ナイターで初のGI開催。北九州メディアドーム・小倉競輪場を舞台に開催されている今年最後のGI「第60回朝日新聞社杯競輪祭(GI)」は、11月24日に5日目を迎えた。ファイナル進出をかけた準決では、迫力の高速バトルが繰り広げられた。GI3連覇がかかる脇本雄太も、脚力の違いを見せて順当に優出を遂げた。6日間シリーズも大詰め、25日の最終日には決勝の号砲が鳴らされる。第60回の競輪王の称号に輝くのは、果たして…。また、年末の「KEIRINグランプリ(GP)2018」の出場権をかけた争いも、最終日でピリオドが打たれるだけに目が離せない。
本場では25日の最終日も様々なファンサービスとイベントで、お客様をお待ちしています。「江頭2:50」のお笑いライブ、「元ボートレーサー鎌田義氏」の爆笑トークショー、「どりあんず平井とフジケンの楽しい時間」、競輪専門紙「コンドル」による全レース解説会、小倉けいりんをぐっと盛り上げる「北九州選手会コーナー」、「かねりんグッズ販売コーナー」、「競輪祭オリジナルタオル」を2000人様にプレゼント、「ウルトラマンギンガと遊ぼう!」、「競輪祭大人の扉」in北九州メディアドーム(ゲストに奈良岡彩子選手)、「ミッドナイト競輪in小倉」コーナーでの予想会などが予定されています。ぜひ、本場へ足をお運びください。

指定練習

協和食品杯ちゃりんこGP'18決勝戦表彰式

競輪専門誌「コンドル」全レース解説会

仮面ライダージオウショー

丸山桂里奈さんトークショー

児玉碧衣選手トークショー
<1R>

東口善朋選手
長島大介が切った上を中近3車に単騎の筒井敦史まで出て、大方の予想通り南潤が逃げる。打鐘を通過して3コーナー過ぎに7番手の岩本俊介が仕掛けるが、南がペースを上げて岩本はあっさり不発。長島のまくりも一息で、番手絶好の東口善朋(写真)が追い込んで1着。
「(直線で中を)入られないようにしてたんですけど、詰めの甘さが出ました。岩本君が仕掛けて来たけど、(南)潤の掛かりも良かったんで、けん制しなくてもいいかなっていう感じだった。(南と和歌山)ワンツーがベストなんですけどね。北野(武史)さんが入って来たところだけです」
先行策からラインで上位独占を遂げた南潤は、納得の走りに汗をぬぐう。
「ローラーに乗ってもしんどかったんで、疲れがあるかなっていうのはあった。それでもここに来てからは(5日目が)一番良かったです。脚見せからいい感じだった。あと後半がもうちょっと欲しい。でも、ラインで決まったんで」
「(直線で中を)入られないようにしてたんですけど、詰めの甘さが出ました。岩本君が仕掛けて来たけど、(南)潤の掛かりも良かったんで、けん制しなくてもいいかなっていう感じだった。(南と和歌山)ワンツーがベストなんですけどね。北野(武史)さんが入って来たところだけです」
先行策からラインで上位独占を遂げた南潤は、納得の走りに汗をぬぐう。
「ローラーに乗ってもしんどかったんで、疲れがあるかなっていうのはあった。それでもここに来てからは(5日目が)一番良かったです。脚見せからいい感じだった。あと後半がもうちょっと欲しい。でも、ラインで決まったんで」
<2R>

根田空史選手
早坂秀悟が赤板の2コーナーで出る。3番手は先に出た金子幸央と、早坂に合わせる様に踏んだ山本伸一とで併走に。隊列が短くなり、前受けから引いた根田空史(写真)が打鐘の2センターから巻き返して主導権を奪取。そのまま力強く押し切った。
「併走になっていたし、早坂さんが踏んでいなかったので勢いを付けて行きました。岩津(裕介)さんが浮いていなければ、もっと楽に行けたと思います。最後の粘りを出すためにセッティングを変えました。ただ、短所もあって踏み出しが重い。シューズも元に戻しました。どっちの効果かわからないですけど、この1着は大きい」
前の岩津裕介が神山雄一郎にさばかれると、高原仁志は山本の番手に付ける。さらに、自力に転じた神山にスイッチし、直線で鋭く伸びて2着に食い込んだ。
「岩津さんには申し訳なかったです。バックを踏んで付け直しても、このバンクだと消えていくだけなので。そこからもレースは見えていました。らしさは出せたと思います」
「併走になっていたし、早坂さんが踏んでいなかったので勢いを付けて行きました。岩津(裕介)さんが浮いていなければ、もっと楽に行けたと思います。最後の粘りを出すためにセッティングを変えました。ただ、短所もあって踏み出しが重い。シューズも元に戻しました。どっちの効果かわからないですけど、この1着は大きい」
前の岩津裕介が神山雄一郎にさばかれると、高原仁志は山本の番手に付ける。さらに、自力に転じた神山にスイッチし、直線で鋭く伸びて2着に食い込んだ。
「岩津さんには申し訳なかったです。バックを踏んで付け直しても、このバンクだと消えていくだけなので。そこからもレースは見えていました。らしさは出せたと思います」
<3R>

