奈良競輪場開設70周年記念「春日賞争覇戦」は12日に2日目が行われた。二次予選7個レースをメインに熱戦が展開。落車、失格が相次ぐ波乱の1日となったが、準決勝進出者27名が決定した。3日目の13日はファイナル進出をかけた準決勝3個レースが争われる。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から開催中の場内の滞留人数の上限を2,500名としております。そのため、上限を超えた場合は入場規制を行います。皆様のご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
<6R>

宿口陽一選手
中団から先に動いて切ろうとした宿口陽一(写真)を吉田敏洋が突っ張って両者で踏み合う。宿口が赤板過ぎに元の位置まで下げると、今度は後方から成松春樹がスパートするが、吉田がこれも出させない。4番手で態勢を立て直した宿口が最終2センターからの追い込み勝負で突き抜けた。
「吉田さんの突っ張り先行は想定してなかったし、さすがだなって。九州勢も突っ張り切りましたからね。2コーナーで行けそうな感じはあったけど、番手の笠松(信幸)さんの目がすごくて行けなかった。脚に余裕はなくて、最後は気持ちで踏みました。自分だけになってしまったのは反省です」
吉田の突っ張り先行に乗った笠松信幸が2着に。
「(吉田は)すごいですね。もう1個のライン(九州勢)は出させるのかと思ったら、合わせてしまったんで。あんだけ頑張ってくれたので、何とか2着に入れました。でも吉田君を残したかった」
「吉田さんの突っ張り先行は想定してなかったし、さすがだなって。九州勢も突っ張り切りましたからね。2コーナーで行けそうな感じはあったけど、番手の笠松(信幸)さんの目がすごくて行けなかった。脚に余裕はなくて、最後は気持ちで踏みました。自分だけになってしまったのは反省です」
吉田の突っ張り先行に乗った笠松信幸が2着に。
「(吉田は)すごいですね。もう1個のライン(九州勢)は出させるのかと思ったら、合わせてしまったんで。あんだけ頑張ってくれたので、何とか2着に入れました。でも吉田君を残したかった」
<7R>

志村太賀選手
最終4コーナーで大量5名が落車するアクシデント。吉澤純平、松川高大のまくりを三谷将太が1センターでけん制すると、空いたインコースを最後方から突いた志村太賀(写真)が逃げる中井太祐をそのままバックからまくって快勝した。
「9番手で離れちゃって、追いつけたと思うけど、さばかれてしまうと思ったから内を全部すくってやろうと。知らないうちに前になっていましたね。早めに内に入れば転ぶ可能性も少ないしね。歳や、中2日での疲れがある中でうまくリカバリーできた。離れた場合は内にいこうと思っていて狙っていたのが上手くいった」
まくった吉澤が外に浮くと、バック過ぎから中バンクを踏んだ鈴木竜士が2着に食い込んだ。
「三谷さんのあおりに松川さんのあおりもあって吉澤さんも行きづらい展開でした。無事にみんなでゴールできれば良かったんですけど。前が頑張ってくれて落車して、後ろの2人でワンツーは複雑。(吉澤が不発になってからは)前へ踏むしかないと、最短距離でゴールまでと。体調的には問題ない。落車の影響か若干切れがないけど、気持ちでカバーできる」
「9番手で離れちゃって、追いつけたと思うけど、さばかれてしまうと思ったから内を全部すくってやろうと。知らないうちに前になっていましたね。早めに内に入れば転ぶ可能性も少ないしね。歳や、中2日での疲れがある中でうまくリカバリーできた。離れた場合は内にいこうと思っていて狙っていたのが上手くいった」
まくった吉澤が外に浮くと、バック過ぎから中バンクを踏んだ鈴木竜士が2着に食い込んだ。
「三谷さんのあおりに松川さんのあおりもあって吉澤さんも行きづらい展開でした。無事にみんなでゴールできれば良かったんですけど。前が頑張ってくれて落車して、後ろの2人でワンツーは複雑。(吉澤が不発になってからは)前へ踏むしかないと、最短距離でゴールまでと。体調的には問題ない。落車の影響か若干切れがないけど、気持ちでカバーできる」
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松本貴治選手
小原丈一郎、高久保雄介の順で切ったうえを松本貴治(写真)が打鐘の3コーナーで叩いて逃げる。ペース駆けに持ち込んだ松本がそのまま力強く押し切り、連勝を飾った。
