松戸競輪場開設67周年記念「燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦」は29日に2日目が行われた。メインの優秀「戸定邸賞」は吉田拓矢の先行に乗った諸橋愛が鋭く追い込み、連勝を飾った。二次予選は激しいレースの連続だったが、吉田敏洋、小松崎大地、取鳥雄吾ら実力者が勝ち上がった。3日目の30日はファイナル進出をかけて準決勝3個レースが争われる。
30日の3日目は場内イベントが満載。滝澤正光トークショーをはじめ、大道芸クラウンハルボー、猿まわし、長田真友子ライブ、スピーチーズライブなどが予定されています。ぜひ松戸競輪場でお楽しみください。

吉井秀仁氏・木庭賢也氏、予想会

戸定邸賞特別選手紹介
<6R>

久木原洋選手
松岡篤哉が主導権を握ると、出られた田中孝彦は番手で粘る。最終ホームから久木原洋が巻き返すと、3番手で併走になった武田憲祐と高原仁志がホームでからんで落車。福田拓也、佐藤友和もこれに巻き込まれてしまう。まくった久木原洋(写真)は粘る松岡をバック過ぎにとらえて記念で初の準決勝進出を決めた。
「松岡さんが切ったところを行く作戦でした。松岡さんも相当踏まされてたし、強いですね。踏んだ感じはよかったです。前回決勝に乗れて、気持ち的にもいいですね。練習のギアを換えたりとか、色々変えた結果ですかね。脚使ってたとはいえ、松岡さんの前に出られたんで」
2着に粘った松岡篤哉だが、後ろを競らせる展開を作ってしまったことを反省する。
「自分の出方が甘かったです。とにかくラインに迷惑をかけました。ただ状態は良いので、明日また頑張ります」
間一髪のところで落車を避けて立て直した谷津田将吾が、2コーナーからまくって3着に入った。
「友和が吸い込まれていく感じで、とっさにハンドルを切って、紙一重でした。後ろだったんで前がどうなってるかは良く分からなかったです。脚を使わずにためられましたね」
「松岡さんが切ったところを行く作戦でした。松岡さんも相当踏まされてたし、強いですね。踏んだ感じはよかったです。前回決勝に乗れて、気持ち的にもいいですね。練習のギアを換えたりとか、色々変えた結果ですかね。脚使ってたとはいえ、松岡さんの前に出られたんで」
2着に粘った松岡篤哉だが、後ろを競らせる展開を作ってしまったことを反省する。
「自分の出方が甘かったです。とにかくラインに迷惑をかけました。ただ状態は良いので、明日また頑張ります」
間一髪のところで落車を避けて立て直した谷津田将吾が、2コーナーからまくって3着に入った。
「友和が吸い込まれていく感じで、とっさにハンドルを切って、紙一重でした。後ろだったんで前がどうなってるかは良く分からなかったです。脚を使わずにためられましたね」
<7R>

飯野祐太選手
正攻法に構えていた飯野祐太が松岡貴久の上昇を許さず、青板の3コーナーで誘導を下ろして前に出る。下げた松岡と阿部大樹で中団は併走に。内に包まれた阿部が強引に松岡をさばきにいくと、西川親幸と接触して打鐘過ぎ2センターで落車のアクシデント。飯野は後方を確認しながらそのままペースで駆ける。番手絶好となった齋藤登志信が車間を空けてリードしながら直線で追い込んだ。
「飯野君のおかげですよ。あそこで引かないで前に踏んでくれたおかげ。飯野君はいつも頑張ってくれるから全部止めるくらいのつもりでいました。1回じゃ(流れは)変わらないから今日(2日目)がよかったら明日(3日目)もって気持ちで頑張ります」
アクシデントがあったとはいえ、別線完封の逃走劇を披露した飯野祐太(写真)が2着に粘った。
「あの並びになった時点で(松岡)貴久に切られたら7番手になるので突っ張ろうと決めていました。展開もよかったけど前回からの新フレームのおかげなのか車が進んでくれました。(2場所目で)一体幹もでてきました」
3着にはソツなく内を締めて回った阿部力也が入線。
「江守(昇)さんが後ろにいるのは分かったので、内だけは空けないようにって。4コーナーは外を踏みたくなるけど我慢できたし自分の仕事をしっかりして3人で決められてよかった」
「飯野君のおかげですよ。あそこで引かないで前に踏んでくれたおかげ。飯野君はいつも頑張ってくれるから全部止めるくらいのつもりでいました。1回じゃ(流れは)変わらないから今日(2日目)がよかったら明日(3日目)もって気持ちで頑張ります」
アクシデントがあったとはいえ、別線完封の逃走劇を披露した飯野祐太(写真)が2着に粘った。
「あの並びになった時点で(松岡)貴久に切られたら7番手になるので突っ張ろうと決めていました。展開もよかったけど前回からの新フレームのおかげなのか車が進んでくれました。(2場所目で)一体幹もでてきました」
3着にはソツなく内を締めて回った阿部力也が入線。
「江守(昇)さんが後ろにいるのは分かったので、内だけは空けないようにって。4コーナーは外を踏みたくなるけど我慢できたし自分の仕事をしっかりして3人で決められてよかった」
<8R>

