配信 2004年2月26日



若生武則の第3回西王座戦レポート(初日編)

今日の観音寺競輪場はとても風が強く、競走を終えたどの選手からも、「風が強くて…」のコメントが出ていました。バンクで写真を撮っていても風が強くて流されそうになってしまいました。東王座戦も風が強かったですけど、負けず劣らずの風には参りました。明日は風が弱くなると良いですね。
こんにちは、けいりんマガジンの若生です。
どの競輪場も日章旗や市旗などが揚げられていますが、市のシンボルマークにあまり注目しませんよね。あまりの強風に旗を見たら、市のシンボルマークが「銭形」。ちょっと納得してしまいました。で、今度は競輪場のマスコットキャラクター「銭形くん」。3年前から競輪だけではなく、市のマスコットキャラクターに格上げされていたようです。
 
 
市のシンボルマークが「銭形」
競輪場マスコットキャラクター「銭形くん」

→今日のレース
→ダッグアウトから
→私的明日の展望



■今日のレース

■初日特選 9R
稲垣の先行を高城が捲るも、稲垣の番手から松本が高城に合わせてバック過ぎに捲る。その上を小嶋と中団を取り合い、取りきった吉岡が強引に捲り追い込み1着。2着に松本、3着小川。
9R最終ホーム
9R最終2センター
9Rゴール

■初日特選 10R
村上が打鐘過ぎから先行。堤が捲って出るが大井にブロックされ、着外。堤の番手の小倉が内に切り込み1着、2着に大井、3着に村上が逃げねばった。
10R最終ホーム
10R最終4コーナー
10Rゴール

■初日特選 11R
金山が打鐘過ぎに先行し、中団で内に山田、外に佐々木で取り合う。山田は佐々木を退かし、最終2コーナーから捲って出る。前団をあっさり捲った山田が1着。2着に伸びた一丸。3着に渡辺。
11R最終ホーム
11R最終2コーナー過ぎ
11Rゴール

↑ページTOPへ



■タッグアウトから

<1R>
  ■カマシた前反祐一郎

「やっぱり、前が流しているなら行かないと、2人(加藤慎平、八谷誠賢)とも力ありますからね。小林(豊)さんに言う時、大きい声だとばれちゃうから、小さい声で『行くよ、行くよ、行くよ』って(笑)」
小林豊は「『前反は何言うとるんじゃ? あっ、行くよゆうたんか』って3回目で気がついたわ。『前反、待ってくれー』って声が出たわ(笑)。でも、あれで決まってたら最高だったな」
(写真:前反選手)


<2R>
  ■1着の神徳隆司

「出来はいい感じですね。こういうレースは初めて。でもいつもと同じことしてたら、いつもと一緒だから。(イン切ったのに、上がってきたのは石丸寛之ではなく)ちがうヤツだったから、ふるだけふってみようと思って」


<3R>
  ■先行した吉田敏洋

「1ヶ月ぶりのレースなんで、やっぱり実際のレースでもがいてみないと調子わかんないですからね。今日は自分の調子が見たかったというのが大きかったです」
-- 結婚式の直前の大会ですし、ぜひ優勝目指したいですね
「いやー、そんな大きいこと言えないですよ(笑)。でも、式には藤原(憲征)も来るんで、祝儀はたんまりもらわないと(笑)」


<4R>
  ■坂上忠克の番手から捲った青木佳辰

「後ろに渡会(宏和)がついてくれたし、後方はごちゃついていたから、行かないといけないと思って。ゴール前に後ろ見たら赤(坂上忠克)だったから、『あ~、脚あるなら行ってくれればいいのにー』って(笑)」
その坂上は、先行した田川辰二の番手にはまり、捲る青木に切り替え、ゴール前交わした。「(青木さんに行かれた時)やられたなって思いました(笑)というのは冗談で、僕が中途半端なレースしちゃったから。外並走でも余裕あったんですけどね、後ろがあいてたから休んじゃいました」
(写真:青木選手)


