さぁ、始動だ! 熊本競輪場で開催されている大阪・関西万博協賛・開設74周年記念「火の国杯争奪戦(GIII)」は、10月5日に3日目を迎えた。S級S班3人をはじめ、精鋭によって、準決では激戦が繰り広げられた。脇本雄太、松浦悠士のS級S班2人に地元の中川誠一郎が、それぞれ勝ち星を挙げた。また、嘉永泰斗も優出を果たし、地元勢は嘉永、中川の2人が決勝に進んだ。いよいよシリーズも、10月6日が最終日。400バンクに生まれ変わった熊本でのシリーズを勝ち上がった9人が、決勝で熱きバトルを展開する。
記念シリーズは、10月6日の最終日も、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。「鬼越トマホーク」のオンステージ、先着500人様にグルーミングセットの来場者プレゼント。コンドル出版の武田氏による全レース解説、競輪レジェンドたちによるレース展望・トークショー、「熊本競輪選手会」のトークショー、キッチンカーの出店、未確定車券抽選会、ふわふわ遊具などが予定されています。テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

松浦悠士選手

町田太我選手
松浦悠士(写真)がスタートを制して、広島勢が前団に構える。赤板過ぎに町田太我に突っ張られた松本秀之介は3番手で止まり、鈴木陸来と併走になる。中団の併走を見ながらタイミングをうかがっていた後方の阿部拓真は、2コーナー過ぎに踏み込む。先行態勢を取った町田が合わせて、阿部は松浦と併走。しかしながら、和田圭のアシストもあり、最終ホーム過ぎに3番手に収まる。4番手が和田で、その後ろの鈴木は1センター過ぎに仕掛ける。鈴木は3、4番手付近まで。その外をまくった松本は不発。逃げる町田の余力をギリギリまで見極めた松浦が差し切って、二次予選に続く広島ワンツーで決着した。
「今日(3日目)も僕はスタートだけで、あとは(町田)太我が全部、やってくれました。あの並びか一番良くて、松本君か阿部君が3番手で(南関勢を)フタしてくれるかなって。その通りの展開になって良かった。(仕掛けた阿部が)見えたんで、太我もいいダッシュだった。(番手の)あそこを譲るわけにはいかないし、自分たちが2車だからこだわらなかったのかもしれない。そのあとは僕が早めに抜きにいくと和田さんも来るんで、しっかりとできたかなと。前回の岐阜もそうだったけど、太我がいてくれて本当に助かります。(感触は)初日と比べると大差はない。でも、岐阜と比べると全然いい」
別線も強力な布陣だったが、町田太我(写真)は2車のラインでも臆することなく自身のスタイルで今シリーズ3度目の突っ張り先行策。松浦と息の合ったコンビプレーで別線を完封した。
「展開が良かった。それで恵まれた感じです。(鈴木)陸来さんが中団に入ってくれたんで、やりやすくなりました。今日(3日目)もスタンディングして、昨日と同じ感じでいきました。(バンクの手ごたえとしてはコーナーの感じも)良かったんじゃないかと。(松浦とのワンツーで)うれしいですね、展開一本です」
果敢に叩きに出た阿部拓真は、外に浮くも広島勢の後ろに入って立て直す。再度仕掛ける余力はなかったが3着に流れ込んだ。
「細切れだったんで、どういう初手かも(イメージが)見えてなかった。それで取れた位置からでした。(町田の)突っ張りがあるかなと。それでも陸来は早めに(仕掛けて)行くだろうし、そのままいてもいいかもしれないと思った。けど、後方になっちゃったんで、とりあえず仕掛けた。とにかく全開で踏んででした。もしかしたら出切れるかと思ったけど、(町田に)2、3歩で合わされた。和田先輩が3番手を確保してくれたおかげです。あとは和田先輩に抜かれるんだろうっていうのがあったけど、掛かりが良すぎてラッキーでした。反応できているんで、思っている以上にいい」
「今日(3日目)も僕はスタートだけで、あとは(町田)太我が全部、やってくれました。あの並びか一番良くて、松本君か阿部君が3番手で(南関勢を)フタしてくれるかなって。その通りの展開になって良かった。(仕掛けた阿部が)見えたんで、太我もいいダッシュだった。(番手の)あそこを譲るわけにはいかないし、自分たちが2車だからこだわらなかったのかもしれない。そのあとは僕が早めに抜きにいくと和田さんも来るんで、しっかりとできたかなと。前回の岐阜もそうだったけど、太我がいてくれて本当に助かります。(感触は)初日と比べると大差はない。でも、岐阜と比べると全然いい」