吉田敏洋選手
嶋津拓弥が後ろ攻めから上昇して、前受けの宿口陽一を押さえる。その上を吉田敏洋が叩き、赤板で主導権を握った。7番手となった宿口は中団に追い上げて嶋津と併走した後に、最終2コーナーからまくり上げる。これを志智俊夫がブロックすると、神山拓弥は内に斬り込んで志智をすくう。最後は、直線で抜け出して白星をさらった。
「(宿口)陽一さんのおかげです。全部やってくれたようなもの。最近はレースがピリッとしないから、どうなっても突っ込もうと。でも、突っ込む間もなく、空きましたね。久しぶりに目標がいい仕掛けをしてくれて、自分もそれに乗って。この1着は、自分の中で大きいですね。これで上向いてくれれば」
先行した吉田敏洋(写真)が2着に粘る。“らしい”積極的な組み立てで準決勝に進出した。
「(7レースで2着に逃げ粘った)飯野(祐太)の走りを見て、(逃げれば)残るかなと。嶋津がドカンといくような形を想像していて。ジャン、ホーム目がけていこうと思っていたけど、拍子抜けでしたね。バンクは軽いと思ったけど、バックは流れなかった。(二次予選からシューズを元の物に戻したが)さすがに、ここに来る前に違うタイプのを履いていたので。悪くはないと思うけど、変な感じがする。でも、自転車には乗りやすくなった。体の方は(状態が)上がっていると思います」
かぶって仕掛けられなかった嶋津拓弥だったが、2センターから空いた中のコースを追い込んで3着に入る。勝ち上がりを決めるも、レース後は反省に終始した。
「消極的なレースでした。ああなってしまったら、ヨコでワンチャンスを狙うか、空いていた内にいくか。両方ともチャンスを逃してしまった。(連日)いいレースはできていないですけど、(状態は)いいと思います」
「(宿口)陽一さんのおかげです。全部やってくれたようなもの。最近はレースがピリッとしないから、どうなっても突っ込もうと。でも、突っ込む間もなく、空きましたね。久しぶりに目標がいい仕掛けをしてくれて、自分もそれに乗って。この1着は、自分の中で大きいですね。これで上向いてくれれば」
先行した吉田敏洋(写真)が2着に粘る。“らしい”積極的な組み立てで準決勝に進出した。
「(7レースで2着に逃げ粘った)飯野(祐太)の走りを見て、(逃げれば)残るかなと。嶋津がドカンといくような形を想像していて。ジャン、ホーム目がけていこうと思っていたけど、拍子抜けでしたね。バンクは軽いと思ったけど、バックは流れなかった。(二次予選からシューズを元の物に戻したが)さすがに、ここに来る前に違うタイプのを履いていたので。悪くはないと思うけど、変な感じがする。でも、自転車には乗りやすくなった。体の方は(状態が)上がっていると思います」
かぶって仕掛けられなかった嶋津拓弥だったが、2センターから空いた中のコースを追い込んで3着に入る。勝ち上がりを決めるも、レース後は反省に終始した。
「消極的なレースでした。ああなってしまったら、ヨコでワンチャンスを狙うか、空いていた内にいくか。両方ともチャンスを逃してしまった。(連日)いいレースはできていないですけど、(状態は)いいと思います」
<9R>

