松山競輪場を舞台に夢の競演。ナイターシリーズで開催された「第69回オールスター競輪(GI)」は、8月16日の最終日に決勝が行われた。ドリームレース組3人、また地元勢も2人が勝ち上がった決勝は、石原颯の仕掛けに乗ってまくりに転じた犬伏湧也が優勝。師匠の小倉竜二(77期)が優勝した06年1月の競輪祭以来、徳島勢からのタイトルホルダーが誕生。優勝賞金7100万円(副賞含む)を獲得して、年末にいわき平で行われる「KEIRINグランプリ2026(GP)」の出場権も手に入れた。
決勝戦 レース経過
号砲と同時に松本貴治が勢いよく飛び出して誘導員を追う。石原颯-犬伏湧也-松本-佐々木豪の四国勢が前を固め、清水裕友、古性優作の単騎両者はこの後ろ。眞杉匠-吉田拓矢-守澤太志が後ろ攻めで、周回を重ねる。
青板1センター過ぎに古性、眞杉が車体を合わせて一緒に上昇し、外の眞杉が石原を押さえて赤板過ぎに先頭に立つ。清水は眞杉ラインに切り替えて、古性は四国勢と絡むが、石原に動く気配がなく前との車間が大きく空いたところで根負けして自分から前を追う。眞杉は次第にペースを上げて主導権。後方に置かれた石原も最終ホーム手前から仕掛けて、車間が空きながらも犬伏が追いかける。吉田はバックで石原に合わせて番手まくりを打つも、石原のスピードを貰った犬伏がそのまま外に車を持ち出して自力に転じて、あっという間に前団をのみ込む。2センター手前でまくり切った犬伏がGI初制覇。番手から出た吉田は2着。守澤が3着。
青板1センター過ぎに古性、眞杉が車体を合わせて一緒に上昇し、外の眞杉が石原を押さえて赤板過ぎに先頭に立つ。清水は眞杉ラインに切り替えて、古性は四国勢と絡むが、石原に動く気配がなく前との車間が大きく空いたところで根負けして自分から前を追う。眞杉は次第にペースを上げて主導権。後方に置かれた石原も最終ホーム手前から仕掛けて、車間が空きながらも犬伏が追いかける。吉田はバックで石原に合わせて番手まくりを打つも、石原のスピードを貰った犬伏がそのまま外に車を持ち出して自力に転じて、あっという間に前団をのみ込む。2センター手前でまくり切った犬伏がGI初制覇。番手から出た吉田は2着。守澤が3着。
<4R>

市田龍生都選手
8番手から上昇した市田龍生都(写真)に合わせて、6番手の東矢圭吾、さらには誘導との車間を空けた小原佑太が赤板過ぎに踏み込む。2コーナー手前で市田が先頭に立ち、小原が3番手を確保。鈴木竜士は一本棒の7番手で打鐘を迎える。4コーナーで鈴木が巻き返すが、余力をもって市田もペースを上げる。鈴木は不発で、今度は3番手の小原が2コーナーでまくりを打つ。3コーナーで小原に並ばれた市田だが、合わせ切って直線へ。番手の村上博幸はコースがなく、小原、外を強襲した松岡辰泰らを振り切った市田が逃げ切りでシリーズ2勝目を挙げた。
「自力の強い選手ばかりでしたし、(今回は)ここまで内容も伴っていなかった。昨日(5日目)と同様に力を出し切ろうと思っていました。自分の技量不足ですね。前々で勝負はできたんですけど。(初めてのGIで2勝を挙げたが)収穫はありますけど、それ以上の課題が見つかった」
最終2コーナーから目標の東矢が鈴木とからんで、松岡辰泰はまくりに転じて外を踏み込む。市田をとらえ切れずも2着に届いた。
「みんな市田君待ちのレースになると思った。市田君が後ろ攻めだったので、(東矢は)先に切っていう感じだったと思います。鈴木さんが後ろに引いてくれたんですけど、すぐに巻き返してきた。(内へ行った東矢に)付いていくのがセオリーだと思うんですけど、(佐藤)慎太郎さんや村上さんもいたので、自分は外を踏もうと思いました。結構、大回りをしてしまったんですけど。スレスレをまくっていければ(1着に)届いていたかも」