別線も強力な布陣だったが、町田太我(写真)は2車のラインでも臆することなく自身のスタイルで今シリーズ3度目の突っ張り先行策。松浦と息の合ったコンビプレーで別線を完封した。
「展開が良かった。それで恵まれた感じです。(鈴木)陸来さんが中団に入ってくれたんで、やりやすくなりました。今日(3日目)もスタンディングして、昨日と同じ感じでいきました。(バンクの手ごたえとしてはコーナーの感じも)良かったんじゃないかと。(松浦とのワンツーで)うれしいですね、展開一本です」
果敢に叩きに出た阿部拓真は、外に浮くも広島勢の後ろに入って立て直す。再度仕掛ける余力はなかったが3着に流れ込んだ。
「細切れだったんで、どういう初手かも(イメージが)見えてなかった。それで取れた位置からでした。(町田の)突っ張りがあるかなと。それでも陸来は早めに(仕掛けて)行くだろうし、そのままいてもいいかもしれないと思った。けど、後方になっちゃったんで、とりあえず仕掛けた。とにかく全開で踏んででした。もしかしたら出切れるかと思ったけど、(町田に)2、3歩で合わされた。和田先輩が3番手を確保してくれたおかげです。あとは和田先輩に抜かれるんだろうっていうのがあったけど、掛かりが良すぎてラッキーでした。反応できているんで、思っている以上にいい」
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中川誠一郎選手

嘉永泰斗選手
前受けの深谷知広が佐々木豪を突っ張ったところを、東矢圭吾が仕掛けて打鐘で主導権を奪う。東矢に嘉永泰斗、中川誠一郎(写真)まで、地元の3人が出切る。東矢がハイペースで駆けて、深谷は車間が空いた4番手、佐々木豪は一本棒の7番手で最終ホームを通過する。深谷が中団から迫る前に、嘉永は2コーナー手前から番手まくりを打つ。嘉永、中川との車間を深谷が詰めて直線。外を深谷が伸びるも、中川が追い込んで1着。
「いやもう(東矢が)掛かっていました。自分は下手なりに(嘉永と)決まるようにと思って、(最終)バックくらいからは走っていました。あとは深谷君がどこから来るかだけだったんですけど、(嘉永)泰斗が強かったですね。(2日目に連係した脇本雄太に)いい刺激をもらった。自分の力というより、もうどっちかというと乗せてもらった感じなんですけど、気持ちは入っている。昨日(2日目)がかなり疲れたんですけど、今日を乗り越えられたので大丈夫です」
東矢の頑張りを無にすることなく嘉永泰斗(写真)が、好タイミングで番手発進。中川との地元ワンツーで別線を退けた。
「(東矢)圭吾のおかげですね。圭吾がいいタイミングで行ってくれて、強かったです。深谷さんが後ろにいたのがわかったので、早めには踏んだんですけど。初日、2日目と力を出し切れていたので悪くないですね。(近況は流れと調子が悪かったが)もう吹っ切れた」
佐々木豪を突っ張って脚を使った深谷知広は、東矢がつくり出したペースに手を焼いたものの3着に入った。
「(前受けから)突っ張ろうと思っていました。(東矢が)緩く来たら突っ張ろうと思ったんですけど、すごい勢いで来た。(中団に)飛び付いてキツかったです。(最終1)センターで行くタイミングはあったんですけど、ずっと(中川)誠一郎さんに見られていた。(最後も)踏み込めてはいなかったですし、ペースをキープして回すくらいしかできなかった。疲れは感じているんですけど、そのなかで戦えているとは思います」
「いやもう(東矢が)掛かっていました。自分は下手なりに(嘉永と)決まるようにと思って、(最終)バックくらいからは走っていました。あとは深谷君がどこから来るかだけだったんですけど、(嘉永)泰斗が強かったですね。(2日目に連係した脇本雄太に)いい刺激をもらった。自分の力というより、もうどっちかというと乗せてもらった感じなんですけど、気持ちは入っている。昨日(2日目)がかなり疲れたんですけど、今日を乗り越えられたので大丈夫です」
東矢の頑張りを無にすることなく嘉永泰斗(写真)が、好タイミングで番手発進。中川との地元ワンツーで別線を退けた。
「(東矢)圭吾のおかげですね。圭吾がいいタイミングで行ってくれて、強かったです。深谷さんが後ろにいたのがわかったので、早めには踏んだんですけど。初日、2日目と力を出し切れていたので悪くないですね。(近況は流れと調子が悪かったが)もう吹っ切れた」
佐々木豪を突っ張って脚を使った深谷知広は、東矢がつくり出したペースに手を焼いたものの3着に入った。
