奈良競輪場で開催されている令和6年能登半島地震復興支援競輪・開設73周年記念「春日賞争覇戦(GIII)」は、2月23日に2日目が行われた。勝ち上がりが争われた二次予選では、初日特選を制した脇本雄太が連勝。地元の三谷将太も、一次予選に続いて白星で準決に進んだ。シリーズ3日目の2月24日には、決勝進出をかけて準決の3個レースで熾烈な戦いが繰り広げられる。
記念シリーズは開催中の毎日、300人様に先着プレゼント。「あったか肉グルメ」フェスティバル、未確定車券抽選会、予想会トークショーなどが予定されています。また、2月24日の3日目は、大道芸ステージ、モンキーパフォーマンス、アニマルプレイランド、「店長」漫談ショー、ぬりえスタジアム、青森物産展なども行われます。奈良競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

小林大介選手
切って出た鈴木庸之が、坂本紘規ラインを受けて赤板を迎える。6番手に入った貴志修己は2コーナーから巻き返すが、坂本もペースを上げて逃げる。打鐘2センターで松坂洋平のブロックを受けた貴志が後退。降りた東口善朋と鈴木で4番手がもつれて、小川真太郎も仕掛けて最終周回。鈴木は内から1車押し上げて、武井大介を弾く。さらにバックからまくるが、松坂がけん制しながら外に持ち出す。鈴木マークの小林大介(写真)が、直線で中を割って突き抜けた。
「(鈴木が)思った以上に、動いてくれた。申し訳ないけど、FIよりも楽でした。強いもの同士が叩き合ってくれて、前が頑張ってくれた。余裕もあったんで、コースはいつも慌てるところだけどワンテンポためた。練習の感じでは(最近の成績よりも)もうちょっとやれるかなっていうのもあったんで、自信になりますね」
坂本が先行策に出て、松坂洋平には好展開。貴志の反撃を止めて、まくった鈴木との間合いを計り追い込んだ松坂だったが、最後は小林の強襲にあった。
「鈴木君が1回切ってくれたんで、やりやすい展開になりました。それでも貴志君は絶対に来るだろうって思っていたんで、やっぱり来ましたね。(武井が鈴木にすくわれたところは)わからなくて、余裕がなかった。前のおかげでこの着が取れているけど、調子も悪くないです」
「(鈴木が)思った以上に、動いてくれた。申し訳ないけど、FIよりも楽でした。強いもの同士が叩き合ってくれて、前が頑張ってくれた。余裕もあったんで、コースはいつも慌てるところだけどワンテンポためた。練習の感じでは(最近の成績よりも)もうちょっとやれるかなっていうのもあったんで、自信になりますね」
坂本が先行策に出て、松坂洋平には好展開。貴志の反撃を止めて、まくった鈴木との間合いを計り追い込んだ松坂だったが、最後は小林の強襲にあった。
「鈴木君が1回切ってくれたんで、やりやすい展開になりました。それでも貴志君は絶対に来るだろうって思っていたんで、やっぱり来ましたね。(武井が鈴木にすくわれたところは)わからなくて、余裕がなかった。前のおかげでこの着が取れているけど、調子も悪くないです」
<7R>