「自力の強い選手ばかりでしたし、(今回は)ここまで内容も伴っていなかった。昨日(5日目)と同様に力を出し切ろうと思っていました。自分の技量不足ですね。前々で勝負はできたんですけど。(初めてのGIで2勝を挙げたが)収穫はありますけど、それ以上の課題が見つかった」
最終2コーナーから目標の東矢が鈴木とからんで、松岡辰泰はまくりに転じて外を踏み込む。市田をとらえ切れずも2着に届いた。
「みんな市田君待ちのレースになると思った。市田君が後ろ攻めだったので、(東矢は)先に切っていう感じだったと思います。鈴木さんが後ろに引いてくれたんですけど、すぐに巻き返してきた。(内へ行った東矢に)付いていくのがセオリーだと思うんですけど、(佐藤)慎太郎さんや村上さんもいたので、自分は外を踏もうと思いました。結構、大回りをしてしまったんですけど。スレスレをまくっていければ(1着に)届いていたかも」
<6R>

取鳥雄吾選手
切りに来た阿部将大を阻んで、前受けの町田太我が突っ張る。阿部は園田匠のアシストで3番手に入り、7番手の齋木翔多が赤板2コーナーで仕掛ける。町田がペースを上げて駆けて、南関勢を出させない。番手の取鳥雄吾(写真)は4コーナー、最終ホームとけん制して齋木は不発。逃げる町田の掛かりが良く、道場晃規も自力でまくるが、中団以降の選手には出番がない。3番手の阿部はバックでは動けず、2センターから追い込む。取鳥がしっかりとチャンスをモノにした。
「齋木君は出してもいいかなって感じだったんですけど、来たタイミングで(町田が)ものすごくしっかりと踏んでくれた。もう強いし、町田君サマサマです。(自分は齋木の)前輪を払いにいきそうになってたんで、そこは気をつけないと。危なくて、申し訳なかったです。(番手で)僕に気持ちの余裕がなかった。そこだと思います。道場(晃規)君が来ているのもわかったんですけど、苦しそうだった。それでアベマサ(阿部)との勝負かなと。あれでマッチィ(町田)を残せたら最高だった。僕の技量不足です」
3番手から追い込み勝負で2着の阿部将大は、ラインの園田匠との2、3着をこう振り返る。
「(町田に突っ張られたあとに)園田さんが削ってくれて、中団(3番手)が取れたから良かった。けど、あれが取れなかったら、最後方で勝負権はないなって感じでした。本当に園田さんに感謝ですね。(3番手に入ってからは)町田君に全任せみたいになった。町田君が強いのはわかっているし、いままでまくりにいったら不発になっている。園田さんには申し訳ないけど、勝ちにいくレースをして(取鳥)雄吾さんと伸び勝負でした。もうそこ一本でした」
「齋木君は出してもいいかなって感じだったんですけど、来たタイミングで(町田が)ものすごくしっかりと踏んでくれた。もう強いし、町田君サマサマです。(自分は齋木の)前輪を払いにいきそうになってたんで、そこは気をつけないと。危なくて、申し訳なかったです。(番手で)僕に気持ちの余裕がなかった。そこだと思います。道場(晃規)君が来ているのもわかったんですけど、苦しそうだった。それでアベマサ(阿部)との勝負かなと。あれでマッチィ(町田)を残せたら最高だった。僕の技量不足です」
3番手から追い込み勝負で2着の阿部将大は、ラインの園田匠との2、3着をこう振り返る。
「(町田に突っ張られたあとに)園田さんが削ってくれて、中団(3番手)が取れたから良かった。けど、あれが取れなかったら、最後方で勝負権はないなって感じでした。本当に園田さんに感謝ですね。(3番手に入ってからは)町田君に全任せみたいになった。町田君が強いのはわかっているし、いままでまくりにいったら不発になっている。園田さんには申し訳ないけど、勝ちにいくレースをして(取鳥)雄吾さんと伸び勝負でした。もうそこ一本でした」