小松崎大地選手
長尾拳太が赤板から先制し、打鐘を一本棒で通過。最終ホームで中団から小原唯志がまくり上げるが、笠松信幸のけん制を受けて最終バックで勢いが止まる。すると、後方から大外をまくり上げていた小松崎大地(写真)が前団をまとめて飲み込んだ。
「何がベストなのか考えながら走った。後ろが地元なのにラインで決まらなかったところが残念だが、力は出し切れた。連日地元勢に任されて連れ込めていないので、そこが反省点。もうワンランク上の選手だったら連れ込めているでしょうね。脚の感触はよかったので、準決もしっかり頑張りたい」
笠松信幸が粘る長尾をゴール寸前で交わして2着に入った。
「小原が先に仕掛けてきてマズイなって思った。けん制したらその上を小松崎に行かれると思ったので、最低限の動きだけしてと。最後まで長尾が良く粘ってくれました。(2日目から)ハンドルを戻したら脚がたまるし、余裕がありました」
長い距離を踏んだ長尾拳太が3着に粘り込んだ。
「連日自分に展開が向いている感じで、その流れに自分の脚も合っている感じ。今日(2日目)は先に勝ち上がりを決めた松岡(篤哉)さんと吉田(敏洋)さんが先行で勝ち上がっていたので、準決で自分が前を走るなら先行で勝ち上がらないとって思ってました」
「何がベストなのか考えながら走った。後ろが地元なのにラインで決まらなかったところが残念だが、力は出し切れた。連日地元勢に任されて連れ込めていないので、そこが反省点。もうワンランク上の選手だったら連れ込めているでしょうね。脚の感触はよかったので、準決もしっかり頑張りたい」
笠松信幸が粘る長尾をゴール寸前で交わして2着に入った。
「小原が先に仕掛けてきてマズイなって思った。けん制したらその上を小松崎に行かれると思ったので、最低限の動きだけしてと。最後まで長尾が良く粘ってくれました。(2日目から)ハンドルを戻したら脚がたまるし、余裕がありました」
長い距離を踏んだ長尾拳太が3着に粘り込んだ。
「連日自分に展開が向いている感じで、その流れに自分の脚も合っている感じ。今日(2日目)は先に勝ち上がりを決めた松岡(篤哉)さんと吉田(敏洋)さんが先行で勝ち上がっていたので、準決で自分が前を走るなら先行で勝ち上がらないとって思ってました」
<10R>

取鳥雄吾選手
後ろ攻めから早めに動いた村上直久が中団の取鳥雄吾(写真)にしばらくフタをしてから赤板で踏み込む。すかさず仕掛けた伊藤勝太が前に出ると、今度は取鳥が叩いて最終ホームから主導権を握る。最後まで力強く踏み切って人気に応えた。
「3番(伊藤)があんまり踏まなかったんで行きました。進みはよかったですね。(ライン3番手の)飯田(裕次)さんまで連れ行ければよかったけど、(筒井敦史と)ワンツーは決まったんで。今回はギアの組み合わせを替えたんですけど、初日よりは踏めていたと思います」
筒井敦史はまくってきた長島大介をしっかり止めて、2着に流れ込んだ。
「長島はスピードがいいので、そこだけ警戒してました。余裕はあったし、絶対に抜けると思ったんですけどね。(取鳥は)3コーナーから踏み直して、4コーナーから伸びていく感じだった。抜けそうで、全然抜けなかった」
筒井にけん制されながらも懸命に踏み続けた長島大介が3着に入った。
「スタートで我慢できればよかったんですけどね。最悪の展開でした。すんなりできつかったです。脚で勝負したけど届かなかった。でも、浮いてしまう展開で我慢できました」
「3番(伊藤)があんまり踏まなかったんで行きました。進みはよかったですね。(ライン3番手の)飯田(裕次)さんまで連れ行ければよかったけど、(筒井敦史と)ワンツーは決まったんで。今回はギアの組み合わせを替えたんですけど、初日よりは踏めていたと思います」
筒井敦史はまくってきた長島大介をしっかり止めて、2着に流れ込んだ。
「長島はスピードがいいので、そこだけ警戒してました。余裕はあったし、絶対に抜けると思ったんですけどね。(取鳥は)3コーナーから踏み直して、4コーナーから伸びていく感じだった。抜けそうで、全然抜けなかった」
筒井にけん制されながらも懸命に踏み続けた長島大介が3着に入った。
「スタートで我慢できればよかったんですけどね。最悪の展開でした。すんなりできつかったです。脚で勝負したけど届かなかった。でも、浮いてしまう展開で我慢できました」
<11R>

