豊橋競輪場で開催された大阪・関西万博協賛「第40回読売新聞社杯・全日本選抜競輪(GI)」は、2月24日に最終日が行われた。6人が大挙優出した近畿勢が2つに分かれた決勝は、眞杉匠が主導権。7番手からまくった同県の寺崎浩平に乗った脇本雄太が、直線で豪快に突き抜けてV。昨年11月の競輪祭に次ぐGI連覇で通算9回目のGI優勝。18年オールスターでの初タイトルから史上5人目となるグランドスラム、グランプリを含む7冠制覇のグランプリスラムを輪界史上初めて達成。優勝賞金4190万円(副賞含む)を獲得して、年末に平塚で行われる「KEIRINグランプリ2025(GP)」の出場権を誰よりも早く手に入れた。

決勝競走出場選手特別紹介

決勝1番車、古性優作選手

決勝2番車、吉田拓矢選手

決勝3番車、深谷知広選手

決勝4番車、南修二選手

決勝5番車、眞杉匠選手

決勝6番車、村田雅一選手

決勝7番車、寺崎浩平選手

決勝8番車、三谷将太選手

決勝9番車、脇本雄太選手
決勝戦 レース経過
スタートは古性優作、吉田拓矢、寺崎浩平が勢いよく飛び出し、吉田が誘導員の後ろに付いた。したがって眞杉匠-吉田の関東勢が前を固める。これに寺崎-脇本雄太-三谷将太、古性-南修二-村田雅一で続き、単騎の深谷知広が最後方。
青板周回の2センターから古性が踏み上げる。赤板で古性は眞杉に並びかけたが、眞杉は突っ張って出させない。眞杉-吉田の後ろに古性-南-村田がおさまり、以下は寺崎-脇本-三谷、深谷の一本棒でジャンが入った。2センターで深谷が内を突いて6番手まで番手を上げる。誰も仕掛けず、最終ホーム線の手前から意を決した眞杉が踏み込み先行態勢に入った。2コーナーで寺崎がスパート。最終バックでは古性もまくるが、番手の吉田が自力に転じると、古性は吉田に付き直す。3コーナーで先頭に立った吉田に、4コーナーで寺崎-脇本が襲い掛かる。イエローラインあたりを踏んだ脇本の伸びは素晴らしく、あっという間に前を飲み込み、全日本選抜初Vを達成。輪界5人目のグランドスラマーに輝いた。寺崎が2着で、2センターから脇本を追う形になった深谷が3着。








青板周回の2センターから古性が踏み上げる。赤板で古性は眞杉に並びかけたが、眞杉は突っ張って出させない。眞杉-吉田の後ろに古性-南-村田がおさまり、以下は寺崎-脇本-三谷、深谷の一本棒でジャンが入った。2センターで深谷が内を突いて6番手まで番手を上げる。誰も仕掛けず、最終ホーム線の手前から意を決した眞杉が踏み込み先行態勢に入った。2コーナーで寺崎がスパート。最終バックでは古性もまくるが、番手の吉田が自力に転じると、古性は吉田に付き直す。3コーナーで先頭に立った吉田に、4コーナーで寺崎-脇本が襲い掛かる。イエローラインあたりを踏んだ脇本の伸びは素晴らしく、あっという間に前を飲み込み、全日本選抜初Vを達成。輪界5人目のグランドスラマーに輝いた。寺崎が2着で、2センターから脇本を追う形になった深谷が3着。