山崎芳仁選手
前受けから後方まで下げた渡邉一成が踏み込んで打鐘前から先行態勢を取る。すかさず反撃に出た山田庸平を渡邊はきっちり合わせる。ホームで山崎芳仁が山田を弾いて、北日本勢のペース。番手絶好となった山崎芳仁(写真)がゴール寸前で粘る渡邉をとらえて、車単、3連単の1番人気に応えた。
「(渡邉)一成が頑張ってくれました。まくりだと差せないと思ってましたけど、1番人気でしたね。逃げる展開になったんで、しっかりガードして、誰かまくって来たら止めようと。山田が見えてたんで、1回逃げてからアタリました。今回はかみ合ってなかったですね。連日、人気になってたんで、申しわけなかったです」
久しぶりに先行で長い距離を踏んだ渡邉一成は2着。ラインを上位独占に導いた。
「長い距離とは思ってないですけどね。前3走は自信を持って仕掛けることができなかった。これ以上、悪くなることはないと思って、思い切って仕掛けられた。ライン3車というのが大きかったです」
「(渡邉)一成が頑張ってくれました。まくりだと差せないと思ってましたけど、1番人気でしたね。逃げる展開になったんで、しっかりガードして、誰かまくって来たら止めようと。山田が見えてたんで、1回逃げてからアタリました。今回はかみ合ってなかったですね。連日、人気になってたんで、申しわけなかったです」
久しぶりに先行で長い距離を踏んだ渡邉一成は2着。ラインを上位独占に導いた。
「長い距離とは思ってないですけどね。前3走は自信を持って仕掛けることができなかった。これ以上、悪くなることはないと思って、思い切って仕掛けられた。ライン3車というのが大きかったです」
<4R>

牛山貴広選手
竹内雄作の主導権。後位の競りは赤板の2コーナーで山内卓也を押し込んだ芦澤大輔が取り切る。山内は落車に見舞われ、芦澤は失格(3位入線)。竹内に芦澤、牛山貴広(写真)。松浦悠士の追い上げを芦澤が凌いで、竹内が逃げる。松浦が4番手に入ると、渡邉雄太が反撃に出るが竹内の掛かりがいい。竹内、芦澤、牛山の前団3車の勝負は、3番手から中を突いた牛山がわずかに出て1着。
「芦澤君の頑張りに尽きます。自分はなにもしていないので、ゴール前はサラ脚でした。芦澤君を外から抜けないし、僕は内しかないと。思った以上に伸びました」
先行策で別線を不発にした竹内雄作が2着に残った。
「ちょっともったいなかったですね。もう山内さんに逃げ切ることだけ考えろって言われていて、自分が残るように必死に走りました。後ろはどうなっていたかわからなかったです」
「芦澤君の頑張りに尽きます。自分はなにもしていないので、ゴール前はサラ脚でした。芦澤君を外から抜けないし、僕は内しかないと。思った以上に伸びました」
先行策で別線を不発にした竹内雄作が2着に残った。
「ちょっともったいなかったですね。もう山内さんに逃げ切ることだけ考えろって言われていて、自分が残るように必死に走りました。後ろはどうなっていたかわからなかったです」
<5R>