<8R>

山田英明選手
後ろ攻めの中野慎詞が上昇すると、その動きに合わせて松浦悠士、深谷知広が踏み込む。だが、前受けの山崎賢人が赤板過ぎに突っ張る。松浦は1センター過ぎに再び踏み込むも、山崎がペースを上げて応戦。松浦は3番手に収まると、そのタイミングで中野が仕掛けるが、打鐘2センターで山田英明(写真)のけん制を受けて勢いが止まる。松浦は4コーナーで阿部拓真、最終1センターで中野と併走をしのいで、3コーナーから踏み込む。しかし、山田が2センターで外に振ってから踏み込んで、1着でゴールした。
「(山崎は)昨日(5日目)、落車していたけど、強かったですね。(自分は)中野をブロックしましたけど、(最終)バック過ぎに(山崎が)タレてきて、落車のダメージがあったのかなと思いました。(松浦が仕掛けてきた)あれがバックなら違いましたけど、2センター過ぎでしたし、タテに踏ませてもらいました。今回は収穫のある開催でした。(伊藤)旭との連係で追走もできていますし、自転車のセッティングも合ってきた。あとは怪我をしないようにやっていきたい」
松浦マークの岩津裕介は、最終2センターで松浦が外に振られると内に入って2着。
「赤板はみんなが考えていることが同じようで、もがき合いになったけど、中団に入れたのは理想的でした。松浦君があれだけ踏み込んでくれたし、(赤板2コーナーで)迎え入れる形を取れました。道中がすんなりではなく、踏んだりやめたりだったので、突っ込みが甘くなりました。今年は(GIの)準決勝で悔しい思いをしていることが多い。次に乗ることができたら成長できていたらいいなと思います」
「(山崎は)昨日(5日目)、落車していたけど、強かったですね。(自分は)中野をブロックしましたけど、(最終)バック過ぎに(山崎が)タレてきて、落車のダメージがあったのかなと思いました。(松浦が仕掛けてきた)あれがバックなら違いましたけど、2センター過ぎでしたし、タテに踏ませてもらいました。今回は収穫のある開催でした。(伊藤)旭との連係で追走もできていますし、自転車のセッティングも合ってきた。あとは怪我をしないようにやっていきたい」
松浦マークの岩津裕介は、最終2センターで松浦が外に振られると内に入って2着。
「赤板はみんなが考えていることが同じようで、もがき合いになったけど、中団に入れたのは理想的でした。松浦君があれだけ踏み込んでくれたし、(赤板2コーナーで)迎え入れる形を取れました。道中がすんなりではなく、踏んだりやめたりだったので、突っ込みが甘くなりました。今年は(GIの)準決勝で悔しい思いをしていることが多い。次に乗ることができたら成長できていたらいいなと思います」
<9R>

太田海也選手
前受けの太田海也(写真)は、赤板過ぎに杉浦侑吾を送り出す。3車の関東勢に単騎の菅田壱道が続いて、太田が2コーナー手前で5番手に入る。脇本雄太は8番手で車間を空けて、アクションを起すことなく打鐘を通過する。先行態勢の杉浦が、3コーナー過ぎからペースを上げる。5番手の太田は、最終1センター過ぎにまくり発進。太田がスピードの違いで、逃げる杉浦をバック手前でとらえる。離れながらも、橋本強が追いかける。3コーナーから踏んだ脇本は、前が遠い。上がり10秒7のまくりで太田が後続をちぎった。
「(5番手に入ってから)日本の競輪であんまり、ああやって(脚を)ためて一発を出すことがなかった。そういったことができたのは、これから1つの武器になるのかなって思います。(杉浦の先行は準決の)昨日と同じくらい掛かっていた。昨日は掛かり切る前に行って合わされてしまった。そういった微調整が、今日はできんじゃないかと。(まくりも)よく出たのかなと。今日みたいな展開にならないことも多いんですけど、ああいう展開にもっていけるようにしたい。今回のオールスターはすごく体の調子も良かった。動けていたと思うので、準決の敗退はすごく悔しいですね」