<2R>

山口富生選手
4番手の久米康平、7番手の菊池岳仁も上昇するが、前受けの北津留翼が赤板過ぎに踏み込んで両ラインを阻む。北津留がそのまま主導権を握り、単騎の永澤剛が内から4番手に追い上げる。木暮安由が連結を外して、打鐘手前から菊池が1人で巻き返す。しかしながら、北津留がペースを上げて合わせる。今度は最終ホーム手前から、久米が後方から仕掛ける。最終1センター過ぎに坂口晃輔が、久米をブロック。中団がもつれて、永澤、大川龍二が落車。逃げる北津留の番手から、山口富生(写真)が追い込んで1着。GI最年長勝利記録を更新した。
「(GIの今シリーズは)本当に思った以上にレベルが高くて、最終日も不安のなかで走ったけど(北津留)翼が頑張ってくれた。長い距離をモガいてくれたんで、後ろも止まって自分も脚がためられた。(ラインの)3人で決まるように、残すというより遅めに思い切りいった。中部の黄金時代を経験しているけど、今回は(中部勢の)参加人数が6人と一番少ない。若手にハッパをかけて指導しているので、3~5年くらいすれば中部の若手が力をつけてきてくれると思う。そん時に僕がおるかわからんけど(笑)。神山(雄一郎)さんがやめられて、勝手にアニキと思って慕ってきたのでさみしいところもあります。でも、これからも与えられたところで、気持ちの続くかぎり、一戦、一戦やっていきたい」
3番手ながらも久米の反撃を止めた坂口晃輔が、外を追い込んで2着。
「ジャン過ぎには永澤さんが後ろにいるのもわかったし、しゃくられたらアカンと。でも、久米君が近くに来たんで、これなら止めにいった方がいいかなと。(シリーズを通して)脚的にはとくに立ち遅れるとかはなかったけど、(GIを)戦えるギリギリかと思います。(4日間)たいして存在感がなかった」
「(GIの今シリーズは)本当に思った以上にレベルが高くて、最終日も不安のなかで走ったけど(北津留)翼が頑張ってくれた。長い距離をモガいてくれたんで、後ろも止まって自分も脚がためられた。(ラインの)3人で決まるように、残すというより遅めに思い切りいった。中部の黄金時代を経験しているけど、今回は(中部勢の)参加人数が6人と一番少ない。若手にハッパをかけて指導しているので、3~5年くらいすれば中部の若手が力をつけてきてくれると思う。そん時に僕がおるかわからんけど(笑)。神山(雄一郎)さんがやめられて、勝手にアニキと思って慕ってきたのでさみしいところもあります。でも、これからも与えられたところで、気持ちの続くかぎり、一戦、一戦やっていきたい」
3番手ながらも久米の反撃を止めた坂口晃輔が、外を追い込んで2着。
「ジャン過ぎには永澤さんが後ろにいるのもわかったし、しゃくられたらアカンと。でも、久米君が近くに来たんで、これなら止めにいった方がいいかなと。(シリーズを通して)脚的にはとくに立ち遅れるとかはなかったけど、(GIを)戦えるギリギリかと思います。(4日間)たいして存在感がなかった」
<6R>

