静岡競輪場で開催されている開設72周年記念「たちあおい賞争奪戦(GIII)」は2月14日が3日目。メインの二次予選は実力者がそろって勝ち上がっていった。岩本俊介、新山響平、眞杉匠のS班勢が1着を奪ったほか、初日特選を勝った松浦悠士も連勝を決め、最終12レースは地元エースの深谷知広が逃げ切り勝ちで締めた。15日はいよいよシリーズ佳境の3日目。準決3番勝負でファイナリスト9名が決まる。
記念シリーズは、開催中の毎日、先着500名様にファンサービス、未確定抽選会、本日のレース展望トークショー、後閑信一さんと競輪予想漫談師の店長のトークショー、選手会静岡支部ブース等が予定されています。そして、15日には女子プロレス団体のPURE-Jスペシャルマッチ、ハライチお笑いライブ等も実施予定です。静岡競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

浅井康太選手
スタートで出た松崎広太は赤板前に誘導との車間を空け始め、上昇してきた日高裕太を突っ張る。打鐘を過ぎて松崎がそこから徐々にペースを上げて行こうとしたところを藤井侑吾が一気に叩いて主導権。番手の浅井康太(写真)は前との距離を空けながら詰める勢いで交わした。
「(藤井)侑吾が強かった。追いかけながら、車間が空いた分は詰めなくて、回しながらでした。ワンツースリーまで決まってよかったです。入る前に体調を崩したけど、感触は少しずつ戻ってきた。連日、強い先行選手につけられているし、刺激になっています」
藤井侑吾は初周を3番手の位置から進めると、前受けの松崎が突っ張ったこともあり、道中ではサラ脚で好位置を回ることができた。ペースが上がらないと見るや、さすがの仕掛けで主導権を握った。
「いい位置が取れすぎたので、どうしようかと思いましたけど、まあいっちゃえと。踏んだ感触はトルクがかかって踏みしろがあったので悪くないですね。バンクは、ジメっとして重い感じがあったけどラインで決まってよかった」
「(藤井)侑吾が強かった。追いかけながら、車間が空いた分は詰めなくて、回しながらでした。ワンツースリーまで決まってよかったです。入る前に体調を崩したけど、感触は少しずつ戻ってきた。連日、強い先行選手につけられているし、刺激になっています」
藤井侑吾は初周を3番手の位置から進めると、前受けの松崎が突っ張ったこともあり、道中ではサラ脚で好位置を回ることができた。ペースが上がらないと見るや、さすがの仕掛けで主導権を握った。
「いい位置が取れすぎたので、どうしようかと思いましたけど、まあいっちゃえと。踏んだ感触はトルクがかかって踏みしろがあったので悪くないですね。バンクは、ジメっとして重い感じがあったけどラインで決まってよかった」
<7R>

坂井洋選手
前受けの吉田有希が嘉永泰斗を突っ張り、そこを長田龍拳が出て主導権。3番手を取った吉田は最終2コーナーから仕掛けて行くが、車は進まずに外に浮いてしまう。坂井洋(写真)は吉田が不発になると、内を踏み、直線は外のコースを鋭く伸びた。
「この車番なら前か後ろしかないし、だったら前々にって感じでしたね。嘉永が本線だったし、一番後ろに置けたのは理想の展開だった。自分はやれることをやろうと思っていたけど、(吉田が)浮いていたし、内からも来る気配があったので踏ませてもらった。ホームの風が向かっていたせいなのか、思ったより、重かった。ローラーに乗った感じは悪くないので、セッティングを見て調整したい」
嘉永泰斗は突っ張られたこともあり最終ホームは8番手だったが、1センターから仕掛けて行くと、ゴール前で2着まで押し上げた。
「初手は前の方からと思っていたけど、しょうがないですね。カンナ(削り)っぽくいきたかったけど、降りる所もなかったので。ジャン過ぎぐらいでは行けたけど、構えてしまった。3コーナーの入りがいいスピードだったけど、(勝ち切れなかったのは)(坂井)洋さんが内にいったぶんですかね。あんまり感じは良くないので、しっかり疲れを取って準決に挑みたい」
