『第55回高松宮記念杯競輪(GI)レポート』 3日目編
 
配信日:6月7日
 



『若生武則の第55回高松宮記念杯競輪(GI)レポート』 3日目編


梅雨に入った途端、大津びわこ競輪場は土砂降りに、素晴しい晴天ともうわけの分からない変化のする天気でした。トラックの 中で撮影をしていると、雨がドワッと降ってきて、ずぶ濡れ。本当に参ってしまいました。

こんにちは、けいりんマガジンの若生です。

この地方には比叡山に雲が掛かると雨が降るといわれていて、本当かどうか、スタンド裏から比叡山方面にカメラを向けてみると、ドーンと雲が比叡山に掛かっていました。ちなみにこのときは土砂降り。参りました。
 
<写真:比叡山>

明日は、いよいよ決勝戦。いいメンバーが決勝に残ってきましたね。今結果を知ることが出来るのなら本当に知りたい(知ること出来るなら大もうけできるけど)、楽しみな決勝になりそうです。東西統一王者はいったい誰なんでしょうか。

場内を巡っていたら、アテネオリンピックのパネルが掲示されていました。
<写真:オリンピック>

どんよりとした雲が垂れ込める
今日の大津びわこ競輪場

明日は決勝戦。大津びわこ競輪場に
是非ご来場ください。
<写真:競輪場>
<写真:入り口>


準決勝10R
吉田が先行。伏見は丸山にふたをされ、ずるずると下がり8番手。そこから捲れず終わる。吉田はかなり好調そうで、ゴール前まで持ち、3着。1着は中部3番手の小野、2着に番手の山口富。
<写真:10Rゴール>

準決勝11R
太田が最終ホーム先頭に立っていたが、金子に叩かれ、4番手に。吉岡は8番手に置かれ、そのまま不発に終わる。結果、金子の番手の松本が1着。2着は太田ラインの3番手にいた金古。3着は小川。
<写真:11Rゴール>

準決勝12R
村上が最終ホーム前から先行態勢に。しかし、番手に加藤が粘り、隊列が短くなる。そこを岡部、佐藤で綺麗に捲りきり、そのまま1着岡部、2着佐藤、3着には逃げた村上。
<写真:12Rゴール>






→ダッグアウトから
→私的明日の展望



■タッグアウトから

<3R>

本日から補充の久米康徳

「あかんわ。コースもあいたのに、車が出ぇへんかった」



<4R>
  先行した栗田雅也

「自分のしなきゃいけない最低限のことをやったまでです。あれしかできないんで(笑)。また、徐々に上を目指していきます」


<5R>
  先行して、2着に粘った矢口啓一郎

「後閑(信一)さんが後ろにいたし、後はどうにかするからと言ってもらったんで。どこかでもう一回緩むだろうと思って、『お前なら、どこから行っても大丈夫だから』って言ってもらって気が楽になりました。後閑さんに、すごい気を使わせちゃって申し訳なかったです」
後閑信一「あそこから普通いかんもんですよ。すごいダッシュ」


<6R>
  久々に1着とった坂本英一

「やっと1着とれた! 番手まわっても、何やってもダメだったから、もうダメかと思った(笑)。佐久間(仙行)はいいヤツなんで、一緒につれていきたかったんだけどね。(佐久間が2着だと聞き)良かった~」


<7R>
落車危機一髪だった黒木誠一

「(どーんってあたられて)ぷるぷるぷるってなったのをハンドルを立て直したんですよ。まぁ、僕だから大丈夫だったけどね」


<8R>
  1着の前田拓也

「(伊藤保文が)あのまま内に行くかと思ったら、行ったからビックリしました。やっと1着とれました」新田康仁は「内に誰がいるかなんて、わからないからね」


<9R>
  鋭く追い込んで3着の中川誠一郎

「今回は、補欠一番手だったんで、正選手で出れると思って、ばっちし調整してきたのに、補充で悔しいですね(笑)。まぁ、それは寛仁親王杯にとっておきたいと思います」


<10R>
  先行で、初優出を決めた吉田敏洋

「なんか冷静にレースができました。昨日よりも一昨日よりも、いいレースができましたね。四日市記念で成績がまとめられたんで、そのままの調子でいけるかなと思ってたんです」


<11R>
  1着で準決勝勝ちあがった松本整

「金子(貴志)残ると思ったんだけなぁ...。いやーもう、必死ですよ! あいつ流しとったけど、僕は必死でした(笑)。明日が勝負なんでがんばります」
久々に決勝進出を決めた金古将人は「なんでこういう時に限って、伏見は乗ってこねーんだ!」


<12R>
  捲った岡部芳幸マークで2着の佐藤慎太郎

「2着でしたね。1着だと思ったのに(笑)。岡部さん強かったですね。水しぶきがあったせいもありますけど、ちょっと離れ気味になりましたもん。遅めでも大丈夫だと思ったんですけど、早めにいってくれました。明日もこんな感じでお願いします(笑)」


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■私的明日の展開想定

9R特別優秀
神山雄一郎-小橋正義-渡邉晴智、中川誠一郎-池尻浩一-星島太、加藤慎平-山口幸二-山内卓也

中川の先行を神山が中団を取って捲るか、加藤がどうするかというようなレースになるだろう。私は中川番手の池尻から考えたい。流すのは神山、小橋、山内でどうだろうか。

10R特別優秀
兵藤一也-阿部康雄-滝澤正光、金子貴志-山田裕仁-志智俊夫、井上昌己-室井健一-前田拓也

タイミングよく金子が先行して、山田がちょい差すレース展開か。井上の先行力も侮れず、井上が先行すれば3番手の前田が良さそうだ。しかし、兵頭がインで粘る作戦を取れば、どちらかのラインの捲りごろになりそう。私は、金子が先行してその後ろで番手戦。そして、井上の捲りで決着と考えるのだが。

11R第55回高松宮記念杯競輪決勝
岡部芳幸-佐藤慎太郎-金古将人、吉田敏洋-山口富生-小川圭二、村上義弘-松本整-小野俊之

吉田の先行力が、村上パワーを打ち砕くのか、それとも先行日本一をまたまた証明するのか。ところが、北日本も侮れない。岡部の先行捲りの力もすごいものがある。私的には吉田と村上が叩き合ってしまうような気がする。叩き合うのであれば早い展開からレースは動いていくと思われるので、岡部が今日と同じようなレースを仕掛けてくるはず。ところが、GI決勝初進出の吉田が舞い上がって、打鐘前から駆けてしまうと、中団を取ったラインの捲りが決まってしまうだろう。私は松本の優勝は見てみたいが、あえて北日本勢の上位独占で行きたい。


※ 選手の並びにつきましては新聞や専門紙、選手紹介等でご確認ください。


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