<5R>
  ■先行した伊藤保文

「4番手追い上げようと思ったら、『これは行けるな』って思って、行ったら出れたから、『出れたけど、どうしよう』って(笑)、もういっぱいいっぱい」
鰐渕正利「それで(田中雅史に)『ついてけー!』って言ったんだけどね」
(写真:伊藤選手)


<6R>
  ■井上昌己の番手を西川親幸から取りきって1着の山内卓也

「恐かったです(苦笑)。走ってから、風あるし、粘ろうって決めました。竹内(久人)さんもついてくれたし、引くわけにはいかないですよ」


<7R>
  ■カマシた松山勝久の番手から抜け出し1着の郡山久ニ

「風強かったから、(松山が)かかっているかどうかはわかんなかったですね。車間をあけていたけど、思ったより粘ったからね。ちょい残し気味ぐらいのつもりだったんですけどね」
(写真:郡山選手)


<8R>
  ■先行した荒井崇博

「風サイアク! 今日は1着とりたかったんですけどね。まだ、今年は1着とっとらんけん。もう連勝してもいいっしょ。おニューのフレームなんですけど、しっくりきてますね」
(写真:荒井選手)


<9R>
  ■捲り追い込んで1着の吉岡稔真

「もう、風がきつかったです。今日は先に(小嶋敬二を)決めようと思たら、小嶋がプルプルってなって、頼むから転ばんでくれーって(笑)」
加倉正義は「8番(高城信雄)が止まらなきゃね、もうちょっと行けたのに。まぁ、九州そろっているんで、皆で助けあってね」
(写真:吉岡選手)


<10R>
  ■1着の小倉竜二

「堤(洋)さんはバックで止まってましたね。昨日とかこの前の感じだったら不安だったけど、今日の感じだったらまぁまぁ」
先行した村上義弘は「風があんまりにも強すぎたけど、もう一回4コーナーから踏めましたしね、調子はまぁまぁ。でも、バックで2回くらい突風が吹いて自転車止まりましたよ。前回の競輪祭で、松本(整)さんに迷惑かけたし、明日はがんばります」
(写真:小倉選手)


<11R>
  ■2着の一丸安貴

「いやー、伸びた伸びた(笑)。濱口高彰さんが2コーナーでバーンっていって、風がすごくて皆止まっちゃって。(4コーナーで隣が)あっ児玉(広志)さんだなって思って、『やばっ、これはしめてくるな』って、恐かった(笑)」
佐々木則幸「競輪はうまく行かないってことですね…。また、明日がんばります」
(写真:一丸選手)


↑ページTOPへ



■私的明日の展望

9R 二次予選 
前反祐一郎、高城信雄-金田健一郎-鈴木一央、山内卓也-三浦靖、佐々木則幸-室井健一-村上清隆
ここは佐々木の先行と読みたい。高城も先行意欲はあるのだが今の力的に佐々木が上か。自在に構える前反、山内がいるが、番手を狙っていく競走になれば佐々木の逃げ切りもあるだろう。私的には佐々木から金田、山内に行きたい。
10R 二次予選 
堤洋-児玉広志-西川親幸、三宅伸、松山勝久-黒木誠一、坂上忠克-山口富生-神徳隆司
ここは堤から狙いたい。坂上の先行であれば捲りきるだろう。ただし、番手はすんなり行けば児玉だが、山口が黙ってないはず。三宅と西川の位置が微妙なので、ここは選手紹介の並びで確認したい。私はやはり堤から山口、三宅、黒木で考えたい。
11R ことひき賞 
山田裕仁-一丸安貴、小川圭二、吉岡稔真-小倉竜二、村上義弘-松本整-大井啓世-渡辺一貴
村上も吉岡も今日のレースは強かったが、山田の出来が非常に良さそう。捲った脚が抜群だった印象がある。山田が捲ってくれば番手の松本も動くはずだが、今日の様子だとあっさり行きそうだ。共同記者会見では吉岡も先行を匂わせるコメントだったが、村上はそれ以上に先行意欲に満ち溢れたコメントを出していた。私は山田に期待したい。一丸も良さそうなのでワンツーオンリーで勝負。

↑ページTOPへ