配信 2003年7月20日



若生武則の寛仁親王牌レポート(3日目編)
3日目の準決勝は、本当に見応えがありました。10レースは伏見俊昭が先行し、追走した小橋正義が1着、2着に伏見が。3着には堤洋が入線。現・競輪界No1山田裕仁は、児玉広志、松本整、富永益生の落車を避けるときに脚を止めてしまった影響で、勝ち上がることは出来ませんでした。11レースは日本一の先行選手村上義弘に、好調・岡部芳幸、太田真一がどう作戦を組み立てるかがポイントでしたが、なんと岡部の強引な先行に村上が後手を踏み、着外。岡部を追走した高谷雅彦が1着、2着に岡部、3着には太田が入線。12レース今一番油が乗っている小嶋敬二を、旧東西競輪トップ選手の神山雄一郎、吉岡稔真がどうのように組み立て勝利するのかがポイントでした。展開は佐々木則幸が強引に先行体勢に持ち込もうとしたときに追走するはずだった吉岡は千切れ後方に。佐々木の後ろには小林大介がはまったのだが、その外側を小嶋敬二が大捲り。佐々木、西川親幸、渡邉晴智は落車。小嶋は1着、2着に小林大介、3着に吉岡が入線して9人の決勝メンバーが
揃いました。
こんにちは、けいりんマガジンの若生です。明日の決勝は今本当に強い選手が勝ち残ってきました。このレースも大激戦の様相。どの選手が勝つのでしょうか。今からワクワクしますよね。21日は前橋競輪場かお近くの競輪場、もしくは競輪専用場外場に行ってこのレースを楽しんでください。絶対にお見逃しなく!
→準決勝のゴール前写真!
→3日目ダッグアウトから
→私的最終日の展開想定


■準決勝のゴール前写真!
(ちょっとかっこよく撮ってみました。)
<10レース>
伏見が先行して粘る。その後ろの小橋が差しに掛かる!
 
<11レース>
先行した岡部が粘る!この顔に注目!
<12レース>
落車の影響で小嶋の後ろが離れ一人旅。

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■3日目ダッグアウトから
<1レース>

お誕生日1着の齊藤紳一朗
「今日は切れ目から自力って思ってました。(誕生日のお祝いは)先輩たちには、今日お帰りかもしれないから、昨日祝ってもらいました(笑)」

<写真:齋藤選手と岡部選手>


<2レース>
1着の伊藤保文
「三和(英樹)さんと一緒だと、いっつも1着取らせてくれるんです。相性いいんですよ。三和さんはすごい、千切れないようにしなくちゃいけないって思ってました」
捲って2着の三和英樹「良かったわ、ホッとした」

<写真:伊藤選手>

<3レース>
苦節5年で初めて師匠の滝澤正光をワンツーを決めた伊勢崎彰大
「初めて決まりました。いやー、緊張した。久々だからね。もう、後ろにオートレースつけてたみたい(笑)」
滝澤は「いつも俺が一緒に走っているつもりで走れって言っているんですよ」
<写真:伊勢崎選手>

<4レース>
1着の新田康仁
「3番手に入った時に、前のレースの伊勢崎みたいに簡単にピュンって行けるかと思ったけど、(井上昌己君の)かかりが良かったです」

<写真:新田選手>

<5レース>
1着に入線した山口富生
「(舘泰守は)打鐘で先行するつもりだったみたいなんですけど、脚を使ったみたいですね。でもこれで、後のレースの(中部勢の)人たちに弾みになったんじゃないですけね」
その山口を番手につけて走った舘泰守は「きつかったぁ。気疲れね(笑)」