「この車番なら前か後ろしかないし、だったら前々にって感じでしたね。嘉永が本線だったし、一番後ろに置けたのは理想の展開だった。自分はやれることをやろうと思っていたけど、(吉田が)浮いていたし、内からも来る気配があったので踏ませてもらった。ホームの風が向かっていたせいなのか、思ったより、重かった。ローラーに乗った感じは悪くないので、セッティングを見て調整したい」
嘉永泰斗は突っ張られたこともあり最終ホームは8番手だったが、1センターから仕掛けて行くと、ゴール前で2着まで押し上げた。
「初手は前の方からと思っていたけど、しょうがないですね。カンナ(削り)っぽくいきたかったけど、降りる所もなかったので。ジャン過ぎぐらいでは行けたけど、構えてしまった。3コーナーの入りがいいスピードだったけど、(勝ち切れなかったのは)(坂井)洋さんが内にいったぶんですかね。あんまり感じは良くないので、しっかり疲れを取って準決に挑みたい」
<8R>

松浦悠士選手
後ろ攻めの野口裕史は石原颯にフタをして一番後ろまで引かせると、後ろの動きを警戒しながら仕掛けて行く。だが、山本浩成が合わせて出て野口に徹底抗戦。石原は野口が仕掛けて行ったスピードに乗って最終ホーム過ぎに叩いて主導権を奪う。番手の松浦悠士(写真)はまくってきた朝倉智仁の動きを張ってからゴール前で交わした。
「今日は全然ダメですね。引き付けすぎて、(山下)一輝さんのコースをなくして苦しい展開にさせてしまっているので。昨日(初日)はきつかったですけど、昨日、1走して脚の感じは昨日よりかなりいい。今日は余裕があったけど、昨日の展開で動けるということがテーマ。初日のコンディションでは厳しかったけど、今日ならどうだったかと考える部分があります」
石原颯は近況の好成績が自信につながっている様子で二次予選もしっかりと先行して逃げ粘った。
「野口さんが出切って、そのまま行こうとしたけど、止まって自分で踏んでいきました。後ろは松浦さんだったし、流して、影が見えてから踏みました。差されないと思ったんですけどね。1着を多く取れているので自信のある競走ができていると思う。流すところと踏むところをできているので、いいと思います」
「今日は全然ダメですね。引き付けすぎて、(山下)一輝さんのコースをなくして苦しい展開にさせてしまっているので。昨日(初日)はきつかったですけど、昨日、1走して脚の感じは昨日よりかなりいい。今日は余裕があったけど、昨日の展開で動けるということがテーマ。初日のコンディションでは厳しかったけど、今日ならどうだったかと考える部分があります」
石原颯は近況の好成績が自信につながっている様子で二次予選もしっかりと先行して逃げ粘った。
「野口さんが出切って、そのまま行こうとしたけど、止まって自分で踏んでいきました。後ろは松浦さんだったし、流して、影が見えてから踏みました。差されないと思ったんですけどね。1着を多く取れているので自信のある競走ができていると思う。流すところと踏むところをできているので、いいと思います」
<9R>

岩本俊介選手
スタートは内山雅貴が取って鈴木浩太-岩本俊介(写真)の千葉勢を迎え入れる。鈴木は赤板前から誘導との距離を大きく空けて、上昇してきた堀江省吾を出させない。岩本は鈴木を追走するが、3番手の位置には堀江が降りてきて、遅れた内山は張られてしまい車を下げる。先頭の鈴木は全開で踏んで先行していくが、堀江が2コーナーの下りから仕掛けて行くと、岩本はこれに合わせて出て行き先頭でゴール。
「昨日と一緒(削られる)かもと思いドキドキした。堀江君が後ろに入ったのはわかったし、影を見ながら車間を空けているのはわかった。(鈴木)浩太があのペースで踏んでいたら、あとは自分がしっかり踏むことが大事だと思っていた。脚は全然問題ない。競輪祭から調子は維持できている」