神山拓弥選手
赤板1コーナーで南関勢が押さえて出て、単騎の岩津裕介が続く。そこを山本伸一が切り、松岡辰泰は3番手に追い上げて打鐘。根田空史は内に詰まって、3コーナーで森田優弥がスパート。最終ホーム手前で森田が叩き切って、関東勢に岩津が切り替える。6番手になった松岡が、2コーナーからまくるも中団まで。逃げる森田後位で間合いを取った神山拓弥(写真)が、追い込んで勝機をモノにした。
「(森田は別線が)ゴチャついたところのあの辺で行くかなっていうのがあって、バッチリ行ってくれた。あとは森田君とゴール勝負と思ってけど残せなかった。そこだけダメだった。シリーズを通して風が強かったし、今日(最終日)もうまく車間が空けられなかった。そこは修整しないといけない」
脚を使いながらも関東コンビにスイッチした岩津裕介が追い込んで2着。動きは悪くないが、次の地元記念を見据えてこう口を開く。
「(森田は)連日、ハナを切って勝ち上がれていなかったんで、そこがどうかなと。それだったら根田君が早めでもペースでいけるかなって期待して(周回中は南関勢の後ろにいた)。そしたらあの展開になって森田君がいいところで行った。自分も用意はしていたんで、なんとか(3番手に切り替えられた)。本当はもう1輪でも間合いを取りたかったけど、風もあった。(今シリーズは)体の方は問題なかったけど、GIなんで気持ちと自転車がそろわないと厳しい。(前々回に)落車して前回から新しい自転車で走った。けど、7車立てと9車も違うし(感覚が)ズレていた。イマイチ手ごたえがない。(次回の地元、玉野記念には)不安の方が大きいですね」
「(森田は別線が)ゴチャついたところのあの辺で行くかなっていうのがあって、バッチリ行ってくれた。あとは森田君とゴール勝負と思ってけど残せなかった。そこだけダメだった。シリーズを通して風が強かったし、今日(最終日)もうまく車間が空けられなかった。そこは修整しないといけない」
脚を使いながらも関東コンビにスイッチした岩津裕介が追い込んで2着。動きは悪くないが、次の地元記念を見据えてこう口を開く。
「(森田は)連日、ハナを切って勝ち上がれていなかったんで、そこがどうかなと。それだったら根田君が早めでもペースでいけるかなって期待して(周回中は南関勢の後ろにいた)。そしたらあの展開になって森田君がいいところで行った。自分も用意はしていたんで、なんとか(3番手に切り替えられた)。本当はもう1輪でも間合いを取りたかったけど、風もあった。(今シリーズは)体の方は問題なかったけど、GIなんで気持ちと自転車がそろわないと厳しい。(前々回に)落車して前回から新しい自転車で走った。けど、7車立てと9車も違うし(感覚が)ズレていた。イマイチ手ごたえがない。(次回の地元、玉野記念には)不安の方が大きいですね」
<8R>

犬伏湧也選手
近畿コンビが先に切って、そこを犬伏湧也(写真)が押さえる。が、すかさず佐々木悠葵も踏み込んで、打鐘3コーナーで先頭に立つ。3番手に入った犬伏は、佐々木のペースを見極めて4コーナーから叩きに出る。佐々木も合わせて踏み込むが、最終ホーム過ぎに犬伏が主導権を奪い風を切る。飛び付いた佐々木が、荒井崇博をさばいて犬伏を追いかける。3番手に平原康多、その後ろは荒井、小岩大介になる。6番手まくりの三谷竜生は不発。後位を別線に入られるも、犬伏が逃げ切った。
「シリーズを通して車番が悪かったんで、今日(最終日)も後ろからかなっていうのがありました。三谷さんの動きもあって、脚を使わず出られた。ただ、佐々木君が来ているのもわかった。(佐々木が)そのまま駆けていけば(3番手でも)良かったけど、流したんでちゅうちょしないで行きました。佐々木君は同級生だし、負けたくなかった。叩き切ってモニターを見たら、後ろが紫(9番車)だった。1人になったけど、ゴールまで踏み切れました。思いのほか自転車が流れたんで、風が強いなか良かった」
犬伏の巻き返しが想定より早かっただけに、合わせて踏んだ佐々木悠葵は飛び付いて番手奪取での立ち回りになった。
「(犬伏と自分で)ほぼ2分戦みたいでキツかった。もうちょっと流しても(別線は)来ないと思った。それで犬伏君が来たんでしょうがない。犬伏君が強かった。レベルが違いましたね」
「シリーズを通して車番が悪かったんで、今日(最終日)も後ろからかなっていうのがありました。三谷さんの動きもあって、脚を使わず出られた。ただ、佐々木君が来ているのもわかった。(佐々木が)そのまま駆けていけば(3番手でも)良かったけど、流したんでちゅうちょしないで行きました。佐々木君は同級生だし、負けたくなかった。叩き切ってモニターを見たら、後ろが紫(9番車)だった。1人になったけど、ゴールまで踏み切れました。思いのほか自転車が流れたんで、風が強いなか良かった」
犬伏の巻き返しが想定より早かっただけに、合わせて踏んだ佐々木悠葵は飛び付いて番手奪取での立ち回りになった。
「(犬伏と自分で)ほぼ2分戦みたいでキツかった。もうちょっと流しても(別線は)来ないと思った。それで犬伏君が来たんでしょうがない。犬伏君が強かった。レベルが違いましたね」
<10R>