<写真:山口選手>

<6レース>
1着の梶應弘樹
「(渡部)哲男が4コーナーで内降りたから、俺も一緒に内に降りてしもうた。それがなかったら高城(信雄)張れたんだけど、ゴメンな!」

<写真:梶應選手>

<7レース>
先行した吉川誠の番手につき、直線抜け出し1着の佐藤慎太郎
「前残しにいったら、金古(将人)さん4着になっちゃったのがちょっとね…。後輩を思ってくるれる先輩なんでね、一緒のレースになると心強いです。吉川も即席ラインなのによく行ってくれました。ペースがけだったけど、ペース配分もうまかったし」

<写真:佐藤選手>

<8レース>
1着の浜口高彰
「今日は恵まれました。調子はまちがいなくいいんですけど、金子(貴志)が思ったより粘りましたね(笑)」
大熊正太郎は、最終4コーナーで豪快に内を抜き、豪快にバックを踏んだが残念ながら失格…、「ノーマネーでフィニッシュです!」と最後にひとこと。

<写真:浜口選手>

<9レース>

稲垣裕之の番手を取り切り、1着の會田正一
「良かった、人気なかったから。(稲垣)のかかり良かったですよ。番手を競りにいってまでいく価値ありました。
その稲垣は「前のレースで(同期の)吉川君が2着に粘っていたのを見て気合いが入りました。」


<写真:稲垣選手>


<10レース>

2着に逃げ粘った伏見俊昭
「調子はいいと思うんですけど、先行してないからわからないですね。でも、結果が全てですから、結果が示す通りだと思います」

<写真:伏見選手>


<11レース>

先行した岡部芳幸の番手についた、1着の高谷雅彦
「岡部さんが(作戦は)全部考えました。岡部さんに聞いてください」

<写真:高谷選手>

 

先行して2着に粘った岡部
「今日はワンツーを決められたから絶好調! 昨日まではプロローグ、今日からが本番。伏見が余裕で決めてたから動揺したけど、腹くくって先行と決めました」

<写真:岡部選手>

 
 
<12レース>

299勝目をあげた小嶋敬二
「初日ダメだったのは、300勝を明日(決勝)のためにとっといたから(笑)」

<写真:小嶋選手>

■私的最終日の展開想定
8レース [優秀]
手島慶介、梶應弘樹、新田康仁-金古将人、長塚智弘-阿部康雄、村上義弘-松本整-坂上忠克。ここは村上でと考えるのが順当か。ただし、追走する松本の位置は手島との奪い合いに。新田の調子も良く思い切って行った場合このラインでの決着も。


9レース [優秀]
会田正一、神山雄一郎-佐藤慎太郎、金子貴志-濱口高彰-前反祐一郎、稲垣裕之-大井啓世-西川親幸。とても強い先行をする稲垣を追走する大井から入るのが順当だろう。金子が先行を強引にしてくると、神山の捲りが決まりそう。番手に切り込んできそうなのが会田だが、狙うとすれば大井のところか。稲垣の後ろでもつれるようなことになれば、波瀾の目も。

10レース
山田裕仁-山口幸二-内林久徳、小倉竜二-西田雅志、稲村成浩-斉藤正剛、吉川誠-高木隆弘。吉川が好調だが、相手が山田。今日の山田は不運だけなので調子は良いと見ていい。後ろの山口がしっかり付いていけるかどうかがポイント。絡まれると小倉ラインや稲村ラインも考慮したい。


11レース
吉岡稔真、小嶋敬二-堤洋、伏見俊昭-岡部芳幸-高谷雅彦、小林大介-太田真一-
小橋正義。本当にいいメンバーが揃いすぎていて、どうのように展開するのか分からない。ただ、1番積極的に出るのが小林だろう。中団をとって捲るのがいったい誰なのかそれとも、小林を追走する太田が番手から抜け出すのか。伏見が先行をすれば内からすくわれない限り、岡部の優勝だろう。あれこれ考えていると本当にどんな展開になっていくのか想像が膨らみすぎて困ってしまう。私的には吉岡と言いたいところなのだが…。自分の好きな選手や気になる選手が勝つような展開を考えて投票しましょう。それが当たりへの近道かも!
 


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