地元の橋本強が2着をキープしてラインでの決着。シリーズで準決を除く4度の確定板と責務を果たした。
「(関東勢は)番手の佐々木(悠葵)君も出る脚があるんで、その辺を見極めて(太田が)踏んだんだと思います。(打鐘)4コーナーから(太田)海也はいつでも(仕掛けて)行ける感じがあった。自分は踏み出しだけ集中していました。初速のところは付いていけてたんで、その分、佐々木(悠葵)君を乗り越えられた。なんとか2着をキープできて良かったです。海也が強いんで、自分は脚がないだけです。僕にとっては、最初で最後の地元GIかなと思って臨んだ。準決でさばかれたのは悔しいけど、やれることは精いっぱいやりました」
「(5番手に入ってから)日本の競輪であんまり、ああやって(脚を)ためて一発を出すことがなかった。そういったことができたのは、これから1つの武器になるのかなって思います。(杉浦の先行は準決の)昨日と同じくらい掛かっていた。昨日は掛かり切る前に行って合わされてしまった。そういった微調整が、今日はできんじゃないかと。(まくりも)よく出たのかなと。今日みたいな展開にならないことも多いんですけど、ああいう展開にもっていけるようにしたい。今回のオールスターはすごく体の調子も良かった。動けていたと思うので、準決の敗退はすごく悔しいですね」
地元の橋本強が2着をキープしてラインでの決着。シリーズで準決を除く4度の確定板と責務を果たした。
「(関東勢は)番手の佐々木(悠葵)君も出る脚があるんで、その辺を見極めて(太田が)踏んだんだと思います。(打鐘)4コーナーから(太田)海也はいつでも(仕掛けて)行ける感じがあった。自分は踏み出しだけ集中していました。初速のところは付いていけてたんで、その分、佐々木(悠葵)君を乗り越えられた。なんとか2着をキープできて良かったです。海也が強いんで、自分は脚がないだけです。僕にとっては、最初で最後の地元GIかなと思って臨んだ。準決でさばかれたのは悔しいけど、やれることは精いっぱいやりました」
<10R>

嘉永泰斗選手
赤板手前で後ろ中団の嘉永泰斗(写真)から動き出すと、山口拳矢、森田優弥も反応して、1センター手前では各ラインの先頭が横に並ぶ。新山響平は大外から仕掛けて先行態勢に入ると、新山に合わせて踏んだ森田が3番手を確保。新山は後続の動きを警戒して最終ホームを目がけてペースを上げる。1センター過ぎに森田が仕掛けるが、番手の渡部幸訓が森田をしきりにけん制。一方、7番手に置かれた嘉永はバック手前から仕掛けて、大外から前団をまくり切った。
「(赤板で)インを切りたかったんですけど、切らせてもらえなかったですね。(打鐘は)行けそうなスピード域でしたけど、行ったら合わされそうな気がした。(後ろになってしまったが)そこから立て直してっていう感じでした。ちょっと腰が良くないですね。ここに来る前に痛みが抜けた感じはあったんですけど、前検日に張りが出てきた。(今シリーズを振り返って)一人でも、番手回りでも、しっかり勝ち上がれるように脚をつけたいですね」
最終3コーナーで嘉永と仕掛けが合ってしまった山口拳矢だが、直線ではイエローライン付近を伸びた。
「(赤板で)みんな一緒に動いてきましたね。ちょっと中途半端な感じになってしまいました。(打鐘2センターは)スピード的に引けなくて、引くのが遅くなってしまった。落ち着いて、(外に浮いた)森田君を目がけていけたんですけど、嘉永君のスピードが良かったですね。(最終3コーナーは)挟まれそうだったので危なかったんですけど、嘉永君の後ろに行けたので良かったです。最終日はクランクを変えて踏みしろを作った。重い感じはありましたけど、踏みごたえは一番良かったです」
