![]() 土屋裕二選手 |
オープニングレースは逃げる利根正明の番手で坂口晃輔がイン粘り。隊列が短くなったところを川崎健次がまくると、番手の土屋裕二(写真)が直線一気。節目の200勝を達成した。 「やっとですね。ラインで上位独占だし、嬉しいです。初日頑張らないと、高知記念みたいに初日で負けるとつまんないんで。3月にあっせんが止まった間に練習できてたし引き続き感じは良い。フレームを借りてる(渡邉)晴智さんの前で200勝できて良かった」 まくった川崎健次もホッとした表情でレースを振り返る。 「並んだところで利根君がもう1回踏んだのでヤバイと思いました。バックの向かい風もキツかったですね。ワンツースリーで土屋さんが200勝なら良かったです」 利根正明は1次予選敗退。「久々にレース前えずくくらい緊張しました…。余裕がなくてケツも上げられなかった」とガックリ肩を落とした。 |
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![]() 大崎飛雄馬選手 |
松田優一がホームからカマすが、岡山ラインに続いた大崎飛雄馬(写真)が3コーナーから自力に転じて大外を一気。ゴール後はガッツポーズが飛び出した。 「来る前から感じが良かったんです。2場所前の小田原で渡邉泰夫さんに体の使い方とかアドバイスをもらったんですけど、けっこう早くから効果が出てますね」 2着の阿部康雄は「(松田が)あんだけ行ってるし、残し気味にと思ったけどね。(直線で)外を行かれちゃいましたね」と致し方なし。 |
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![]() 小原将通選手 |
最終ホームまで佐藤朋也にフタをされた小原将通(写真)だが、佐藤の踏み出しに合わせて3番手に飛びつくと直線鋭く突き抜けた。 「今は練習でも調子が良いので、力まず走れたらと思ってたけど、緊張で脚が三角に回ってました。引いたらリスクがあるし、あそこは引けなかった。前々に攻めた結果ですね」 惜しくも2着の佐藤朋也は、レースをこう振り返る。 「すんなり斬ると、(小原のラインが4車だし)早めに巻き返されると厳しいなと思った。アレッと思ったけど、小原君は3番手にいたんですね。4.50のギアは年末に使ってすごく感じがよかったので、共同通信社杯の3日目からまた使い始めました。中2日でも体は動いてたんで問題ないですね。」 |
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相川永伍の先行に乗った山口貴弘が久々の1着に笑顔を見せる。 「富永君に行かれても、(番手に相川を)入れる準備をするだけの余裕はあった。(全プロから中2日で)重かったけど、余裕はありました。今日は相川君が先行してくれたので。僕は1着を取ると気分が上がるタイプだし、明日からは大丈夫だと思います。1着は1月以来、こんなに長く勝てないことはなかったので嬉しいです」 富永昌久のまくりに離れた山崎岳志だったが、立て直すと直線鋭く伸びて3着に。 「あんなに強引に行くとは思わなかったので『嘘っ』と思ったときには離れてた。富永君には4回付いて、4回とも離れてる。情けないですよ。気持ちと脚は余裕があるのにね。彼が4着に残ってくれてよかった」 |
松岡孔明がホームから一気のカマシ先行。番手の大竹慎吾が絶好の展開を逃さなかった。 「声援がすごかったですね。勝ててよかったです。後ろが(阪本)正和だし、安心して仕事ができました。孔明の仕掛けもバッチリだったですね。3番(小谷田公則)の勢いもゆっくりだったので、上手く止められました」 2着の松岡孔明は「久々にこんなに長い距離をモガきましたね。逃げて2着なら十分です」と満足げにレースを振り返った。 |
![]() 奥平充男選手 |
逃げる奥平充男をバック7番手から山賀雅仁がまくる。村田雅一の抵抗に遭いながらも、何とか力で飲み込んだ。 「キツかったですね。風もあったし、4番(奥平)のかかりも良かったから。ラインで決められなかったけど、詰まったタイミングでは行けたと思います」 逃げた奥平充男(写真)は3着に粘る健闘を見せた。 「押さえて駆けて、後ろからカマされんようにだけ考えてました。今回は同県でS級上位の人がいるし、下手なレースはできないから緊張した。タレたと思ったけど、残れましたね。最近は上手く回せるようになってきたと思います」 |
