川崎競輪場で開催されている大阪・関西万博協賛 開設75周年記念「桜花賞・海老澤清杯(GIII)」は、4月6日に開催3日目が終了。勝負の準決はさすがに一筋縄ではいかず最終12レースではS班の眞杉匠と地元の北井佑季が意地の先行バトルを繰り広げてともに着外に沈む波乱もあった。それでも地元からは大会5連覇を目指す郡司浩平、佐々木眞也が決勝に進出。古性優作、新山響平、佐藤慎太郎のS班勢や好調時のキレが完全に戻った嘉永泰斗らも順当に勝ち上がってきた。ファイナリスト9名が出そろい、明日7日にはシリーズ優勝者を決める決勝の号砲が鳴らされる。
4月7日の記念開催最終日も、先着開門プレゼント、伊藤勝也さん、江藤みきさんによる予想会、未確定車券ガラポン抽選会、バンク内観戦ツアーなどが予定されています。そして、ハリウッドザコシショウ、だーりんずお笑いライブ、深谷知広選手トークショー、移動動物園、子供縁日、神奈川県選手会ブースなどイベントは盛りだくさん。川崎競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

新山響平選手

佐藤慎太郎選手
新山響平(写真)が、赤板で岩本俊介を突っ張る。突っ張られた岩本は、4番手外で黒沢征治と併走する。中団のもつれを見た新山は、一旦ペースを落として打鐘を通過。併走の決着はつかないままだが、新山は最終ホーム目掛けてペースを上げる。新山がペースを上げたのと同時に、単騎の松本貴治が追い上げて4番手を確保する。ぐんぐんと掛かっていく新山の前に、別線は沈黙。新山が佐藤慎太郎も振り切って、今節初となる逃げ切り勝ちを決めた。
「(突っ張ってから)後ろのもつれが見えて、岩本さんの動きを見てから駆けだそうと思ってた。岩本さんの仕掛けがなかったので、自分のタイミングで踏み上げました。距離も距離ですし、自分のペースだったんで最後まで踏み切れました。今の状態ではベストなペース配分だったと思います。一定のペースだったんで、最後も余力がありました。日に日に反省を生かしてレースができているし、手応えは良いです」
新山マークの佐藤慎太郎(写真)は、直線で追い込みをかけるも、4分の1車輪届かず2着。
「今日(3日目)みたいなメンバーだったら、前受けじゃなくても良いと思うけど、(新山)響平は先行しか考えていなかったし、頼もしいね。良いペースだったし、4コーナーで踏み直してて、差せる感じじゃなかった。伸びていってたね。突っ張り先行だけど、引っ張って、引っ張っての1周先行だし、(新山は)踏み直しも完璧だったと言うと思うよ」
最終ホームで4番手に追い上げた松本貴治は、2センターから外を踏み込んで3着に食い込んだ。
「初手は新山君ラインの後ろが理想だったけど、(取れなかったのは)仕方ないです。(最終ホームの仕掛けは)8割方4番手までだったけど、行ける所までと思って。新山君がどんどん掛かっていく感じで、2コーナーで(仕掛けようか)考えたけど、ちょっと待った。踏めてはいたけど、伸びていく感じはなかった」
「(突っ張ってから)後ろのもつれが見えて、岩本さんの動きを見てから駆けだそうと思ってた。岩本さんの仕掛けがなかったので、自分のタイミングで踏み上げました。距離も距離ですし、自分のペースだったんで最後まで踏み切れました。今の状態ではベストなペース配分だったと思います。一定のペースだったんで、最後も余力がありました。日に日に反省を生かしてレースができているし、手応えは良いです」
新山マークの佐藤慎太郎(写真)は、直線で追い込みをかけるも、4分の1車輪届かず2着。
「今日(3日目)みたいなメンバーだったら、前受けじゃなくても良いと思うけど、(新山)響平は先行しか考えていなかったし、頼もしいね。良いペースだったし、4コーナーで踏み直してて、差せる感じじゃなかった。伸びていってたね。突っ張り先行だけど、引っ張って、引っ張っての1周先行だし、(新山は)踏み直しも完璧だったと言うと思うよ」
最終ホームで4番手に追い上げた松本貴治は、2センターから外を踏み込んで3着に食い込んだ。
「初手は新山君ラインの後ろが理想だったけど、(取れなかったのは)仕方ないです。(最終ホームの仕掛けは)8割方4番手までだったけど、行ける所までと思って。新山君がどんどん掛かっていく感じで、2コーナーで(仕掛けようか)考えたけど、ちょっと待った。踏めてはいたけど、伸びていく感じはなかった」
<11R>