芦澤辰弘選手
後位が競りの取鳥雄吾が、合わせて踏んだ村上義弘を赤板の1センターで押さえて先行策に出る。芦澤辰弘(写真)は打鐘の4コーナーで橋本強に競り勝って番手を奪取。最終2センターから山中秀将のまくりに合わせるように前へ踏む。守澤太志に内から絡まれながらも、直線で伸びて勝利した。
「橋本さんがきれいな競りをしてくれて。普通なら、アンコにして引かせるんですけどね。あの形なら踏み出し勝負か、決着がつかなければ1コーナーでもう一度(競る)か。そのあとは取鳥君が主導権を取ってくれたので、すくわれても仕事をしようと思っていました。まだ勉強しないといけないし、脚もつけないといけない。慢心せずに頑張ります」
取鳥雄吾は、打鐘の2センターから巻き返してきた村上を出させない。さらに、まくってきた山中も合わせ切って2着に粘った。
「(後位が競りで)とりあえず、主導権は握ろうと。村上さんはホームで緩めたら来るから、そこを目いっぱい踏もうと。山中さんに(対戦成績が)全敗だったので、(先着できて)良かったです。状態も戻ってきている」
「橋本さんがきれいな競りをしてくれて。普通なら、アンコにして引かせるんですけどね。あの形なら踏み出し勝負か、決着がつかなければ1コーナーでもう一度(競る)か。そのあとは取鳥君が主導権を取ってくれたので、すくわれても仕事をしようと思っていました。まだ勉強しないといけないし、脚もつけないといけない。慢心せずに頑張ります」
取鳥雄吾は、打鐘の2センターから巻き返してきた村上を出させない。さらに、まくってきた山中も合わせ切って2着に粘った。
「(後位が競りで)とりあえず、主導権は握ろうと。村上さんはホームで緩めたら来るから、そこを目いっぱい踏もうと。山中さんに(対戦成績が)全敗だったので、(先着できて)良かったです。状態も戻ってきている」
<6R>

吉澤純平選手
後ろ攻めの桐山敬太郎が早めに動いて赤板で誘導の後位に入る。打鐘からピッチを上げる桐山を3番手外併走の態勢から原田研太朗が叩いて逃げる。4コーナーからスパートした吉澤純平(写真)は懸命に抵抗する原田を最終2コーナーでねじ伏せる。最後まで踏み切った吉澤が連勝を飾った。
「なんとかですね。(原田が)行ったところを仕掛けようと思ってました。ラインで決まったのは良かったです。ハラケン(原田)が内にいたんで、すごいキツかったです。日に日に感じは良くなってます。勝ち上がれなかったんですけど、開き直って走れています」
最終2コーナーで湊聖二に強烈なブロックをもらった武田豊樹は懸命に立て直して吉澤を追いかける。茨栃ライン3番手の神山拓弥が直線で武田を交わして2着に入った。
「恵まれました。武田さんが凌いでくれたし、あの形で抜いても武田さんは3着で(特選)に上がれる。着はどうあれ、ラインで決まっているし、自分の中では収穫がありました」
「なんとかですね。(原田が)行ったところを仕掛けようと思ってました。ラインで決まったのは良かったです。ハラケン(原田)が内にいたんで、すごいキツかったです。日に日に感じは良くなってます。勝ち上がれなかったんですけど、開き直って走れています」
最終2コーナーで湊聖二に強烈なブロックをもらった武田豊樹は懸命に立て直して吉澤を追いかける。茨栃ライン3番手の神山拓弥が直線で武田を交わして2着に入った。
「恵まれました。武田さんが凌いでくれたし、あの形で抜いても武田さんは3着で(特選)に上がれる。着はどうあれ、ラインで決まっているし、自分の中では収穫がありました」
<7R>

中村浩士選手
山田久徳にフタをした和田真久留が、打鐘で飛び出して先行策に出る。4番手は追い上げた山田と、南関勢を受けた井上昌己とで併走に。中村浩士(写真)は外併走からまくってきた山田をブロックすると、直線で抜け出した。
「(和田が)押さえ先行をしてくれたし、最終ホームでは山田君の仕掛けもしっかりと合わせてくれた。1走目に新山(響平)君と連係したような感じで、ライン全体が機能したと思う」
2着には、南関3番手を固めた海老根恵太が入った。
「(和田)真久留のおかげ。ホームでしっかり踏んでくれた。僕は3番手ですくわれないように、内をしっかり締めて。3番手は案外とやることが多くて勉強になる」
逃げた和田真久留が3着。積極的な走りで、ラインを上位独占に導いた。
「他の作戦もあったけど、後ろ攻めだったので先行に。こういう走りで勝ち上がりを突破できれば、戦法の幅が広がる。駆けてしまえば中村さんが仕事をしてくれるから。でも、普段より踏む距離が長かったですね」
「(和田が)押さえ先行をしてくれたし、最終ホームでは山田君の仕掛けもしっかりと合わせてくれた。1走目に新山(響平)君と連係したような感じで、ライン全体が機能したと思う」
2着には、南関3番手を固めた海老根恵太が入った。
「(和田)真久留のおかげ。ホームでしっかり踏んでくれた。僕は3番手ですくわれないように、内をしっかり締めて。3番手は案外とやることが多くて勉強になる」
逃げた和田真久留が3着。積極的な走りで、ラインを上位独占に導いた。
「他の作戦もあったけど、後ろ攻めだったので先行に。こういう走りで勝ち上がりを突破できれば、戦法の幅が広がる。駆けてしまえば中村さんが仕事をしてくれるから。でも、普段より踏む距離が長かったですね」
<8R>