山崎賢人選手
坂井洋が切りに出るも、新山響平が突っ張りそのまま主導権を渡さない。関東勢が浮いて一度はもつれて、山崎賢人(写真)は後方のまま打鐘を迎える。新山は落ち着いて、最終ホーム手前からペースを上げて逃げる。3番手に松本貴治、連結を外した松浦悠士だったが山口拳矢をすくってドッキング。坂井が2コーナーからまくり、山崎はバック手前から仕掛ける。坂井は一息。山田英明は付け切れず、新山後位は松浦がインを突いて守澤太志、松本、山口が落車。新山を直線でとらえた山崎が1着。
「(周回中は)後ろは最悪だと思っていたので、ヒデさん(山田)が取ってくれて良かった。(最終)ホームでも行けたって言われたし、(仕掛けるタイミングを)ちょっと見すぎました。自分の感じは良かった。(落車のアクシデントがあって)自分も接触があったけど、ギリギリ避けられた。ただ、しっかり仕掛けられていれば、ヒデさんと決まっていたと思うんで」
突っ張り先行からレースを支配した新山響平は、強風にも怯むことなく逃げて2着。
「(坂井を)突っ張って、(違うラインに)すかさず来られるのは望んでなかった。並び的には苦しくなるかなと思ったんで、運良く(別線の)仕掛けがなかった。自分のペースで徐々に上げていきました。あんまり掛かっている感じもなかったけど、ほかの仕掛けがワンテンポ遅れてなんとか2着に入れた。今日(最終日)はギアを51枚にしてやってみました。準決は焦ったのもあるけど深谷(知広)さんに力負けをした。そこは反省です」
「(周回中は)後ろは最悪だと思っていたので、ヒデさん(山田)が取ってくれて良かった。(最終)ホームでも行けたって言われたし、(仕掛けるタイミングを)ちょっと見すぎました。自分の感じは良かった。(落車のアクシデントがあって)自分も接触があったけど、ギリギリ避けられた。ただ、しっかり仕掛けられていれば、ヒデさんと決まっていたと思うんで」
突っ張り先行からレースを支配した新山響平は、強風にも怯むことなく逃げて2着。
「(坂井を)突っ張って、(違うラインに)すかさず来られるのは望んでなかった。並び的には苦しくなるかなと思ったんで、運良く(別線の)仕掛けがなかった。自分のペースで徐々に上げていきました。あんまり掛かっている感じもなかったけど、ほかの仕掛けがワンテンポ遅れてなんとか2着に入れた。今日(最終日)はギアを51枚にしてやってみました。準決は焦ったのもあるけど深谷(知広)さんに力負けをした。そこは反省です」
<11R>