「前を取って引いて、自分のタイミングで行こうと。岡本(聡)さんが行ったところを行くイメージだったんですけど、行かなかったんで、そのまま行きました。出切ってからはペースだったんですが、最初にもう少し勢いをつけて行きたかったですね。最後は必死でした」
小倉竜二はまくってきた松岡健介をブロックしてから追い込んだが、逆転はならなかった。
「(松本は)バックで流していたんで、まくられそうな感じはあった。けん制して、内に来られることも想定してました。最後、抜けなかったのはダメですね。仕事して交わすのが理想。道中は楽だったけど、最後は重たかったというか、ペースにはまった感じ」
「前を取って引いて、自分のタイミングで行こうと。岡本(聡)さんが行ったところを行くイメージだったんですけど、行かなかったんで、そのまま行きました。出切ってからはペースだったんですが、最初にもう少し勢いをつけて行きたかったですね。最後は必死でした」
小倉竜二はまくってきた松岡健介をブロックしてから追い込んだが、逆転はならなかった。
「(松本は)バックで流していたんで、まくられそうな感じはあった。けん制して、内に来られることも想定してました。最後、抜けなかったのはダメですね。仕事して交わすのが理想。道中は楽だったけど、最後は重たかったというか、ペースにはまった感じ」
<9R>

村上博幸選手
上原龍にフタをされて叩かれたことで7番手になってしまった稲毛健太だったが、お構いなしに打鐘から仕掛けていく。3番手の上原が第2先行になるほどのスピードで前団を叩き切ると、続いた村上博幸(写真)がゴール前で逆転した。
「前受けからあとはタイミングでと。自分的には(稲毛を)全面信頼でした。肥後(尚己)さんが付いてこれていないのも確認した。すんなりの展開のときほど、セッティングや状態を確認できる。もう少し修正しないと。レース勘は戻ってきている。戦える手応えは感じていますね」
村上に差されはしたものの、稲毛健太は豪快な仕掛けで別線を封じた。
「引いても行くとこはいっぱいあると。引いてからはすかさず行こうと。出切るのは今日(2日目)の方が楽。踏み直しも効いている。日に日に良くなるタイプなので」
「前受けからあとはタイミングでと。自分的には(稲毛を)全面信頼でした。肥後(尚己)さんが付いてこれていないのも確認した。すんなりの展開のときほど、セッティングや状態を確認できる。もう少し修正しないと。レース勘は戻ってきている。戦える手応えは感じていますね」
村上に差されはしたものの、稲毛健太は豪快な仕掛けで別線を封じた。
「引いても行くとこはいっぱいあると。引いてからはすかさず行こうと。出切るのは今日(2日目)の方が楽。踏み直しも効いている。日に日に良くなるタイプなので」
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小川賢人選手
前受けの久島尚樹が中井俊亮を青板過ぎに突っ張ると、谷口遼平が叩きに出る。赤板過ぎに先頭に立った谷口の後位で久島が飛び付く。前団がもつれたところを中井が仕掛けて主導権を握り、離れた三谷竜生は懸命に追いかけて付け直すが、久島マークの小川賢人(写真)が最終2コーナーから自力に転じて前団を豪快に飲み込んだ。
「(久島が)負けずに折り合ったところで勝負してくれました。あれで脚をためられました。もつれたし、(松岡)貴久さんに3番手を固めてもらっているので、前に踏ませてもらいました。踏み出しの切れが良かったので、乗り越えられる感じはありました。(記念で)初めての準決なので、雰囲気を味わいたいです」
中井俊亮が後続のもつれもあって2着に粘り込んだ。
「残り2周半で1回先頭に立って、あとは相手の動きを見てと思っていたけど、、思いのほか久島さんがやる気でしたね。谷口君が出切って緩んだので、そこを踏めばラインで決まるかなって。自分のやることはやれました。初日に比べて踏んでる感触自体は良かったと思います」
「(久島が)負けずに折り合ったところで勝負してくれました。あれで脚をためられました。もつれたし、(松岡)貴久さんに3番手を固めてもらっているので、前に踏ませてもらいました。踏み出しの切れが良かったので、乗り越えられる感じはありました。(記念で)初めての準決なので、雰囲気を味わいたいです」
中井俊亮が後続のもつれもあって2着に粘り込んだ。