小倉竜二選手
南関3車の先頭を務める小原太樹が赤板で押さえて出ると、小川真太郎を警戒しながら先行の腹を固める。外併走から2コーナーでスパートする小川に合わせて、小原が駆ける。内から6番手まで押し上げた古性優作は最終ホーム過ぎにまくるが、澤田義和は付け切れない。松谷秀幸が番手まくりで応戦するも、古性がねじ伏せる。古性に切り替えた成田和也が追い込む。が、小川からスイッチしてコースを縫った小倉竜二(写真)が、シャープに伸びて1着。
「自分としてはあんなんが好きなんですけどね。もっと(小川)真太郎がやると思った。なにもしないで(最終)ホームで下がってきたんで、入れられなかった。中団なりに降りて、自分で入りにいかないと。真太郎には自在選手として期待してるんで。古性とかにもビビらないでやっていかないと」
4番手確保の菊地圭尚がインに詰まり、成田和也は最終2コーナーで古性に切り替えて追い込んだ。
「(菊地)圭尚も内に詰まっていたし、流れでした。古性も見えていて、どうするのかなと。自分はきっちり切り替えていけたんでよかった」
「自分としてはあんなんが好きなんですけどね。もっと(小川)真太郎がやると思った。なにもしないで(最終)ホームで下がってきたんで、入れられなかった。中団なりに降りて、自分で入りにいかないと。真太郎には自在選手として期待してるんで。古性とかにもビビらないでやっていかないと」
4番手確保の菊地圭尚がインに詰まり、成田和也は最終2コーナーで古性に切り替えて追い込んだ。
「(菊地)圭尚も内に詰まっていたし、流れでした。古性も見えていて、どうするのかなと。自分はきっちり切り替えていけたんでよかった」
<9R>

稲垣裕之選手
郡司浩平が稲垣裕之(写真)にフタをしていると、3番手の天田裕輝が前に出る。その上を郡司が叩きに行くが、天田も出させず踏み合いに発展。稲垣はバックを後方で通過するが、2センターから大外を一気。直線で鋭く伸びて白星をさらった。
「郡司君の先行かなと思っていたけど、天田君が積極的でしたね。ゴチャついた展開になったけど、バックを踏むことなく走れました。ただ、三谷(将太)君には追走しづらいレースになってしまいました。まだまだセッティングの見直しもあったけど、日に日に良くなっています。大きくは、来年に向けて取り組んでいきたい」
中団を確保した坂本亮馬は、最終2コーナーからまくり上げる。直線半ばで先頭に立つも、稲垣に交わされて2着。
「みんなが位置取りをできるので、逆に位置が取れたらなと。郡司君も強かったけど、自分は(シリーズを通して)1日も脚を使っていなかったので。そのぶんもあって、最後まで踏み切れました。これで、S級1班の点数をもぎ取りましたね」
「郡司君の先行かなと思っていたけど、天田君が積極的でしたね。ゴチャついた展開になったけど、バックを踏むことなく走れました。ただ、三谷(将太)君には追走しづらいレースになってしまいました。まだまだセッティングの見直しもあったけど、日に日に良くなっています。大きくは、来年に向けて取り組んでいきたい」
中団を確保した坂本亮馬は、最終2コーナーからまくり上げる。直線半ばで先頭に立つも、稲垣に交わされて2着。
「みんなが位置取りをできるので、逆に位置が取れたらなと。郡司君も強かったけど、自分は(シリーズを通して)1日も脚を使っていなかったので。そのぶんもあって、最後まで踏み切れました。これで、S級1班の点数をもぎ取りましたね」
<10R>