「(赤板で)インを切りたかったんですけど、切らせてもらえなかったですね。(打鐘は)行けそうなスピード域でしたけど、行ったら合わされそうな気がした。(後ろになってしまったが)そこから立て直してっていう感じでした。ちょっと腰が良くないですね。ここに来る前に痛みが抜けた感じはあったんですけど、前検日に張りが出てきた。(今シリーズを振り返って)一人でも、番手回りでも、しっかり勝ち上がれるように脚をつけたいですね」
最終3コーナーで嘉永と仕掛けが合ってしまった山口拳矢だが、直線ではイエローライン付近を伸びた。
「(赤板で)みんな一緒に動いてきましたね。ちょっと中途半端な感じになってしまいました。(打鐘2センターは)スピード的に引けなくて、引くのが遅くなってしまった。落ち着いて、(外に浮いた)森田君を目がけていけたんですけど、嘉永君のスピードが良かったですね。(最終3コーナーは)挟まれそうだったので危なかったんですけど、嘉永君の後ろに行けたので良かったです。最終日はクランクを変えて踏みしろを作った。重い感じはありましたけど、踏みごたえは一番良かったです」
<11R>

犬伏湧也選手
23年の日本選手権から数えて、通算8回目のGIファイナル。ゴールを先頭で駆け抜けた犬伏湧也(写真)が、念願のタイトル奪取に右手を挙げてファンに応えた。
「(優勝は)夢のようですね。まだ実感がわかない。(GIで)いままで決勝には上がっていたんですけど、全然、結果としては残せていなかった。今回は決勝に四国の4人が上がれて、そのおかげかなと。(ここまで優勝ができなくて)もどかしいし、悔しかった。もっとできると思いながら、日々練習してきて、やっと実現できた」
ファン投票14位で「オリオン賞レース」からシリーズをスタートさせた犬伏は、寺崎浩平の踏み出しに遅れ気味の阿部拓真をさばいて、石原颯からスイッチ。まくりを敢行して白星を挙げたオリオン賞を見た師匠の小倉竜二(77期)も、犬伏の変化をハッキリと感じ取っていた。それだけに獲るべくして獲った今シリーズでもあっただろう。単騎の4日目「シャイニングスター賞」こそ、清水裕友の強烈なブロックで7着に敗れたが、準決では先行策で地元の松本貴治とともに優出。四国4人で結束した決勝は、前回のサマーナイトフェスティバルの決勝と同じく石原颯の番手だった。
「(眞杉匠ラインに出られたあと)石原がどうするのかと。決め打ちをせずに柔軟に立ち回れたんですけど、打鐘のところで石原と連係が乱れた。(打鐘前2コーナーあたりで古性優作が分断するような動きを見せて)そういうのがあって僕も遅れた。けど、石原がしっかり踏み込んでいったところで、古性さんの反応が少し遅れていた。そこをしっかり追い上げて、石原のスピードをもらってまくりに行った」
眞杉、吉田拓矢のS級S班コンビに、単騎ながらもGIの3連覇がかかっている古性がいて、一筋縄ではいかなかった。4車のラインを生かして突っ張りの思惑だったが、赤板過ぎに眞杉に出られた石原が下げる。四国勢と一緒に古性も減速して、番手の犬伏に照準を定めていた。が、結果的には腹をくくった石原のレース運びが、古性の切り替えを誘った。先行した眞杉に、6番手の石原が打鐘2センターから襲い掛かる。最終1センター付近で古性を乗り越えたが、今度は石原に合わせて吉田が番手まくり。犬伏は一瞬の迷いもなく、石原の外をまくった。
「(石原の追走は)踏み出しはキツかったんですけど、(最終)ホームからは流れた。あとはしっかり踏み込むだけかなと。(吉田が番手まくりに出て)上りだったので行けるかどうかわからなかったんですけど、最後は目いっぱい踏むだけでした」