根田空史選手
中団から7番手に引いた根田空史(写真)だったが、赤板の1センターから一気に巻き返す。持ち前のパワーを発揮して、岸川哲也を打鐘の2センターで強引に叩いた。3番手以降は大きく口が空き、最後は続いた海老根恵太とマッチレース。軍配は踏み直した根田に上がった。
「2周からだと早いと思ったので。あえて(近畿勢に)ついていかずに泳がせました。雨谷(一樹)君の動きも想定内だったので、あとは自分のタイミングで。調子もいいけど、メンタル面が大きいですね。自信があるから迷いなく仕掛けられている。最終バックで脚にきたけど、思った以上に踏み直せました。海老根さんから逃げ切れたのはでかい」
初日は根田に離れた海老根恵太だったが、きっちり追走してワンツー決着。検車場に引き揚げてくると、安堵の表情を浮かべた。
「離れるわけにはいかなくて。離れたら引退くらいの気持ちでした。何か換えないといけないと思って。(ハンドル)ポストを鉄から軽量合金に換えて、付いていくことだけを考えていました。初日の夜もあんまり寝られなかったですね。大変でしたけど、(ワンツーが)決まってよかった」
叩かれた岸川は、車間が空きながらも懸命に根田の仕掛けを追う。その後位から、北川紋部が差し脚を伸ばして3着に入った。
「びびった。根田が強い。もうあれしかないでしょ。(根田の)スピードが違いすぎて、何もできなかったけど、恵まれました。脚は日増しに上向いていると思う」
「2周からだと早いと思ったので。あえて(近畿勢に)ついていかずに泳がせました。雨谷(一樹)君の動きも想定内だったので、あとは自分のタイミングで。調子もいいけど、メンタル面が大きいですね。自信があるから迷いなく仕掛けられている。最終バックで脚にきたけど、思った以上に踏み直せました。海老根さんから逃げ切れたのはでかい」
初日は根田に離れた海老根恵太だったが、きっちり追走してワンツー決着。検車場に引き揚げてくると、安堵の表情を浮かべた。
「離れるわけにはいかなくて。離れたら引退くらいの気持ちでした。何か換えないといけないと思って。(ハンドル)ポストを鉄から軽量合金に換えて、付いていくことだけを考えていました。初日の夜もあんまり寝られなかったですね。大変でしたけど、(ワンツーが)決まってよかった」
叩かれた岸川は、車間が空きながらも懸命に根田の仕掛けを追う。その後位から、北川紋部が差し脚を伸ばして3着に入った。
「びびった。根田が強い。もうあれしかないでしょ。(根田の)スピードが違いすぎて、何もできなかったけど、恵まれました。脚は日増しに上向いていると思う」
<12R>

吉田拓矢選手
稲毛健太に十分フタをした吉田拓矢は赤板の1コーナーから先頭に立つと一気にペースを上げる。稲毛もすかさず打鐘から巻き返すが、吉田のかかりと諸橋愛のけん制で不発に。2コーナーから稲垣裕之が自力に転じたが伸び切れず、番手の諸橋愛が好展開をモノにした。
「吉田がかかってましたね。稲垣が来るのも見えてたんで、あとはどこまで来るかなって感じだった。(吉田はレース前に)『真っ向勝負にいきます』と言ってたし、そこで山中(秀将)にまくられるのはしょうがない。あとは俺がどれだけブロックするかだったけど、しないで終わったね。でも決勝に乗らないことには始まらないんで、準決勝もう1回頑張りたい」
吉田拓矢(写真)は稲毛を相手に一歩も引かない走りを見せた。レース後は結果も内容もともなったレースを満足げに振り返る。
「踏みあがる感じが出てきた。共同通信社杯ぐらいから確実によくなってますね。新車の微調整が上手くいったなと。ワンツーも決まったんで上出来だと思う。あとは準決勝。カミタク(神山拓弥)さんとは前回(7月弥彦記念の準決勝で)失敗してるんで」
稲毛マークから自力に転じた稲垣裕之だったが3着までが精一杯だった。
「稲毛は前が駆けてるところをよく前々に行ってくれた。頑張ってくれましたね。あそこからもう1回行きたかったけど、吉田のかかりもよかったし、諸橋のけん制を見てしまった。3着が精一杯でした」
関東ラインを追走していた佐藤慎太郎は4着。最後のコース取りを悔やんだ。
「最後、中割れば2着だったね。脚の状態はいい。外を踏もうって気になってるぐらいだから」
「吉田がかかってましたね。稲垣が来るのも見えてたんで、あとはどこまで来るかなって感じだった。(吉田はレース前に)『真っ向勝負にいきます』と言ってたし、そこで山中(秀将)にまくられるのはしょうがない。あとは俺がどれだけブロックするかだったけど、しないで終わったね。でも決勝に乗らないことには始まらないんで、準決勝もう1回頑張りたい」
吉田拓矢(写真)は稲毛を相手に一歩も引かない走りを見せた。レース後は結果も内容もともなったレースを満足げに振り返る。
「踏みあがる感じが出てきた。共同通信社杯ぐらいから確実によくなってますね。新車の微調整が上手くいったなと。ワンツーも決まったんで上出来だと思う。あとは準決勝。カミタク(神山拓弥)さんとは前回(7月弥彦記念の準決勝で)失敗してるんで」
稲毛マークから自力に転じた稲垣裕之だったが3着までが精一杯だった。
「稲毛は前が駆けてるところをよく前々に行ってくれた。頑張ってくれましたね。あそこからもう1回行きたかったけど、吉田のかかりもよかったし、諸橋のけん制を見てしまった。3着が精一杯でした」
関東ラインを追走していた佐藤慎太郎は4着。最後のコース取りを悔やんだ。
「最後、中割れば2着だったね。脚の状態はいい。外を踏もうって気になってるぐらいだから」