太田竜馬選手
前受けの山崎賢人が、押さえに来た三谷竜生を突っ張って主導権を譲らない。これを見た三谷は踏み合わずに、番手勝負に出た。山田英明が最終ホームで競り勝つと、後方で脚を溜めていた太田竜馬(写真)は最終1コーナーから反撃を開始。抜群のスピードで前団に迫り、2センターで抵抗する山崎をまくり切った。
「前でごちゃごちゃやっていて展開が向きました。単騎もいるので、見すぎずに緩んだところでいこうと。踏み出したときは力まないで行けたし、今開催で一番進みが良かったです。GIのタイトルは、夢のまた夢だと思っている。グランプリはさらに上。優勝は想像できないので、とにかく(決勝は)力を出し切るだけです」
香川雄介は太田と車間が開くが、懸命に追走して2車身で2着をキープ。決勝の結果次第では、賞金でグランプリ出場の可能性が浮上した。
「年に2回も決勝に乗れるとは。グランプリは、1ミリも考えていないですよ。踏み出しはキツかったですね。前が強かった」
最終ホームを中団で通過した単騎の菅田壱道は、太田に上を行かれてしまう。それでも、四国コンビを追うように仕掛けての3着で決勝進出を決めた。
「山崎の突っ張りはあるかもって思っていたし、読み通りでしたね。仕掛けようと思ったら太田が来て。1着が取れなくても、3着までに入ろうと。気持ちで3着まで入れましたね。6月の高松宮記念杯で決勝に乗れて。そこから成績も安定した。GIを取りたいという気持ちで、1年間を通してやれました。最後のチャンスだし、(決勝は)悔いの残らないように走りたい」
「前でごちゃごちゃやっていて展開が向きました。単騎もいるので、見すぎずに緩んだところでいこうと。踏み出したときは力まないで行けたし、今開催で一番進みが良かったです。GIのタイトルは、夢のまた夢だと思っている。グランプリはさらに上。優勝は想像できないので、とにかく(決勝は)力を出し切るだけです」
香川雄介は太田と車間が開くが、懸命に追走して2車身で2着をキープ。決勝の結果次第では、賞金でグランプリ出場の可能性が浮上した。
「年に2回も決勝に乗れるとは。グランプリは、1ミリも考えていないですよ。踏み出しはキツかったですね。前が強かった」
最終ホームを中団で通過した単騎の菅田壱道は、太田に上を行かれてしまう。それでも、四国コンビを追うように仕掛けての3着で決勝進出を決めた。
「山崎の突っ張りはあるかもって思っていたし、読み通りでしたね。仕掛けようと思ったら太田が来て。1着が取れなくても、3着までに入ろうと。気持ちで3着まで入れましたね。6月の高松宮記念杯で決勝に乗れて。そこから成績も安定した。GIを取りたいという気持ちで、1年間を通してやれました。最後のチャンスだし、(決勝は)悔いの残らないように走りたい」
<11R>

清水裕友選手
赤板の2コーナーで切った平原康多を新山響平がすかさず叩いてハイピッチで駆ける。後続は一列棒状の態勢で最終ホームを通過。絶好の3番手を取った平原は2コーナーからまくる。小松崎大地の厳しいブロックを乗り越えたが、5番手からまくり追い込んだ清水裕友(写真)が外を一気。3場所連続のビッグ優出を果たした。
「展開が良かったです。前が掛かっていて、リアルにちぎれました。2コーナーでやっと前に追いついたけど、いっぱいでそのまま仕掛けようという気にならなかった。ギアが足りなかった。本当にヤバかったです。今回は初日がダメだったんですが、気持ち的によく持ち直せたと思います。この制度に救われました」
3番手からまくった平原康多は僅差の2着。連日、隙のない見事な立ち回りで決勝の舞台にたどり着いた。
「かなりのハイピッチだったし、新山君が強かったです。(3番手を)確保という感じじゃなかったですね。小松崎君を越えるのがキツかったけど、しっかり力勝負にいけたのは良かったです。久しぶりに諸橋(愛)さんと決められたのはうれしいです」
最終2センターで小松崎の内を突いた諸橋愛がしぶとく3着に食い込んだ。
「いい緊張感で走れています。新山が踏み上げた時に(平原)康多もすぐに反応してくれた。康多が飲み込むという感じじゃなくて、一瞬、止まっている感じだったので、1秒くらい考えてから内にいきました。タラレバですけど、付いていって外のほうが清水も来れなかったかもしれないですね」
「展開が良かったです。前が掛かっていて、リアルにちぎれました。2コーナーでやっと前に追いついたけど、いっぱいでそのまま仕掛けようという気にならなかった。ギアが足りなかった。本当にヤバかったです。今回は初日がダメだったんですが、気持ち的によく持ち直せたと思います。この制度に救われました」
3番手からまくった平原康多は僅差の2着。連日、隙のない見事な立ち回りで決勝の舞台にたどり着いた。
「かなりのハイピッチだったし、新山君が強かったです。(3番手を)確保という感じじゃなかったですね。小松崎君を越えるのがキツかったけど、しっかり力勝負にいけたのは良かったです。久しぶりに諸橋(愛)さんと決められたのはうれしいです」
最終2センターで小松崎の内を突いた諸橋愛がしぶとく3着に食い込んだ。
「いい緊張感で走れています。新山が踏み上げた時に(平原)康多もすぐに反応してくれた。康多が飲み込むという感じじゃなくて、一瞬、止まっている感じだったので、1秒くらい考えてから内にいきました。タラレバですけど、付いていって外のほうが清水も来れなかったかもしれないですね」
<12R>

