配信 2003年7月19日



若生武則の寛仁親王牌レポート(2日目編)
競輪は、公営競技ですけどやっぱりスポーツですよね。自転車に己のすべてを託し勝負。勝ち上がっていく者、負けてしまった者。肉体をフルに使うスポーツだからこそ、ダイレクトに、その喜びや悔しさを観る者に感じさせてくれます。
さて、今日のレースも展開がめまぐるしく変わり、前橋に来場されているファンの方々から歓声が上がったりしていました。このレースのめまぐるしさや面白さは前橋競輪場だからこそのもの。この機会に是非、前橋競輪場に来ていただくか、お近くの競輪場にお越しください。
こんにちはけいりんマガジンの若生です。今日で2日目二次予選が終わり、明日は激戦を勝ち抜いてきた27人で準決勝戦の3個レースが行われます。強い選手がやっぱり残ってきましたね。準決勝戦は激戦模様。この激戦は絶対に見逃してはいけませんよ。
名勝負数え歌(フルッ!スイマセ~ン、スイマ、スイマセン…)に入るはずですから。
→今日の前橋競輪場
→ローズカップダイジェスト!
→ダッグアウトから
→私的準決勝の展開想定


■今日の前橋競輪場
ファンの方がゴール前に陣取ってレースを観戦。とっても見やすい競輪場です。
 
緊張の時間。発走を待つ選手たちはこの瞬間を何を考えているのでしょうか。表情は硬く、緊張しているのが良く分かります。 事故の無いように裏方さんたちは出走前にも自転車を点検し、事故の無いように努めています。

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■ローズカップダイジェスト!
残り3周過ぎで2番吉岡が動き上昇開始。その動きその動に合わせるように6番小林大介も動く。
  残り2周で小林が先行。

打鐘時は小林-稲村-岡部-渡邉-吉岡-小倉-山田-松本-大井。  
 

そのまま残り1周時も同じ状態で通過。

最終周回2コーナーで吉岡が捲って出る。    
  最終周回バックでは、捲ってくる吉岡に合わせて小林の番手追走の稲村が先捲り。

ゴールは稲村の番手にいた岡部が差し1着。ローズカップを制した。

 笑顔で表彰台に立つ岡部。
 
■ダッグアウトから
<1レース>

1着の中村浩士
「ラッキーなだけですね。たまたまギュギュってかかっていった感じですね」

<写真:中村選手>


<2レース>
1着に入線した舘泰守
「調子は悪くないんですけどね。(昨日勝ち上がれなかったのは)精神的に弱いんですね。
消極的すぎました」

<写真:舘選手>

<3レース>
先行して2着の長塚智広
「堀政美さんに)言ってたんですよ、『打鐘から行くから、残してくださいね』って」
捲った曽我部匡史の番手についた梶應弘樹は3着に「俺が連に絡んだら、曽我部の評価が上がるかなって思ったんですけど」
<写真:長塚選手>

<4レース>
逃げ切った新田康仁
「ドキドキしたよ。初日負けちゃったからね。でもくさらず最終日までがんばります」

<写真:新田選手>

<5レース>
昨日のうっぷんをはらすような鮮やかな先行を見せた高城信雄
「(昨日は悔しかったです。今日は気持ちを切り替えました」
高城の番手についた中澤央治は「やっぱ、(高城は)強いわ。味方で良かった」

<写真:高城選手>

<6レース>
捲って1着の高谷雅彦
「みんなが、思った通りに走ってくれた」
先行した稲垣裕之は「練習してきます…」とひとこと。

<写真:高谷選手>

<7レース>
1着の神山雄一郎
「(岡田)征陽のおかげですね。あと、高木(隆弘)さんがついてくれたのも大きいです。(最終バックから行ったけど)やっぱり、まだキツイですね。でも、日のあたる場所にもどらないとね、特別紹介にね」
このレースの後すぐにローズカップの選手紹介が行われた…。

<写真:神山選手>

<8レース>
捲って1着の小嶋敬二
「先行した吉川(誠)君も強かったですよ。でも、かえって二次予選Bで良かったです。二次予選Aだとメンバーが強力になっちゃうからね(笑)」

<写真:小嶋選手>

<9レース>

太田真一
「調子は、まだまだですね。まだまだ、これからです!」とまだまだと言いつつも笑顔だった。
先行した中川誠一郎の番手についた堤洋は「誠一郎も残したかったけど、8番車(太田)が来ていたのも見えたし…」


<10レース>

1着の伏見俊昭
「今日は展開が良かったです。(斉藤正剛さんとは)相性いいんですよ。8割くらい決まってますもん。一緒だと、俺、ほとんど連を外してないんじゃないのかな」

<写真:伏見選手>


<11レース>
村上義弘の番手にはまり、1着に抜けた佐々木則幸
「あんなに、うまく入れるとは思わなかったです」とニコニコ。
逆に、番手を取られた金古将人は「あぁ、悔しい~。うまく佐々木君と児玉(広志)に入られたから。悔しい」
何もできなかった矢口啓一郎をからかい、山田裕仁が「よう、(ワールドカップ)ケイリンチャンピオン、日本の競輪はどうだ?」
矢口「弱いです。練習してきます」
<写真:佐々木選手>

<12レース>

連日、1着の岡部芳幸
「(渡邉)晴智君が予想していた展開になりました。(齋藤)登志信に『昨日と同じ競走はしないでください』って言われたんで、外々踏んでいきました。(調子は)まあまあですね。後ろとワンツー決められていないんで、絶好調とは言えないですね」

<写真:岡部選手>

■私的準決勝の展開想定
10レース [決勝進出は3着まで]
山田裕仁-富永益生-松本整、堤洋-小倉竜二-西田雅志、伏見俊昭-小橋正義-児玉広志。出来を見ているとこの中では、伏見が一番か。しかし、調整の上手い山田がどう出るのかが注目だ。伏見が先行し堤が中団をとるとさすがの山田も苦しくなるだろう。穴なら小倉からが面白そうだが、この大会は抜群に相性の良い松本も気になるし、同じくこの大会と相性の良い小橋も気になる。


11レース [決勝進出は3着まで]
岡部芳幸-高谷雅彦、太田真一-稲村成浩-高木隆弘、村上義弘-内林久徳-大井啓世-前反祐一郎。村上の先行力はこの中でも抜群だが、中団から岡部が捲って出るとなるとどのような決着が待っているのだろうか。太田も力が戻ってきてる様子だし、多分、内林の番手の仕事しだいのような気がする。内林が捲りを止めまくると村上の逃げ切りもあるし、少し絡んだりすると、岡部や太田の出番だろう。私的には内林に行きたいが…。

12レース [決勝進出は3着まで]
小嶋敬二-山口幸二-斉藤正剛、佐々木則幸-吉岡稔真-西川親幸、小林大介-神山雄一郎-渡邉晴智。ここは地元の小林が先行と思われるのだが、このバンクは前にいたほうが有利なバンクなので佐々木も小嶋も仕掛けが早くなるはず。そうなると最終的に自力がある選手がゴールに飛び込んできそうだ。吉岡や神山は外せないのだが…。しかし、神山の出来に今ひとつ不安を感じるのはなぜだろうか。多分初日の競走があまり良くなかったからなのだろう。そうなると、吉岡が大きくクローズアップされてくるだろう。


 


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