松谷秀幸選手
誘導を残したまま青柳靖起が下げて、道場晃規がすんなり青板3コーナーで先頭に立つ。道場は中井太祐を出させないように踏んで赤板を迎える。中井が4番手に入り、後方に引いていた青柳は2コーナーから仕掛ける。主導権の道場が踏み上げて、青柳は4番手に降りるが、そこは中井がキープする。青柳は後退して、中井も仕掛けられず最終バックを通過する。3コーナー過ぎから踏み込んだ中井のスピードを計りながら、松谷秀幸(写真)が追い込んだ。
「道場君が後ろからなら切って、中井君が切りにきても出させないと。強い気持ちで初手から脚を使う場所から全部やってくれました。青柳君が下がっていって、中井君が中団にいるのがわかって(最終)バックで仕掛けてこなかったのでまくり追い込みかと。あとは自分がどこで踏むかでしたけど、技術不足でしたね。海老根(恵太)さんも連れ込まないといけないし、前の道場君も残したいしで難しかった。もう少し待っても良かったかもしれない。日に日に体調は良くなっているし気持ちで走りたい」
南関ライン3番手で内を締めていた海老根恵太は、直線で逃げる道場と松谷の間を踏み込んだ。
「道場君がいいレースをしてくれた。自分は内を締めることしか考えていなくて、キツかったけど、道場君が一番キツかったと思う。最後は松谷君の外では間に合わないし、2人の間に入って差し込めれば勝負になるかなと。連日、前のおかげですね」
「道場君が後ろからなら切って、中井君が切りにきても出させないと。強い気持ちで初手から脚を使う場所から全部やってくれました。青柳君が下がっていって、中井君が中団にいるのがわかって(最終)バックで仕掛けてこなかったのでまくり追い込みかと。あとは自分がどこで踏むかでしたけど、技術不足でしたね。海老根(恵太)さんも連れ込まないといけないし、前の道場君も残したいしで難しかった。もう少し待っても良かったかもしれない。日に日に体調は良くなっているし気持ちで走りたい」
南関ライン3番手で内を締めていた海老根恵太は、直線で逃げる道場と松谷の間を踏み込んだ。
「道場君がいいレースをしてくれた。自分は内を締めることしか考えていなくて、キツかったけど、道場君が一番キツかったと思う。最後は松谷君の外では間に合わないし、2人の間に入って差し込めれば勝負になるかなと。連日、前のおかげですね」
<8R>

守澤太志選手
末木浩二、小松崎大地の順番で切って、吉本卓仁が3番手まで追い上げる。そこを小森貴大が赤板2コーナーから山降ろしで踏み込む。小森は打鐘3コーナー過ぎに主導権を奪い、小松崎が3番手に飛び付いて森川大輔と重なる。最終ホームを通過して、1センター過ぎに小松崎、森川、さらに中井俊亮の3人が接触して落車。逃げる小森の後ろは車間が空いて、守澤太志(写真)、小沼良、末木で続く。逃げる小森もいっぱいで、詰めた守澤がそのまま抜け出した。
「(小森ラインが来た時に)僕がさばければもっと良かったんですけど、(小森は)粘られないように上を走っていた。それで小松崎さんも難しい判断だったと思います。(落車がある前の最終)ホームから危険な雰囲気が出ていました。避けてからは1人になって逃げているところを行っているだけなんで。(感じとしては)良くはないですね。セッティングをいじりましたけど、全然見えてこない」
追い上げた吉本との位置取りには踏み勝った末木浩二は、最終ホームで6番手。間一髪でアクシデントと避けると、態勢を立て直して追い込んで2着に届いた。
「ダメ元で前を取りに行って取れなくて、突っ張られたら嫌だなと思って切った。小松崎さんが飛んできたところも苦しかったですね。そのあとは転ぶかと思ったけど、なにより転ばなくて良かった。あとは小沼さんは前にいたんで、冷静に付き直してからでした。調子自体は引き続きいいと思います」
「(小森ラインが来た時に)僕がさばければもっと良かったんですけど、(小森は)粘られないように上を走っていた。それで小松崎さんも難しい判断だったと思います。(落車がある前の最終)ホームから危険な雰囲気が出ていました。避けてからは1人になって逃げているところを行っているだけなんで。(感じとしては)良くはないですね。セッティングをいじりましたけど、全然見えてこない」
追い上げた吉本との位置取りには踏み勝った末木浩二は、最終ホームで6番手。間一髪でアクシデントと避けると、態勢を立て直して追い込んで2着に届いた。
「ダメ元で前を取りに行って取れなくて、突っ張られたら嫌だなと思って切った。小松崎さんが飛んできたところも苦しかったですね。そのあとは転ぶかと思ったけど、なにより転ばなくて良かった。あとは小沼さんは前にいたんで、冷静に付き直してからでした。調子自体は引き続きいいと思います」
<9R>

