、2人で決勝に行けるかなと思ったんだけど、(2着入線の)山口富生君はさすがにスピードが違うね」

その山口は高城信雄の捲りに乗って2着に食い込む
「500バンクだから焦らずに踏んでいけば何とかなるだろうと思ったら本当に何とかなった(笑)」と笑顔が絶えない。


<11R準決勝A>

平原康多のダッシュを活かしたカマシ捲りが決まり2着
「体調は日に日に良くなっていますね。前を取ってからのカマシは作戦でした。結果的に(番手の)太田真一さんが離れてしまいましたけど、太田さんと二人で相談して立てた作戦ですから。僕としては久々に自分のレースが出来て良かったなと。明日は地元記念の決勝なんで、優勝を狙わさせて頂きますよ」

  先行した菊地圭尚マークから直線追い込んで1着の岡部芳幸
「今日は本当に菊地君のおかげ。誘導のタイムがかなりあがってたんですけど、その中を果敢に先行してくれましたからね。展開に恵まれました」

  その菊地はカマシた平原の番手にハマりながらも末脚を欠き9着敗退
「力を出し切っての負けなんで納得はしてますよ。これが先行できなかったり、捲れなかったりというなら話は別ですけど。主導権は絶対に渡したくなかったんで。今日の負けはこれからの自分にはプラスになっていくとい思うんで頑張りますよ」

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