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打鐘過ぎの4コーナーで前田新とからんだ渡部哲男だったが、中団に入って立て直すとバックまくりで人気に応えた。 「中団に入っても全然休めてなかったけど、まくり追い込みは格好悪いので無理やり仕掛けました。疲れも残ってて重かったですね。4回転だと一度スピードが死んでしまうとキツいけど、何とか勝てて良かったです」 米澤大輔を高橋敦史がブロックすると空いた内を山内大作、さらに立石拓也が踏んで2、3着に入った。 「スタートから作戦と違った。後ろで(落車があって)ガシャンっていってるし、ゴチャゴチャになって訳が分からなくなりました。最後は外を行こうと思ったけど、内が空いたので行かせてもらいました」 |
注目の竹内雄作が豪快にまくって押し切り。富永益生と3度目のワンツーを決めた。 「(中団に入ろうとしたけど)必要はなかったですね。思ったよりも重かったけど、今日長い距離を踏んだので。明日以降は調子が上がってくれればいいですね」 番手の富永益生は逆転ならず。 「竹内君はペースでまくってたし、(機動力は)一枚も二枚も上だったね。初日をクリアできて良かったけど、欲を言えば交したかったな。調子が上がり気味なだけに、余計交したかった。交すのは準決勝までとっておきます」 |
![]() 岩本俊介選手 |
9Rからは特選。打鐘過ぎの4コーナーから一気にカマした岩本俊介(写真)が3番手からまくって来た菅原晃を出させず押し切った。 「前回は腰痛で欠場したけど、今日は手応えがあったし久しぶりに出し切れました。とりあえず行ける(持つ)ところまでと思って仕掛けたんだけど、ギアが踏めるようになったのはデカいですね」 2着の菅原晃は引き揚げるなり、その場でへたり込んだ。 「(中団で)浅井(康太)と勝負と思ってたら、緩んだのでそのまま前に出た。ラッキーだけど、上手く3番手が取れましたね。僕が飛ばされても、大塚さんは3着まで入れるなと思って仕掛けました。この2着はデカイですね」 ゴール寸前で浅井に交された大塚健一郎は「浅井に食われてはね…。あれが実力ですよ」。2次予選から仕切りなおす。 |
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![]() 山口幸二選手 |
3番手外併走から小嶋敬二が豪快にまくる。これに山口幸二(写真)がピタリと続くと、ゴール寸前で鋭く捕らえた。 「小嶋は外併走で苦しいかなと思ったけどね。僕も(内から)当たられんように力を入れたり、抜いたりしてました。(佐藤)友和が(自分達より)前じゃなくてよかったね。小嶋は外併走で脚を使ったからっていうのもあるけど、抜けた僕も調子は良いのかな」 小嶋敬二は2着に敗れても強いレースを見せた。 「余裕はあったけど、(3番手の北津留)翼は引くかなと思ったんだけどね。完全オフにしてきたけど、急に暑くなって厳しいところはある。でも前回のデキなら外に飛んで行ってただろうし、みんなが言うほどバンクも重く感じなかった」 小嶋ライン3番手で稲村成浩、加藤圭一がからむと空いたインコースを抜けた紺野哲也が3着に食い込んだ。 「僕は友和が仕掛けてからだと思ってたし、後方になったけど脚は溜められてたから。でも、なぜか自転車が重いね」 外を回した佐藤友和は届かず4着。 「(稲村まで)3人行ってしまえばその外と思ってたんですけどね。でも、その前にあそこ(後方)にいるようじゃダメです」 |
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![]() 松川高大選手 |
稲垣裕之を強引に叩いて松川高大が果敢に先行。番手の小野俊之が強豪を相手に価値ある1勝で地元シリーズの好スタートを切った。 「相手はG1決勝で走るようなメンバー。松川も俺も正直そんなに良くないけど、このチャンスをムダにしてはいけないと思った。だから全開で行こうと2人で話してました。松川が良いレースをしてくれたし、これで流れを引き寄せたね」 逃げた松川高大(写真)も3着に粘り「いで湯賞」行きを決めた。 「出切ることしか考えてなかったので、ホームでは一杯でした。でも今回から去年一番良いときのフレームに戻したのがよかったのかも。重いから冬場は使ってなかったけど、戻したら持ち味の粘りが出ました。ラインで決められて最高ですね」 2着の明田春喜は「出入りが激しかったし、キツかったです。自分の状態も引き続き悪くないけど、今日は前が強かった。これで準決勝に行けるのはデカイですね」と笑顔で振り返った。 |
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