菅田壱道選手
神奈川コンビが、前団に構える。嘉永泰斗を突っ張った郡司浩平は、赤板2コーナー過ぎに窓場千加頼を受けて3番手。そこをすかさず仕掛けた小原佑太が、打鐘3コーナー過ぎに叩いて出る。単騎の佐々木豪と嘉永で3番手が重なり、最終周回。1センター過ぎから踏み込んだ佐々木を、菅田壱道(写真)がけん制する。あおりを受けた郡司も、6番手から仕掛ける。再度、踏み込む佐々木に、菅田はバックから番手まくりを打つ。2センターでは郡司に迫られた菅田だったが、後続を退けた。
「郡司君ラインの後ろからで、みんながうまい具合に脚を使ったところで小原君が行ってくれた。今日(最終日)はバックが爆風なので、あれを2回受けるとキツいですよね。小原君と決めたかったんですけど、郡司君が見えて前に踏むしかなかった。(小原の)頑張りをムダにしないためにも」
まくった郡司マークから直線で外を伸びた和田真久留が2着。
「(郡司は赤板で嘉永を突っ張って)さすがのレースでした。(最終)ホームで行きそうだったんですけど、ワンテンポ待って行ったら浅井(康太)さんに張られていましたし難しかったと思います。自分はしっかり追走しようと思っていた。最後まで見て見て、直線で踏みました。(今シリーズを通して)完全に脚力が足りないですね。フレームだったりいろいろな悩みを1個ずつ消したいんですけど、消せていない。自信をもってレースに臨めていないですね」
「郡司君ラインの後ろからで、みんながうまい具合に脚を使ったところで小原君が行ってくれた。今日(最終日)はバックが爆風なので、あれを2回受けるとキツいですよね。小原君と決めたかったんですけど、郡司君が見えて前に踏むしかなかった。(小原の)頑張りをムダにしないためにも」
まくった郡司マークから直線で外を伸びた和田真久留が2着。
「(郡司は赤板で嘉永を突っ張って)さすがのレースでした。(最終)ホームで行きそうだったんですけど、ワンテンポ待って行ったら浅井(康太)さんに張られていましたし難しかったと思います。自分はしっかり追走しようと思っていた。最後まで見て見て、直線で踏みました。(今シリーズを通して)完全に脚力が足りないですね。フレームだったりいろいろな悩みを1個ずつ消したいんですけど、消せていない。自信をもってレースに臨めていないですね」
<12R>