堀江省吾は前に前に攻める姿勢で好位を確保。結果的には岩本を追う形になったが、しっかりと仕掛けた結果が2着での勝ち上がりになった。
「スタートで後方になったのは大失敗。腹をくくって踏める所まで行けば少しはチャンスがあるかなと。(3番手にハマってからは)鈴木君がタレてきていたので、河端(朋之)さんに行かれる前に仕掛けた。最後は岩本さんが強すぎて差し込めなかったけど、何とか2着に入れて良かった。昨日の感じはあまり良くなかったけど、今日アップしたら調子が上がっていた感じあった。セッティングを重めの仕様に変えてそれも良かったのかも」
「昨日と一緒(削られる)かもと思いドキドキした。堀江君が後ろに入ったのはわかったし、影を見ながら車間を空けているのはわかった。(鈴木)浩太があのペースで踏んでいたら、あとは自分がしっかり踏むことが大事だと思っていた。脚は全然問題ない。競輪祭から調子は維持できている」
堀江省吾は前に前に攻める姿勢で好位を確保。結果的には岩本を追う形になったが、しっかりと仕掛けた結果が2着での勝ち上がりになった。
「スタートで後方になったのは大失敗。腹をくくって踏める所まで行けば少しはチャンスがあるかなと。(3番手にハマってからは)鈴木君がタレてきていたので、河端(朋之)さんに行かれる前に仕掛けた。最後は岩本さんが強すぎて差し込めなかったけど、何とか2着に入れて良かった。昨日の感じはあまり良くなかったけど、今日アップしたら調子が上がっていた感じあった。セッティングを重めの仕様に変えてそれも良かったのかも」
<10R>

新山響平選手
前受けの加藤将武は押さえに来た山根慶太を突っ張り、菊池岳仁-柿澤大貴は迂回する形にはなったが、付け直して関東勢が先行態勢へ。加藤は打鐘からハイピッチで駆けて行き、菊池は新山響平(写真)を警戒して車間を空け始める。新山が1センターでスパートすると、菊池は2コーナー前から自らタテに踏む。警戒された新山だが菊池を4コーナーで捕らえた。
「前を関東が取っていたので突っ張りだと思いました。菊池君が前に踏んでいたし、苦しい展開でしたけど、コーナー部分を回して、直線で伸びてくれました。ニュートラルで全然、脚にきていないし、昨日も赤板タイムを見たら脚を使わずにまあまあだったので、ギアだったりがかみ合っているのかなと」
菊池岳仁は前で駆けてくれた加藤の気持ちを応えるために番手から出たが、新山に行かれてしまって脚力不足を痛感した。
「加藤君がしっかり駆けてくれたけど、新山さんが来て出て行く形になった。加藤君が踏めていたので、(出るのは)ちょっとって思ってしまって、結果、全員、苦しめてしまって失敗です。加藤君のおかげですけど、新山さんに行かれているし、いいレースではなかった。この展開ならワンツーを決めないといけないし脚力が足りない」
「前を関東が取っていたので突っ張りだと思いました。菊池君が前に踏んでいたし、苦しい展開でしたけど、コーナー部分を回して、直線で伸びてくれました。ニュートラルで全然、脚にきていないし、昨日も赤板タイムを見たら脚を使わずにまあまあだったので、ギアだったりがかみ合っているのかなと」
菊池岳仁は前で駆けてくれた加藤の気持ちを応えるために番手から出たが、新山に行かれてしまって脚力不足を痛感した。
「加藤君がしっかり駆けてくれたけど、新山さんが来て出て行く形になった。加藤君が踏めていたので、(出るのは)ちょっとって思ってしまって、結果、全員、苦しめてしまって失敗です。加藤君のおかげですけど、新山さんに行かれているし、いいレースではなかった。この展開ならワンツーを決めないといけないし脚力が足りない」
<11R>

眞杉匠選手
前受けの太田龍希が昼田達哉を突っ張り、昼田が4番手に入ると、今度は棚瀬義大が巻き返す。棚瀬は太田に合わされて出切れないと見るや、昼田の横で併走するが、最終ホームを目掛けて再度のアタック。この動きに対応した眞杉匠(写真)は棚瀬を張って勢いを止める。眞杉は戻った勢いのまま、タテに踏み最終バックを先頭で通過。そのまま押し切った。