3コーナーであっさりと吉田を抜き去ったものの、松本が連結を外して、付け直した吉田との直線勝負。最後は4分の3車身差と確信のゴールだった。
昨年は北井佑季がS班を除外されて、4月からS班に繰り上がった。しかしながら、今年は、犬伏が自らの手でS班をつかみ取った。S班を経験しながらも、今年の年末のグランプリが初出場になるのは異例だろう。
「いつもなら中四国は、ラインが少ない状況で戦うことが多かった。けど、(今シリーズは清水)裕友さんもいて、四国が4車も勝ち上がった。勢いがあって、自分がそこでもっともっと引っ張っていきたいなと思います。まだグランプリまで時間があるので、中四国が1人でも多くグランプリに出られるよう、自分がしっかり連れていきたいなと思います。やっと正真正銘のSSになれるんだと。(師匠の小倉以来となる徳島勢のタイトル獲得)小倉さんのあとに自分が獲れたというのが感慨深いですし、小倉さんの次で良かった」
小倉が優勝した06年1月の競輪祭以来、四国勢からのタイトルホルダー。長きにわたり四国地区を支えてきた師匠の目の前での初戴冠は、新たな時代の幕開けでもあり、ニューリーダーの誕生でもある。
先行した眞杉の番手から自力に転じた吉田拓矢が2着。
「(四国勢に)すんなり行かれると、難しくなるなかで眞杉がレースをつくってくれた。(打鐘で)眞杉は(先行の)腹をくくった感じでした。石原君は止まると思ったけど、その上を行った犬伏君が強かった。僕の車も出ていなかったです」
栃茨勢の後ろを固めた守澤太志が、吉田に食らいついて3着。
「眞杉君がすごく掛かっていた。その上を来た石原君も強かったし、さらに上を行った犬伏君はもっと強かった。自分は吉田君の後ろで余裕はなかったです。ちょっとちぎれ気味だったので、なんとかです」
「(優勝は)夢のようですね。まだ実感がわかない。(GIで)いままで決勝には上がっていたんですけど、全然、結果としては残せていなかった。今回は決勝に四国の4人が上がれて、そのおかげかなと。(ここまで優勝ができなくて)もどかしいし、悔しかった。もっとできると思いながら、日々練習してきて、やっと実現できた」
ファン投票14位で「オリオン賞レース」からシリーズをスタートさせた犬伏は、寺崎浩平の踏み出しに遅れ気味の阿部拓真をさばいて、石原颯からスイッチ。まくりを敢行して白星を挙げたオリオン賞を見た師匠の小倉竜二(77期)も、犬伏の変化をハッキリと感じ取っていた。それだけに獲るべくして獲った今シリーズでもあっただろう。単騎の4日目「シャイニングスター賞」こそ、清水裕友の強烈なブロックで7着に敗れたが、準決では先行策で地元の松本貴治とともに優出。四国4人で結束した決勝は、前回のサマーナイトフェスティバルの決勝と同じく石原颯の番手だった。
「(眞杉匠ラインに出られたあと)石原がどうするのかと。決め打ちをせずに柔軟に立ち回れたんですけど、打鐘のところで石原と連係が乱れた。(打鐘前2コーナーあたりで古性優作が分断するような動きを見せて)そういうのがあって僕も遅れた。けど、石原がしっかり踏み込んでいったところで、古性さんの反応が少し遅れていた。そこをしっかり追い上げて、石原のスピードをもらってまくりに行った」
眞杉、吉田拓矢のS級S班コンビに、単騎ながらもGIの3連覇がかかっている古性がいて、一筋縄ではいかなかった。4車のラインを生かして突っ張りの思惑だったが、赤板過ぎに眞杉に出られた石原が下げる。四国勢と一緒に古性も減速して、番手の犬伏に照準を定めていた。が、結果的には腹をくくった石原のレース運びが、古性の切り替えを誘った。先行した眞杉に、6番手の石原が打鐘2センターから襲い掛かる。最終1センター付近で古性を乗り越えたが、今度は石原に合わせて吉田が番手まくり。犬伏は一瞬の迷いもなく、石原の外をまくった。