脇本雄太選手
主導権を握った関東コンビに単騎の近藤隆司が続いて、中川誠一郎が中団。4車のラインができあがった脇本雄太(写真)が6番手に構えて打鐘を迎える。先行態勢の吉田もギリギリまで引きつけて、脇本と腹の探り合い。吉田は4コーナーからペースを上げて逃げるが、脇本も仕掛ける。3番手で車間を空けた近藤は、脇本に合わせてまくる。両者が重なって最終3コーナーに入るが、脇本がねじ伏せて浅井を振り切った。
「自分のなかでは自信のあるところから(仕掛けようと)と思ってた。でも、納得はしてないです。ビビってたところもあるんで反省したい。(今回使用している自転車は)レースで走るたびに、修正したいところがどんどん見つかる。準決も修正したいところが見つかった。(GI3連覇は)意識すると緊張してしまうんで、強い意識をもたずに、いつも通りのレースをするだけですね」
「強すぎる」と、2着の浅井康太は脇本に脱帽も、弟デシの柴崎淳との優出には目を細める。
「(脇本は近藤に)合わされたかと思ったけど良かった。そのあとは(もって)来られたら嫌なんで締めながらでした。(柴崎)淳は素質があって、もともと(GIの決勝に)乗って当たり前の存在だから。自分は努力して淳に追いついた。寬仁親王牌の時は、次は一緒に(決勝に)乗ろうって話していた。(準決は)淳も自分を信じて3番手を回ってくれたんで」
3番手で脇本の加速力に対応した柴崎淳が、うれしいGI初のファイナルのキップをつかんだ。
「自分のなかではゾーンに入って吸い込まれた。(今シリーズは)流れも良かった。初日と2日目に走って、(1日休んで)二次予選に乗れた。そういうところもある。(52回目のGI出場で初の決勝は)長かったですね、やっとです」
「自分のなかでは自信のあるところから(仕掛けようと)と思ってた。でも、納得はしてないです。ビビってたところもあるんで反省したい。(今回使用している自転車は)レースで走るたびに、修正したいところがどんどん見つかる。準決も修正したいところが見つかった。(GI3連覇は)意識すると緊張してしまうんで、強い意識をもたずに、いつも通りのレースをするだけですね」
「強すぎる」と、2着の浅井康太は脇本に脱帽も、弟デシの柴崎淳との優出には目を細める。
「(脇本は近藤に)合わされたかと思ったけど良かった。そのあとは(もって)来られたら嫌なんで締めながらでした。(柴崎)淳は素質があって、もともと(GIの決勝に)乗って当たり前の存在だから。自分は努力して淳に追いついた。寬仁親王牌の時は、次は一緒に(決勝に)乗ろうって話していた。(準決は)淳も自分を信じて3番手を回ってくれたんで」
3番手で脇本の加速力に対応した柴崎淳が、うれしいGI初のファイナルのキップをつかんだ。
「自分のなかではゾーンに入って吸い込まれた。(今シリーズは)流れも良かった。初日と2日目に走って、(1日休んで)二次予選に乗れた。そういうところもある。(52回目のGI出場で初の決勝は)長かったですね、やっとです」