三谷将太選手
青板4コーナーで片岡迪之が先頭に立ち、順番が来た藤井侑吾はワンテンポ待ってタイミングを取ってから敢然とスパート。スピードに乗せた藤井に三谷将太(写真)、松岡健介まで出切り、藤井はグングンと加速する。4番手に飛び付いた片岡だが、前とは大きく車間が空いて最終周回へ。6番手の近藤隆司が2コーナー過ぎからまくるが前は遠く、藤井ライン3人の勝負で別線に出番はない。地元の三谷が番手から勝機をモノにして連勝。ファンの声援に力をもらい、こう振り返った。
「(藤井が)頑張ってくれた。後ろに松岡さんがいてくれたから心強かった。地元なので地元の緊張だけですね。声援が多くてそのおかげで1着が取れている。お客さんのおかげで勝てていますね」
圧巻のパフォーマンスを見せた藤井侑吾は、別線に反撃のチャンスを与えずライン決着に導いた。
「うまくいきました。切って切ってでタイミングが遅れたけど、ドンっといって自分のペースでいった。別線が来たら後ろの三谷さんと松岡さんにそこは任せて信頼して駆けました。出切ってからは、要所で踏んでって感じでした。初日より長い距離を踏んでラインで決まって良かった。抜かれてしまったけど、出し切る距離をいけているし感じがいい」
「(藤井が)頑張ってくれた。後ろに松岡さんがいてくれたから心強かった。地元なので地元の緊張だけですね。声援が多くてそのおかげで1着が取れている。お客さんのおかげで勝てていますね」
圧巻のパフォーマンスを見せた藤井侑吾は、別線に反撃のチャンスを与えずライン決着に導いた。
「うまくいきました。切って切ってでタイミングが遅れたけど、ドンっといって自分のペースでいった。別線が来たら後ろの三谷さんと松岡さんにそこは任せて信頼して駆けました。出切ってからは、要所で踏んでって感じでした。初日より長い距離を踏んでラインで決まって良かった。抜かれてしまったけど、出し切る距離をいけているし感じがいい」
<10R>

菅田壱道選手
最内の1番車を利して菅田壱道(写真)がスタートを制す。北日本勢が前団に構えて、新山響平は突っ張りの腹を固める。上昇した佐藤幸治を阻み、新山は落ち着いて赤板を通過。6番手から橋本優己が仕掛けると、新山はさらにギアを上げて風を切る。橋本は3番手までで最終周回を迎える。バック過ぎに菅田が橋本を外に振ってから、ゴール前では余裕をもって新山を差し切った。
「(新山)響平に前を取られるとああいう展開になるんで、(別線は)みんな取りにくるからスタートが一番緊張しました。前を取れた時点で8割くらい、自分の仕事は終わった。響平が一番やりやすい展開にしようと。あとは上がっていった時に(別線に)内をすくわれることがあるんで、(佐藤)慎太郎さんとそこだけは気をつけていました。脚力的には余裕もあった。響平は2周半踏んでいるんで、あれで振り切られたら自分が練習をし直さないとっていう感じでした」
3番手の佐藤愼まで引き込んでラインで上位を独占。さすがの先行力も、新山響平は自身のデキに満足はしていないようだ。
「前で突っ張ろうと思ってました。自分のペースでいったんですけど、重かったですね。うまく自転車に乗れていないというか、しっくりきていない。それで末を欠いた。(3日目に向けては)セッティング面を調整するのと、換えていた車輪を戻してみようかと思います」
「(新山)響平に前を取られるとああいう展開になるんで、(別線は)みんな取りにくるからスタートが一番緊張しました。前を取れた時点で8割くらい、自分の仕事は終わった。響平が一番やりやすい展開にしようと。あとは上がっていった時に(別線に)内をすくわれることがあるんで、(佐藤)慎太郎さんとそこだけは気をつけていました。脚力的には余裕もあった。響平は2周半踏んでいるんで、あれで振り切られたら自分が練習をし直さないとっていう感じでした」
3番手の佐藤愼まで引き込んでラインで上位を独占。さすがの先行力も、新山響平は自身のデキに満足はしていないようだ。
「前で突っ張ろうと思ってました。自分のペースでいったんですけど、重かったですね。うまく自転車に乗れていないというか、しっくりきていない。それで末を欠いた。(3日目に向けては)セッティング面を調整するのと、換えていた車輪を戻してみようかと思います」
<11R>