「(石原の追走は)踏み出しはキツかったんですけど、(最終)ホームからは流れた。あとはしっかり踏み込むだけかなと。(吉田が番手まくりに出て)上りだったので行けるかどうかわからなかったんですけど、最後は目いっぱい踏むだけでした」
3コーナーであっさりと吉田を抜き去ったものの、松本が連結を外して、付け直した吉田との直線勝負。最後は4分の3車身差と確信のゴールだった。
昨年は北井佑季がS班を除外されて、4月からS班に繰り上がった。しかしながら、今年は、犬伏が自らの手でS班をつかみ取った。S班を経験しながらも、今年の年末のグランプリが初出場になるのは異例だろう。
「いつもなら中四国は、ラインが少ない状況で戦うことが多かった。けど、(今シリーズは清水)裕友さんもいて、四国が4車も勝ち上がった。勢いがあって、自分がそこでもっともっと引っ張っていきたいなと思います。まだグランプリまで時間があるので、中四国が1人でも多くグランプリに出られるよう、自分がしっかり連れていきたいなと思います。やっと正真正銘のSSになれるんだと。(師匠の小倉以来となる徳島勢のタイトル獲得)小倉さんのあとに自分が獲れたというのが感慨深いですし、小倉さんの次で良かった」
小倉が優勝した06年1月の競輪祭以来、四国勢からのタイトルホルダー。長きにわたり四国地区を支えてきた師匠の目の前での初戴冠は、新たな時代の幕開けでもあり、ニューリーダーの誕生でもある。
先行した眞杉の番手から自力に転じた吉田拓矢が2着。
「(四国勢に)すんなり行かれると、難しくなるなかで眞杉がレースをつくってくれた。(打鐘で)眞杉は(先行の)腹をくくった感じでした。石原君は止まると思ったけど、その上を行った犬伏君が強かった。僕の車も出ていなかったです」
栃茨勢の後ろを固めた守澤太志が、吉田に食らいついて3着。
「眞杉君がすごく掛かっていた。その上を来た石原君も強かったし、さらに上を行った犬伏君はもっと強かった。自分は吉田君の後ろで余裕はなかったです。ちょっとちぎれ気味だったので、なんとかです」
次回のグレードレースは、「燦燦ダイヤモンド 滝澤正光杯(GIII)」が8月22日~25日、松戸競輪場において開催されます。
オールスター競輪に引き続き今年もナイターで行なわれるシリーズで、S班からは阿部拓真、吉田拓矢、寺崎浩平が参戦します。中でも吉田の充実ぶりが目を引きますが、迎え撃つ南関勢も強力。深谷知広を筆頭に、地元の当所記念では抜群の実績を残す岩本俊介や根田空史、和田健太郎も勢いある状態で参戦します。短走路を舞台にしたスピードバトルに注目です。
8月12日時点の出場予定選手データを分析した松戸競輪「燦燦ダイヤモンド 滝澤正光杯」(GIII)の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
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オールスター競輪に引き続き今年もナイターで行なわれるシリーズで、S班からは阿部拓真、吉田拓矢、寺崎浩平が参戦します。中でも吉田の充実ぶりが目を引きますが、迎え撃つ南関勢も強力。深谷知広を筆頭に、地元の当所記念では抜群の実績を残す岩本俊介や根田空史、和田健太郎も勢いある状態で参戦します。短走路を舞台にしたスピードバトルに注目です。
8月12日時点の出場予定選手データを分析した松戸競輪「燦燦ダイヤモンド 滝澤正光杯」(GIII)の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
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