「(太田が)気持ちの入ったレースをしてくれた。前の気持ちもわかるからホームでは出たくなかった。余裕はあるけど、僕のレース運びがダメでした。3番手にも付いてもらっていたし、(太田が)タレていたので、もっとシビアにいかないといけなかった。セッティングをいじって良くなったけど、まだまだ。自転車が出てくれれば、(体と)マッチしてくると思う」
道中で8番手に置かれた後藤大輝は打鐘過ぎの2センターからの巻き返し。一旦は中部勢に合わされて浮いてしまうが、立て直してから再度でまくり上げる。荒井崇博はこの動きを確認しながら追っていき直線はイエローラインの外を鋭く伸びた。
「(初手は)前が良かったけど、関東勢に取られた。俺はどこかで踏めば勝ち上がりは大丈夫だと思ったけど、(後藤)大輝は焦っていたんじゃないかな。状態は(練習があまりやれず)呼吸が…という感じ」
「(太田が)気持ちの入ったレースをしてくれた。前の気持ちもわかるからホームでは出たくなかった。余裕はあるけど、僕のレース運びがダメでした。3番手にも付いてもらっていたし、(太田が)タレていたので、もっとシビアにいかないといけなかった。セッティングをいじって良くなったけど、まだまだ。自転車が出てくれれば、(体と)マッチしてくると思う」
道中で8番手に置かれた後藤大輝は打鐘過ぎの2センターからの巻き返し。一旦は中部勢に合わされて浮いてしまうが、立て直してから再度でまくり上げる。荒井崇博はこの動きを確認しながら追っていき直線はイエローラインの外を鋭く伸びた。
「(初手は)前が良かったけど、関東勢に取られた。俺はどこかで踏めば勝ち上がりは大丈夫だと思ったけど、(後藤)大輝は焦っていたんじゃないかな。状態は(練習があまりやれず)呼吸が…という感じ」
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深谷知広選手
前受けの深谷知広(写真)が赤板で浮島知稀を突っ張り、浮島は再度で8番手まで下がった。深谷は後ろを警戒しながら徐々にペースを上げていくが、最終ホーム前の4コーナーで藤井栄二が川口直人をすくって3番手の位置を確保。中団で隊列の乱れはあったものの、深谷は軽快に駆けて行くと、別線の仕掛けは前団に迫ることはできない。最後も力強く踏み直した深谷が押し切った。
「(展開は)ほぼすべて想定通りでした。落ち着いて踏み上げられたのはよかったです。(初日と)展開は違うけど、昨日よりはいいと思います。(変えたのは)意識だけですね。(準決へは)気を張りながらしっかりと準備をしたい」
岡村潤は後ろの状況に気づき、藤井栄二のまくり追い込みを警戒しながらになったが、深谷との差はほとんど縮まらなかった。
「余裕はあったというか、深谷のかかりが良くて流れていた。脚的には自分の限界のペース。藤井に変なところで来られても、とは思ってはいました。(深谷は)力強いというよりきれいに踏んでいましたね。久しぶりにちゃんとした状態で地元を走れている。この状態で負けたらしょうがない状態」
「(展開は)ほぼすべて想定通りでした。落ち着いて踏み上げられたのはよかったです。(初日と)展開は違うけど、昨日よりはいいと思います。(変えたのは)意識だけですね。(準決へは)気を張りながらしっかりと準備をしたい」
岡村潤は後ろの状況に気づき、藤井栄二のまくり追い込みを警戒しながらになったが、深谷との差はほとんど縮まらなかった。
「余裕はあったというか、深谷のかかりが良くて流れていた。脚的には自分の限界のペース。藤井に変なところで来られても、とは思ってはいました。(深谷は)力強いというよりきれいに踏んでいましたね。久しぶりにちゃんとした状態で地元を走れている。この状態で負けたらしょうがない状態」