「残り2周半で1回先頭に立って、あとは相手の動きを見てと思っていたけど、、思いのほか久島さんがやる気でしたね。谷口君が出切って緩んだので、そこを踏めばラインで決まるかなって。自分のやることはやれました。初日に比べて踏んでる感触自体は良かったと思います」
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元砂勇雪選手
後ろ攻め城戸俊潔が早めの押さえて先行態勢に入る。前受けから8番手まで下げた蕗澤鴻太郎が赤板の2コーナーから巻き返すが、城戸が突っ張り切る。最終ホーム、3番手のから踏み上げた不破将登は山形一気のブロックを受けて2コーナーで落車。これを避けた元砂勇雪(写真)が後方から大外をまくって激戦を制した。
「初手で3番手を取れて後ろを見たら(後ろ攻めが)中四国勢で不破さんが叩いたところを先行と思ったら、不破さんが先に動いて蕗澤君が下げていった。そこでいってもがきき合ってもと思って待ちました。蕗澤君が合わされたと思ったところで伊代野(貴照)さんが内にいってタイミングがズレた。落車を避ける時間もあったけど、もう一回踏めているし、踏み出しはいいと思う。筋肉痛は初日よりマシだけど、まだ残っている」
佐藤慎太郎は目標の蕗澤が不発の苦しい展開になったが、中コースを踏み上げて2着に入った。
「難しかったですね。狭かったし脚をためる余裕もなくて。無理矢理踏んだ感じ。最後は踏み負けたが、2着までいけているからまあまあ。ガムシャラに踏んだ感じです」
「初手で3番手を取れて後ろを見たら(後ろ攻めが)中四国勢で不破さんが叩いたところを先行と思ったら、不破さんが先に動いて蕗澤君が下げていった。そこでいってもがきき合ってもと思って待ちました。蕗澤君が合わされたと思ったところで伊代野(貴照)さんが内にいってタイミングがズレた。落車を避ける時間もあったけど、もう一回踏めているし、踏み出しはいいと思う。筋肉痛は初日よりマシだけど、まだ残っている」
佐藤慎太郎は目標の蕗澤が不発の苦しい展開になったが、中コースを踏み上げて2着に入った。
「難しかったですね。狭かったし脚をためる余裕もなくて。無理矢理踏んだ感じ。最後は踏み負けたが、2着までいけているからまあまあ。ガムシャラに踏んだ感じです」
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山田久徳選手
後ろ攻めから上昇してきた竹内翼を前受けの大石剣士が青板バック過ぎから突っ張って先行策を取る。竹内が7番手に戻り、一列棒状の態勢で赤板、打鐘、最終ホームを通過。絶好の3番手をキープしていた山田久徳(写真)が2コーナーから好回転でまくって圧勝した。
「中団、中団を回ろうと思っていました。(大石は)青板過ぎにもう突っ張る気配があったんで、口だけは空かないようにと。ホームでも仕掛けられたんですけど、2コーナーからまくったほうが安全かなって。展開も良かったし、踏み出しも良かったです。初日は人の後ろで今日(2日目)は自力で1着が取れているんで、状態はいいと思います。この勢いのまま決勝までいきたいですね」
最終3コーナーで鷲田幸司に内をすくわれた和田健太郎が直線で差し返して接戦の2着争いを制した。
「大石は強かったです。流しながら、また2コーナーから踏み上がっていった。でも、あの距離でさすがにキツかったと思います。もうちょっと仕事ができれば良かったけど、ちょっと下手くそでした。鷲田君の動きをしっかり見極めないといけなかった。現場でもまれることで、ちょっとずつ感覚は取り戻しています」
「中団、中団を回ろうと思っていました。(大石は)青板過ぎにもう突っ張る気配があったんで、口だけは空かないようにと。ホームでも仕掛けられたんですけど、2コーナーからまくったほうが安全かなって。展開も良かったし、踏み出しも良かったです。初日は人の後ろで今日(2日目)は自力で1着が取れているんで、状態はいいと思います。この勢いのまま決勝までいきたいですね」
最終3コーナーで鷲田幸司に内をすくわれた和田健太郎が直線で差し返して接戦の2着争いを制した。
「大石は強かったです。流しながら、また2コーナーから踏み上がっていった。でも、あの距離でさすがにキツかったと思います。もうちょっと仕事ができれば良かったけど、ちょっと下手くそでした。鷲田君の動きをしっかり見極めないといけなかった。現場でもまれることで、ちょっとずつ感覚は取り戻しています」