嘉永泰斗選手

古性優作選手
星野洋輝が、赤板過ぎに嘉永泰斗(写真)を切る。北日本勢に続いた古性優作は、若干タイミングを遅らせてから打鐘手前で星野を押さえて先頭へ。古性はすかさず叩きに来た青野将大を受けて3番手を確保。8番手に下げ切って仕掛けのタイミングを探った嘉永は、最終ホーム過ぎから巻き返す。古性は、最終バックで嘉永に合わせてまくり出るが、嘉永のスピードが違う。3コーナーで古性の上をまくり切った嘉永が1着でゴール。SS班を力勝負で打ち倒した。
「車番が悪いので取れた位置からで、前を取れたので流れでって感じだった。北日本勢は二段駆けもありそうだったので(赤板で)出してと思っていたけど、古性さんがさすがだった。冷静にレースが見えていたし、踏んだ感じも良かった。少し(古性に)合わされたと思ったけど、何とか乗り越えられて良かった。感触は2日目と同じくらい良かった。自転車と体が噛み合っている」
切って3番手を取った古性優作(写真)だが、嘉永に上をまくられた。2着で最低ノルマの決勝進出は決めた。
「(レースプランは)浅井(康太)さんが取ってくれた位置からと考えていた。理想的な展開になったけど、踏めてなくて(嘉永に)出られた。(嘉永が)強かった。一杯一杯だったし、2日目も、3日目も(自分が)弱いですね。今の状態で優勝を目指すなら組み立てでカバーするしかない」
嘉永マークの松岡貴久は、3コーナーで車間が空いたところを古性に入られてしまう。それでも古性の後ろの位置は確保して、3着でリカバリー。
「まさか前が取れるとは思っていなかった。風もないし付いていけた。嘉永君とゴール前勝負ができれば良かったけど、古性君に持ってこられるのも嫌だったし、嘉永君が合わされた時に迎え入れるためにも浅井(康太)君だけキメておいた。付いていて一杯ではなかった。GII、記念と、9車立てを連続して走れているのが大きい」
「車番が悪いので取れた位置からで、前を取れたので流れでって感じだった。北日本勢は二段駆けもありそうだったので(赤板で)出してと思っていたけど、古性さんがさすがだった。冷静にレースが見えていたし、踏んだ感じも良かった。少し(古性に)合わされたと思ったけど、何とか乗り越えられて良かった。感触は2日目と同じくらい良かった。自転車と体が噛み合っている」
切って3番手を取った古性優作(写真)だが、嘉永に上をまくられた。2着で最低ノルマの決勝進出は決めた。
「(レースプランは)浅井(康太)さんが取ってくれた位置からと考えていた。理想的な展開になったけど、踏めてなくて(嘉永に)出られた。(嘉永が)強かった。一杯一杯だったし、2日目も、3日目も(自分が)弱いですね。今の状態で優勝を目指すなら組み立てでカバーするしかない」
嘉永マークの松岡貴久は、3コーナーで車間が空いたところを古性に入られてしまう。それでも古性の後ろの位置は確保して、3着でリカバリー。
「まさか前が取れるとは思っていなかった。風もないし付いていけた。嘉永君とゴール前勝負ができれば良かったけど、古性君に持ってこられるのも嫌だったし、嘉永君が合わされた時に迎え入れるためにも浅井(康太)君だけキメておいた。付いていて一杯ではなかった。GII、記念と、9車立てを連続して走れているのが大きい」
<12R>

郡司浩平選手

佐々木眞也選手
前受けの北井佑季が、赤板で金ヶ江勇気の上昇を突っ張る。例によって北井がそのままペースを上げて先行かと思いきや、周回中から4番手の位置取りだった眞杉匠が、打鍾目掛けてカマしていく。北井が慌てて突っ張ろうと踏み上げて、そのまま両者でモガキあいになる。郡司浩平(写真)は、北井を迎え入れようと4番手に下げて位置を確保。熾烈なモガキ合いは眞杉に軍配が上がり、北井は後退。それを見た郡司は最終2コーナー過ぎから自力でまくり上げる。3コーナーで眞杉をねじ伏せた郡司が、そのまま押し切って1着。決勝進出は決めたが、北井が着外に沈んで複雑な表情を浮かべる。
「ちょっと難しい判断でした。眞杉がうまくカマして来ていたし、自分も何も援護できなかった。あの勢いだと、(北井は)引くかと思ったんですけど。自分は(4番手に)引いちゃってたし、北井さんが復活するならすぐに追い上げないととは考えていたんですけど。苦しい中での自力でした。眞杉が強くて苦しかったし、昨日(2日目)ほどの手応えはないです。重たさを感じたんで、微調整します」
地元ライン3番手を固めた佐々木眞也(写真)は、郡司を追って、ゴール前で迫って2着。
「北井さんと、郡司さんに任せて、自分はちゃんと追走することと、内をしゃくられないことを考えて走ってました。自分はちゃんと郡司さんに付いて行ってからなので。郡司さんのタイミングで行くと思っていましたし、集中して。純粋に地元記念の決勝は嬉しいです」
山田久徳は、郡司-佐々木を追って3着。
「スタートはバランスを崩して失敗しました。それで、人任せのレースみたいになってしまった。(眞杉と北井で踏み合って)僕的には良い展開になりました。2コーナーで仕掛けようかなと思ったけど、郡司も出ていきそうだったので。でも、落ち着きすぎて(渡辺)十夢さんには申し訳ない」
「ちょっと難しい判断でした。眞杉がうまくカマして来ていたし、自分も何も援護できなかった。あの勢いだと、(北井は)引くかと思ったんですけど。自分は(4番手に)引いちゃってたし、北井さんが復活するならすぐに追い上げないととは考えていたんですけど。苦しい中での自力でした。眞杉が強くて苦しかったし、昨日(2日目)ほどの手応えはないです。重たさを感じたんで、微調整します」
地元ライン3番手を固めた佐々木眞也(写真)は、郡司を追って、ゴール前で迫って2着。
「北井さんと、郡司さんに任せて、自分はちゃんと追走することと、内をしゃくられないことを考えて走ってました。自分はちゃんと郡司さんに付いて行ってからなので。郡司さんのタイミングで行くと思っていましたし、集中して。純粋に地元記念の決勝は嬉しいです」
山田久徳は、郡司-佐々木を追って3着。
「スタートはバランスを崩して失敗しました。それで、人任せのレースみたいになってしまった。(眞杉と北井で踏み合って)僕的には良い展開になりました。2コーナーで仕掛けようかなと思ったけど、郡司も出ていきそうだったので。でも、落ち着きすぎて(渡辺)十夢さんには申し訳ない」