「(前受けから)突っ張ろうと思っていました。(東矢が)緩く来たら突っ張ろうと思ったんですけど、すごい勢いで来た。(中団に)飛び付いてキツかったです。(最終1)センターで行くタイミングはあったんですけど、ずっと(中川)誠一郎さんに見られていた。(最後も)踏み込めてはいなかったですし、ペースをキープして回すくらいしかできなかった。疲れは感じているんですけど、そのなかで戦えているとは思います」
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脇本雄太選手

隅田洋介選手
赤板過ぎに誘導を降ろした野口裕史が、前受けからそのまま主導権。3番手を単騎の坂井洋がキープして、後方から上昇していた久米康平が4番手に入る。6番手になった脇本雄太(写真)後位に内から鈴木玄人が追い上げて、中本匠栄と併走。野口は車間を空けてタイミングを取った脇本を警戒しながら、打鐘3コーナー過ぎにペースを上げて駆ける。3番手の坂井も車間を空けて、最終ホームから脇本が反撃に出る。番手は中本が守るも、脇本の加速に付いていけない。2コーナー手前で脇本に合わせるように、坂井がまくって出る。スピード良く前団をとらえて脇本を合わせた坂井だったが、4コーナーからもう一度伸びた脇本がまくり切った。
「自分のなかで想定される一番キツい展開になった。しょうがないかなっていうのもあったんで冷静にでした。(鈴木が自分の後ろで併走して)あれは予想外でした。来ないと思っていた。あとは昨日(2日目)と同じように踏み切れればと。(坂井のまくりは最終)2コーナーであんなに外を行くとは。ああなっても外でしっかりと我慢することが大事だし、我慢をした結果しっかりと伸びた。良くなっているかなって思うけど、まだ改善するところもある。仕掛けるポイントだったり、風をしっかりと読み切らないとっていうところですね」
久米マークの隅田洋介(写真)は、最終バック手前から脇本を追うように外を踏んで伸びた。
「野口さんに先行してもらって、(久米が)先まくりのイメージだった。脇本君の後ろに(久米が)飛び付くイメージだったけど、僕が膨らんで大きく外に振ったら、山降ろしで差し込んじゃった。あとは久米君の加速を見て、(最終)3コーナーで踏ませてもらった。やっと脚が戻ってきたかなって思います」
単騎で3番手を手に入れた坂井洋は、ドンピシャのタイミングで踏み込む。脇本を合わせたが、外をのみ込まれたショックは少なくない。
「(鈴木とは)一緒に練習をしたこともあるし、彼にも付いてみたい。けど、(今回は)フレームを4月のヤツに戻して、セッティングも出しながらだった。自力も出したいし、GI前なのでワガママを言わせてもらいました。ただ、力不足ですね。(脇本が)強すぎました。これで勝てなかったら、なにをやっても勝てないんじゃないかって。自分が弱いです。フレーム自体は正直、前回のヤツの方が性能はいいけど、反応が鈍い。(いま使っているフレームは)反応がいい。(決勝は)セッティングも、このままでいこうと思います」
「自分のなかで想定される一番キツい展開になった。しょうがないかなっていうのもあったんで冷静にでした。(鈴木が自分の後ろで併走して)あれは予想外でした。来ないと思っていた。あとは昨日(2日目)と同じように踏み切れればと。(坂井のまくりは最終)2コーナーであんなに外を行くとは。ああなっても外でしっかりと我慢することが大事だし、我慢をした結果しっかりと伸びた。良くなっているかなって思うけど、まだ改善するところもある。仕掛けるポイントだったり、風をしっかりと読み切らないとっていうところですね」
久米マークの隅田洋介(写真)は、最終バック手前から脇本を追うように外を踏んで伸びた。
「野口さんに先行してもらって、(久米が)先まくりのイメージだった。脇本君の後ろに(久米が)飛び付くイメージだったけど、僕が膨らんで大きく外に振ったら、山降ろしで差し込んじゃった。あとは久米君の加速を見て、(最終)3コーナーで踏ませてもらった。やっと脚が戻ってきたかなって思います」
単騎で3番手を手に入れた坂井洋は、ドンピシャのタイミングで踏み込む。脇本を合わせたが、外をのみ込まれたショックは少なくない。
「(鈴木とは)一緒に練習をしたこともあるし、彼にも付いてみたい。けど、(今回は)フレームを4月のヤツに戻して、セッティングも出しながらだった。自力も出したいし、GI前なのでワガママを言わせてもらいました。ただ、力不足ですね。(脇本が)強すぎました。これで勝てなかったら、なにをやっても勝てないんじゃないかって。自分が弱いです。フレーム自体は正直、前回のヤツの方が性能はいいけど、反応が鈍い。(いま使っているフレームは)反応がいい。(決勝は)セッティングも、このままでいこうと思います」