脇本雄太選手
赤板過ぎに古性優作の上昇を阻んだ眞杉匠が、そのまま主導権を握る。古性は3番手に降りて位置を確保。寺崎浩平はすんなりと6番手に下げて、単騎の深谷知広が最後方で打鐘を迎える。2センターで空いたインを進出した深谷が6番手まで押し上げて、寺崎は7番手に置かれて最終周回。逃げる眞杉の後ろで吉田拓矢が車間を切り、寺崎は2コーナーからまくり、3番手の古性も仕掛ける。吉田が合わせて出て、古性は3コーナー過ぎに吉田に付け直す。その外を寺崎が迫り、踏み出しで遅れていた脇本雄太(写真)もさらに外を踏み上げる。前団をとらえたと同時に寺崎に並んだ脇本が、スピードの違いで突き抜けて優勝。通算9度目のGI制覇でグランプリを含めてのグランプリスラムを成し遂げた。
「今節は自信のないままの開催だったけど、本当に近畿の仲間たちに助けられて獲れた優勝だと思います。(グランプリを含めて史上初の全7冠達成は)みんなからプレッシャーと期待をかけられて、自分もそれにどうにか応えたいっていう気持ちだった。デビューした時から自力でしっかりと頑張ってきて、自力で(GIを)優勝した時くらいから(全冠制覇を)意識できた。(全冠制覇に王手をかけた昨年11月の)競輪祭も寺崎君のおかげだし、本当に感謝しています。今後もしっかりと近畿を支えていきたい」
単騎の深谷に内をすくわれた時には万事休すかに思われた寺崎浩平だったが、立て直して最終2コーナーから踏み出すと次元の違う加速を披露。4度目のGIファイナルで初のタイトルも視界に入っただろうが、まくり切った寺崎の横には驚がくのスピードですでに脇本がいた。
「(赤板で)眞杉君が突っ張ったので、あのタイミングで行ければ良かったんですけど。眞杉君のピッチが飛び付きそうな感じだったので、(打鐘では)自分の得意なまくりでいこうと思いました。(打鐘)4コーナーで緩めばカマそうとも思ったんですけど。でも、しっかり勝負しにいけた。でも、脇本さんとの脚力差は感じました。それでも自分も勝負にいっての結果だった。(今回はシリーズを通して)自分の強みは出せたと思います」
単騎の深谷知広は、最終ホームで6番手。寺崎より先に仕掛けられず、3コーナー過ぎから外を踏んで福井コンビを追いかけた。が、福井勢を脅かすことはできずに3着まで。
「ちょっとジャンで見てしまった。寺崎君が動くのを待ってからと思ったら、タイミングが遅れてしまった。(寺崎ラインをすくって)あのままいければ良かったんですけど。(風も強くて)周回中から脚を使ってしまった感じでした。(最終バック付近で)古性君が行くと思ったけど、仕掛けるのが遅くなってしまった」
「今節は自信のないままの開催だったけど、本当に近畿の仲間たちに助けられて獲れた優勝だと思います。(グランプリを含めて史上初の全7冠達成は)みんなからプレッシャーと期待をかけられて、自分もそれにどうにか応えたいっていう気持ちだった。デビューした時から自力でしっかりと頑張ってきて、自力で(GIを)優勝した時くらいから(全冠制覇を)意識できた。(全冠制覇に王手をかけた昨年11月の)競輪祭も寺崎君のおかげだし、本当に感謝しています。今後もしっかりと近畿を支えていきたい」
単騎の深谷に内をすくわれた時には万事休すかに思われた寺崎浩平だったが、立て直して最終2コーナーから踏み出すと次元の違う加速を披露。4度目のGIファイナルで初のタイトルも視界に入っただろうが、まくり切った寺崎の横には驚がくのスピードですでに脇本がいた。
「(赤板で)眞杉君が突っ張ったので、あのタイミングで行ければ良かったんですけど。眞杉君のピッチが飛び付きそうな感じだったので、(打鐘では)自分の得意なまくりでいこうと思いました。(打鐘)4コーナーで緩めばカマそうとも思ったんですけど。でも、しっかり勝負しにいけた。でも、脇本さんとの脚力差は感じました。それでも自分も勝負にいっての結果だった。(今回はシリーズを通して)自分の強みは出せたと思います」
単騎の深谷知広は、最終ホームで6番手。寺崎より先に仕掛けられず、3コーナー過ぎから外を踏んで福井コンビを追いかけた。が、福井勢を脅かすことはできずに3着まで。
「ちょっとジャンで見てしまった。寺崎君が動くのを待ってからと思ったら、タイミングが遅れてしまった。(寺崎ラインをすくって)あのままいければ良かったんですけど。(風も強くて)周回中から脚を使ってしまった感じでした。(最終バック付近で)古性君が行くと思ったけど、仕掛けるのが遅くなってしまった」
次回のグレードレースは、名古屋競輪場開場75周年記念「金鯱賞争奪戦」が3月1日~4日の日程で開催されます。
今シリーズは郡司浩平、岩本俊介、新山響平のSS班3名が参戦。南関勢は他にも深谷知広、和田健太郎とそろっていて、ラインの総合力は他地区を大きくリードしています。
だが、新山率いる北日本勢も黙ってはいないし、徹底先行で鳴らす地元の藤井侑吾も主導権奪取に闘志を燃やします。優勝のゆくえは果たして?
2月21日時点の出場予定選手データを分析した、名古屋競輪「金鯱賞争奪戦」GIIIの主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
プロスポーツ号外版は"こちら"
今シリーズは郡司浩平、岩本俊介、新山響平のSS班3名が参戦。南関勢は他にも深谷知広、和田健太郎とそろっていて、ラインの総合力は他地区を大きくリードしています。
だが、新山率いる北日本勢も黙ってはいないし、徹底先行で鳴らす地元の藤井侑吾も主導権奪取に闘志を燃やします。優勝のゆくえは果たして?
2月21日時点の出場予定選手データを分析した、名古屋競輪「金鯱賞争奪戦」GIIIの主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
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