脇本雄太選手
前受けの佐々木堅次、中団の雨谷一樹ともに、後方の脇本雄太(写真)に注意を払い赤板を迎える。が、脇本はまだ動かない。佐々木は意を決するように2コーナーからペースを上げて逃げる。脇本が最終ホーム手前から仕掛ける。中団の雨谷を乗り越えた脇本は、次元の違うスピードで一気にまくり切る。南修二が離れながら続いて、脇本は5車身の差をつけてゴール。
「けん制されて押さえにいっても突っ張られるだけなので、後ろからプレッシャーをかけられるだけかけて、行けるところで行こうと。自分のなかでは消極的でしたね。なるべくラインで決めるために、先行態勢の佐々木君を早めに叩くつもりだったが、踏まれてしまった。気持ちが弱かった。気持ちが乗っていないからよくわからないが、踏んでからは伸びている」
別線がつくったあおりに南修二は、最終2コーナー付近から脇本との距離が空いていく。それでも吸い込まれるように別線をのみ込んで、脇本との人気に応えた。
「(脇本の)踏み出しよりも加速に注意していた。(離れたのは)自分の脚の問題です。空いたらダメ。あそこが課題です。自分の感じは悪くない。脚力通り。自分なりには悪くないけど、脇本君とは脚の差ですね」
「けん制されて押さえにいっても突っ張られるだけなので、後ろからプレッシャーをかけられるだけかけて、行けるところで行こうと。自分のなかでは消極的でしたね。なるべくラインで決めるために、先行態勢の佐々木君を早めに叩くつもりだったが、踏まれてしまった。気持ちが弱かった。気持ちが乗っていないからよくわからないが、踏んでからは伸びている」
別線がつくったあおりに南修二は、最終2コーナー付近から脇本との距離が空いていく。それでも吸い込まれるように別線をのみ込んで、脇本との人気に応えた。
「(脇本の)踏み出しよりも加速に注意していた。(離れたのは)自分の脚の問題です。空いたらダメ。あそこが課題です。自分の感じは悪くない。脚力通り。自分なりには悪くないけど、脇本君とは脚の差ですね」
<12R>

古性優作選手
瀬戸晋作が切って出て、そこを川口聖二が押さえる。そのあとも順番通りに仕掛けた格清洋介が、赤板2コーナーで先頭に立ち主導権。前受けから古性優作(写真)は、一本棒の7番手になって打鐘を迎える。格清もペースを上げるが、4コーナーから古性が巻き返す。番手まくりで応戦する嶋津拓弥を古性が3コーナーでとらえて、三谷竜生の追走。両者の直線勝負は、振り切った古性に軍配。
「周回からキツかったですね。自分のコンディションが良くないです。トレーニングをしっかりしてるんで、疲れているなっていうのがあります。自分は(疲れが)たまっていくタイプなんで、開催中に抜けていくってことはないです。二次予選なんでしっかりと戦えましたけど、この競走得点くらい戦えている感じはないです」
近畿ライン3番手の鷲田幸司は踏み出しで置いていかれたが、三谷竜生は古性のスピードに抜かりなく対応した。
「古性君が(仕掛けて)行けるっていうのはわかってました。そのあとはゴール勝負をどういう感じでかなと。もうちょっと詰める勢いでいかないと(古性を)抜けなかった」
「周回からキツかったですね。自分のコンディションが良くないです。トレーニングをしっかりしてるんで、疲れているなっていうのがあります。自分は(疲れが)たまっていくタイプなんで、開催中に抜けていくってことはないです。二次予選なんでしっかりと戦えましたけど、この競走得点くらい戦えている感じはないです」
近畿ライン3番手の鷲田幸司は踏み出しで置いていかれたが、三谷竜生は古性のスピードに抜かりなく対応した。
「古性君が(仕掛けて)行けるっていうのはわかってました。そのあとはゴール勝負をどういう感じでかなと。もうちょっと詰める勢いでいかないと(古性を)抜けなかった」